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3Dパースを作成して気づいたこと

こんにちは、HIBI HOMEです

一条工務店で家づくりを進める中でこんな不安が出てきませんか?

"部屋が思ってるより狭かったらどうしよう…"

"クロスの組み合わせがイメージと違うんじゃないか不安…"

"電気図面が細かすぎてミスがあるか考えても分からない…"

これらの不安が生じる大きな理由のひとつが
一条工務店が3Dパースを作ってくれないから
だと思っています

(個人的にソフトを使って作ってくれる設計士さんもいるらしい)

よく家づくりの教訓みたいな感じで
「具体的に想像することが大事」
などとインスタ等々で見かけますが

想像するにも限界があるんですよね…

そこで役に立つのが3Dパースだと思います

頭の中では想像しきれないところを
3Dパースで再現することによって

よりリアルなイメージ確認であったり
見落としに気づくことができたりします

一条にも3Dパースはある?

一条が3Dパースを作ってくれない
と上述しましたが

正確には一条にも3Dパースは一応あって
「ハウスプレゼンテーション」
というものがあります

ただこれ各階決まった角度からの1枚のみで
しかも結構間違っていたりする…
担当設計士さんが作成しているわけでもないみたいです
(本社だか工場だかが作成してるってぼそっと設計士さんが言ってたような)

我が家は打合せの中盤に送られてきた
間違いだらけのものを最後に
その後送られてこなくなりました(笑)

それなら3Dパースを自分で作っちゃおう

冒頭の不安を私ももれなく感じていたので
3Dパースで自分の家を再現して細かい部分を確認したいと考えていました

調べてみると無料でCAD図面や3Dパースの作成ができるツールがたくさん

まずは私が試したものを簡単にご紹介します

①Room Planner

多くの人が使っているのを見かける
Room Plannerというスマホアプリ
無料の範囲でもできることが多く、選べる家具等の種類も豊富な印象でした

ただ、スマホアプリということで
私の小さいスマホ画面では
間取り作成の段階でかなり手こずりました…
(不器用なだけ説)

②マイホームクラウドのWebCAD

スマホアプリが使いこなせなかった私は
PCで使えるツールを探し
マイホームクラウドのWebCADを試してみました

まずPCというだけでかなり楽…!

このツールの特に優れている点は
・ソフトをインストールする必要がない(ブラウザ上で使用できる)
・下がり壁や腰壁が作成できる(一条の垂れ壁も再現可能!)
・床高、天井高、家具などのサイズ設定が可能
・高画質レンダリング機能でリアルに再現できる
などでしょうか

デメリットは
・クロスや住設、家具の種類が多くはない
・窓や建具の高さが変更できない
などありますが

私は打ち合わせ初期にこれで間取りを何パターンも考えまくりました!
間取りの検討や空間の広さ感の確認には
これで十分な気もします

③3Dマイホームデザイナー

打ち合わせが進むにつれて
クロスや照明・コンセント計画を検討する頃には疲れて思考停止してきます笑

いよいよ想像するには脳みその限界がきたので
無料ツールでは再現できなかった実物クロス、
コンセント等電気設備の設置を可能にするべく
3Dマイホームデザイナーを購入しました

定価だとけっこうお値段するので
私はフリマサイトでマイホームデザイナー12を
購入しました

2014年に発売されたものですが、
素材はクラウドから拾ってこれるので
古さ故のマイナス面は全く感じなかったです!

なおデータセンター(クラウド)の会員になると
より豊富な素材を使用することができますが
こちらは有料(ソフト代とは別)なのでご注意ください⚠️

ソフトにも元から多く素材は入っているので
無課金でも十分使えるとは思います!←と言いつつ課金しちゃった人

3Dマイホームデザイナーでできること

具体的にどんな機能があるかというと
なんでもできる!!
そんな印象です

その中でも私が特に役に立ったなあと感じた
活用方法をご紹介します

・空間の広さ感、高さ感の確認

ただでさえコンパクトハウスな我が家

1.5帖しかない脱衣室や
4.5帖しかない子ども部屋
そして一番大事なLDK

数字的に広くないことは重々承知しているものの
間取りや家具のせいで余計に狭く見えてしまうことは避けたいと思っていました

3Dにすることでこれらの広さ「感」を確認することができました

特に「ウォークスルー機能」を使うと
自分の目の高さを設定して家の中を歩くことができます

これは妻(身長157㎝)の目線150㎝での見え方です

また、設備の高さを決める際は
実際に人間を立たせてみて検討しました

腰壁やレンジフードの高さ確認
※人間を夫婦の身長に設定しています

すごいシュール…笑

我が家は2400の天井高から
さらに下がり天井を採用したことにより
レンジフードの高さが低めになってしまいました

せっかくのアイランドキッチンなので
なるべく視界が開けているようにしたかったのですが
高身長の夫はどんなレンジフードを選んでも顔が隠れてしまうことがわかり、結論あんまり気にしなくていいね、となりました(笑)

