見出し画像

京都へ行こう❣️【93】

今回は日本三禅宗の一つ、黄檗宗(おうばくしゅう)の大本山、萬福寺(まんぷくじ)です。
1661年に中国の僧『隠元(いんげん)禅師』によって開創されました。

皆さんご存知の『インゲン豆』は、隠元禅師の名にちなんで付けられています。
その他に、スイカ・レンコン・ナス・落花生・タケノコなども、隠元禅師の来日で日本に広がりました。

トップ写真にしている『開梆(かいぱん)』が見たくて拝観しましたが、中国明朝様式を取り入れた建造物すべてが見どころです。

総門【重要文化財】

中央の屋根を高くし、左右を一段低くした中国式の特徴のある総門です。
扁額(へんがく)をしっかり写そうと思って
しゃがんだら屋根の雰囲気が変わりました。
同じ建物なのにこの違い。面白い(*´艸`*)♡

石條(せきじょう)

境内の参道は正方形の平石を菱形に敷き、両側を石條(せきじょう)で挟んでいます。
これは『龍の背の鱗』をモチーフ化したもので、境内のあちらこちらで見られます。

三門【重要文化財】

通玄門【重要文化財】

開山堂の正門

開山堂【重要文化財】

卍くずしの勾欄(こうらん)が特徴的な建物。こちらに隠元禅師が祀られています。

伽羅(がらん)の扉には桃の実の形をした魔除けの彫刻があり、『桃戸』と呼ばれています。
ぜひアップにして見て下さい。

下の写真は、勾欄(こうらん)のアップです。
境内各所に『卍くずし』と呼ばれるデザインがみられます。
ねじりさんの記事を見て、私も撮ってみたいと思っていた答え合わせの1枚。真似しました。

開山堂から見た通玄門

萬福寺の伽羅(がらん)はすべて屋根付きの回廊で結ばれています。
※伽藍とは、僧侶たちが修行する建物のこと。

寿塔【重要文化財】

隠元禅師のお墓

中和園

合山鐘(がっさんしょう)

祈りの鐘

反対側から見ると鬼瓦が置かれていました。

上の写真にはこちらの紅白の達磨みくじが
写っています。どこだか分かりますか?

天王殿【重要文化財】

こちらはX型の組子を入れた勾欄(こうらん)

中に入れます。

弥勒菩薩(布袋)坐像

通称 ほていさん

布袋は、弥勒菩薩の化身といわれています。

四天王

天王殿には、中国式で四天王と弥勒菩薩と
韋駄天が祀られています。

韋駄天(いだてん)

『売茶堂』の竜宮門

この奥に、私がずっと探していた『コウモリ』の模様のある扉があります。

売茶堂

境内を2周しても見つからず、最後にふらっと竜宮門の中に入ったらありました。
ここかぁ!っていうのが素直な感想(笑)
何事も諦めない強い気持ちが大切です❣️←

コウモリの透かし彫りは吉祥紋様。中国では『福』を呼ぶシンボルとされているそうです。

もう一つの竜宮門を通り抜けると、『文華殿』があります。

文華殿

萬福寺の収蔵庫と研究所、展示館になっています。こちらにも『卍』のマーク。

聯燈堂

こちらから『斎堂(食堂)』へ向かいます。
この木札に期待が高まります♡⤴︎⤴︎

雲版(うんぱん)

食堂前に吊るされた『雲版』は、朝・昼の食事の時に打ちます。

開梆(かいぱん)

この大きな木製の魚が開梆(かいぱん)。
木魚の原型と言われています。
日常の行事や儀式の時にお腹を打ちます。

口にくわえている『珠』は、3つの煩悩。
※『貪(とん)』必要以上に求める心
※『瞋(じん)』怒り
※『痴(ち)』愚痴をこぼすこと

開梆(かいぱん)はこの珠を吐き出そうと努めている姿で、吐き出しやすいようにお腹を打ち自らの心も戒めるそうです。

反対側からも撮影

ミニ盆栽

一番下のお魚の模様が気に入ったので撮影♡

大雄宝殿【重要文化財】

萬福寺の中で最大の伽藍(がらん)。
日本では唯一最大のチーク材(東南アジア原産の高級木材)を使った歴史的建造物です。

大きな香炉が置かれています。

釈迦如来坐像

この中をぐるっと一周出来ます。

十八羅漢像

貴重な横から撮影
円窓からの眺め

椅子の背もたれの模様がオシャレでしょ!
椅子によって、座る所の下の柄も違うんです。
こちらもねじりさんの記事に書いてあって、
絶対に見たいと思っていました。
見つけてニンマリ(*´艸`*)♡

法堂【重要文化財】

大雄宝殿から見た法堂
法堂から見た大雄寶殿

禅堂【重要文化財】

珍しい白壁

これを見た感想は、ボルダリングが出来そう!
砕石が埋め込まれた珍しい白壁です。

祖師堂【重要文化財】

禅宗の祖師といえば達磨大師。こちらには、
達磨大坐像が祀られています。

通霄路(つうしょうろ)

窟門

放生池

境内案内図

いかがでしたか?
写真が多くなり、かなりのボリューム。
読みにくい長さでスミマセン(*>ㅅ<)💦
これでも写真、20枚減らしています。
最初は75枚もあったんです。(꒪−꒪ )シロメ

こちらは京阪宇治線『黄檗駅』下車。
徒歩5分。駅からも近く、壮大なスケールで
異文化を体験できる見応えのあるお寺です。

8月10日(水)18:00〜21:00まで夜間特別拝観をしています。拝観料は1,000円。
興味のある方はぜひ行ってみて下さい。

最後までお読み下さりありがとうございます❣️

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この街がすき