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京都へ行こう❣【242】

今回は、相国寺の塔頭『慈雲院』に行って来ました。(特別公開は3月18日まで)
奇想の絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の才能を見出して支援をした、大典禅師ゆかりの寺院です。

相国寺案内図

『慈雲院』は、相国寺の境内より少し離れた
場所にあります。
北門を目指しながら、簡単に境内をご案内!

仏殿址

3月4日撮影

宝塔

法堂

現存最古の法堂

今回はスルーしましたが、相国寺の法堂の天井には『蟠龍図』が描かれています。
蟠龍とは、天井に昇る前の地上にうずくまっている状態の龍の事です。

法堂内のある場所で手をたたくと、天井に反響する音が龍の鳴き声のように聞こえる事から、『鳴き龍』とも呼ばれています。

※相国寺のホームページより

相国寺については、こちらの記事をどうぞ。↓

八幡宮

天響楼

浴室

筋塀(すじべい)

壁面に、5本の『定規筋(じょうぎすじ)』と呼ばれる白い水平線が引かれています。
門跡寺院の証として5本線を引いたのが始まりで、定規筋の数が『お寺の格式』を表すようになり、5本線が最高ランクとされています。

北門

ここから西に(烏丸通へ向かって)歩いて行くと『慈雲院特別公開』の看板が出ています。

慈雲院 山門

山門をくぐった右側には保育園があり、元気な子供達の声が聞こえてきます。

前庭

玄関

方丈への玄関。南庭に繋がる門です。

扁額は『富春』

庫裏

こちらから入ります。拝観料は800円。
赤色とピンク色の『切り絵の御朱印』の見本が置かれていて、凄く魅力的✧*。

板戸絵の虎

※京都観光Naviさんより

岸連山(きしれんざん)筆の虎の親子の板戸絵がお出迎えしてくれます。(奥にもあります)
尻尾がぐるぐると描かれているのが特徴!
かなり劣化しています。

江戸時代初期に活躍した左甚五郎(ひだりじんごろう)作の相国寺・旧三門の欄間『麒麟』は見事な彫刻。一番の見どころでした。

内陣

※パネル写真

内陣には花頭窓が3つあります。
中央にはご本尊の釈迦如来像、右側には開山の端渓周鳳(ずいけいしゅうほう)像、左側には聖観音菩薩像が祀られています。

『松鶴図』

※パンフレットより

今回の特別公開に向けて、本堂にはたくさんの掛軸がありました。
寺宝である『釈迦三尊像』の掛軸は、狩野探幽の弟子・別所女閑(べっしょにょかん)筆。
上の写真は、足利義俊筆の『松鶴図』です。

南庭

禅寺らしいシンプルな枯山水庭園。

高い石塔の上部にある丸い穴は『太陽』を表しています。

白砂と苔の間には綺麗に石が並べられていて、
緩やかな曲線を描いています。

奥にある四角い石には半月のような穴があり、『月』を表しています。

こちら側から撮影すると、隣の建物が写らないのでいい感じ。

縁側が狭いので、ゆっくり座って眺めている人はいませんでした。

北庭

北庭は苔のお庭。
書院まで飛び石が続いています。

いかがでしたか?
通常非公開の寺院なのでパンフレットもなく、
お庭以外は撮影不可。
掛軸は『京の冬の旅』より画像をお借りしましたが、左甚五郎作の欄間『麒麟』は載っていませんでした。(ネットでもヒットしません)
掛軸や彫刻に興味がある方は、ぜひこの機会に訪れてみて下さい。
それ以外の方には、相国寺をおすすめします。

【おまけ】

慈照院

すぐ隣にある『慈照院』は通常非公開ですが、前庭だけは見れます。

最後までお読み下さりありがとうございます❣

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