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I believe in moving.

アブダビにステイ中、出会った人たちがみんなとても優しかった。

毎日ホテルに戻るのが22時過ぎで、22時半のラストオーダーに毎晩滑り込むように通ってたレストランで、出発日の夜、ご飯を頂いてたら、「今日は早いですね」といつものウェイターくんが声をかけてくれた。

「今日これから日本に帰るの」と言うと、
「え!じゃあ最後に写真一緒に一枚いいですか」と仲間たちを連れてきた。

ほー、かわいいじゃないか。

ある夜、食後に(いつも暑いけど海が見える外の席を愛用してた)レストラン前の砂浜を散歩中、野良猫シャギーを撫でようとして手をガブっと噛まれて血が出た時も彼が走って消毒して絆創膏を貼ってくれたことを思い出す。

滞在最終日にホテルの近くにある世界で2番目に大きいモスク、“シェイク ザイード グランドモスク”に行った。

その話はまた今度させて頂きたいのだが、帰りホテルに戻るのにタクシーに乗ろうとしてホテル名を告げたら、ちょっと待って、とドライバーさんが車から出て行った。

少しして戻って来ると、別のタクシーを指差してあっちの車に乗り換えて、と言われた。

怪訝ながら乗り換えた車のドライバーさんにホテル名を告げ、
なんで彼じゃダメだったの?と聞いた。

「わかんないよ。
Pキスタン人はわからない。
僕の仕事は乗ってくれた人が行きたいところへ連れて行くことだと思ってるけど、
もっと遠くて稼げるところじゃないと乗せないっていうドライバーもいる。
僕はお客さんが近くても遠くても乗せてったら、またそこでお客さんが乗ってくれる、
またその人が行きたいところに乗せていく。
僕は待つよりその方がいい。

They believe in stopping and waiting
but I BELIEVE IN MOVING!♫」

ウガンダ人だという彼は陽気に笑って言った。

「わー、それって人生そのものだね!
その方がいいよね。
私もそう生きたい!」

「だしょー?!」

旅の最後にとてもハッピーな気持ちであっという間にホテルに着いて思わずもう使わない現金を喜んで全部チップにした。

こういう働き方稼ぎ方は本物だと思う。

この国に来る前、ここにいる人たちに勝手な偏見、イメージを持っていた。豊かさにあぐらをかいてるような貪っているような。

実際一週間いて経済的に豊かな現地人も出稼ぎに来ている外国人もみんないい人だった。
(もちろん私が接したのはほんの一部の人たちに過ぎないけれど)

みんなとても豊かで余裕がある。
経済的にというより精神的に、誰一人(考え方が)ケチじゃない。

人は、充分にある、とわかっていると取り合わないし求めすぎないんだなと思った。
RichよりもAbundantという言葉が浮かぶ。
求める必要がないほどに満ち足りている感じ。

ホテルのレストランのウェイターくんはCalroという20歳のフィリピン人。会社の支給で2年に一度同じホテルで働くお兄さんと国に帰るらしい。

全員で自撮りして丁寧にお礼を言ってくれたあと、もう一度丁寧に全員の名前を紹介し、
よかったら、とtrip advisorのカードを渡しながら自分たちのサービスについて名前を入れてコメント投稿してほしい、と。

なーるーほーどー!

一瞬すっと現実に引き戻されたが、

・・・いいと思う!
あなたにはその権利がある。
あなたは素晴らしいサービスマン。
献身的でかつ主体的なプロフェッショナル。
ご両親は誇らしく思われていることだろう。

「Trader’s Hotel Abu DhabiのCarloのサービスは毎日献身的で素晴らしかったです。 M.F.」


※文章内に出て来る国名、国民性は一意見の表現の記録でありそれに賛同するものではありません。

#Abudhabi #アブダビ #プロフェッショナル #動き続ける #信じること #ご縁 #ご機嫌な人



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