・垂れ壁、腰壁、下がり天井等の再現

一条ルールの代表格ともいうべきS垂れ壁
我が家の象徴にもなりそうなキッチン前の腰壁
他にも人気のR垂れ壁(アーチ枠)下がり天井など

注文住宅において欠かせない存在たちを
リアルに再現することができました
(ちょっと手間はかかる)

ニッチ、S垂れ壁
※このS垂れ壁は最終的になくなりました!
下がり天井、腰壁、耐力壁、アーチ枠
※このアーチ枠は稟議通らず不採用(泣)

一条では最近構造計算の方法が変わったとかで
S垂れ壁を無くせる(減らせる?)ようになったようなので
「S垂れ壁」の再現の需要は減ってくると思いますが

あえて建具を無くして
開口部を「垂れ壁」にすることもあると思うので
(我が家のパントリーやWICのように)
今後も必要なうれしい機能だとは思います

・クロスや床材の確認

クロスはサンプルを取り寄せて
実物を見ることはできますが
A4サイズのサンプルと壁一面に貼ったときとで
見え方が違うって言いますよね

床材との相性も展示場などに行かないと
確認できないですし

マイホームデザイナーでは
各クロスメーカーのサイトから
ダウンロードした画像を使用できるんです

2階トイレ
白の幅木が浮かないよう床は一条の石目調ホワイトを選びました
WIC
水回りではありませんが石目調ブラックを採用しました

これができるので
クロスに迷ったときにリアルな空間で
比較することができました

ちなみに一条クロスはトキワのものが多いですが
メーカー側の対応品番がわからないとメーカーサイトで見つけられないのが難点ですね…

・電気設備の色、配置確認

すでに電気打ち合わせを終えた方は激しく頷いてくださると思うんですが
電気図面って真っ赤でごちゃごちゃしていて見づらいですよね

初めて目にしたときの絶望感たるや…

コンセントをはじめとする電気設備の配置ミスを防ぐためにもこの図面をよーーく見ることが大事なのですが

ただ黙々と図面を読み解いて家の中をイメージして…ってやってるとパンクします(経験談)

なので私はひとつひとつの設備を
3Dパースで再現しました
再現できるものはすべてです

たとえば、カップボード上のコンセント等を再現

カップボード上のコンセント(H=950)と
差圧感応式給気口(H=2063)
(我ながらグレイスカップボードの再現度高い…!笑)

背面はグレークロスにしたのでコンセント色も
グレーを選択しています

カップボードやコンセントを実寸大に設定し
実際に置く予定の家電たちを並べてみて
コンセントを設置する高さや間隔に問題がないか確認しました

また奥の冷蔵庫上に見えているのは
差圧感応式給気口です
さすがにその素材はなかったのでブラケットライトで代用していますが
高さ確認のため再現しておきました
(グレークロスに浮いてるので、引き渡し後に色塗りしようかな…)

LDKのリモコンやスイッチが集まる箇所も
だいたいの収まりを確認しておきました

LDKスイッチ、リモコン
指定した並び、高さで問題なさそう

・日当たり確認

一条で家を建てる方は特に
”いかに省エネな家を建てるか”
に重きを置く方は多いと思います

その上でとても重要なことが
日当たり
ではないでしょうか

マイホームデザイナーでは
物件の所在地(都道府県)をもとに
実際に太陽光がどのように差し込んでくるかの
確認もできてしまうんです!!

この機能は有料ツールならではって感じがしますよね

我が家の夏と冬の日差しはこんな感じでした

窓のサイズ、高さ、軒の出も可能な範囲で設定しているので、だいぶリアルに近いと思います

夏は最小限、冬はわりとしっかり日射取得できているかな?と思います

実際はこれにハニカムシェードやカーテンをつけることになりますが
事前にこのように日当たりを確認したことで

”冬はできるだけ太陽光を取り込みたいけど
直射日光がまぶしそうだからレースハニカムも
一応つけておこう”

と仕様を決める手助けにもなりました

3Dパースを作ったからこそ気づいたミス

図面どおりにパースを作成していく過程で
いくつかのミスに気が付き、修正することができました

これがパースを自作することの最大のメリットだと思います

・電気設備の配置ミス

まずはカップボード上

コンセントはカップボード(高さ85㎝)に合わせて高さを指定して満足していたんですが
コンセントと同じ箇所に付くスイッチの高さ指定を忘れていました

Before
コンセント3か所はH=95㎝に指定済み

スイッチは何も指定しないとH=120㎝になってしまうので
上の画像のように不揃いになってしまいます

なので急いでスイッチ高さも指定
ついでにスイッチが押しやすいように手前にくるように並びも指定しました

After
スイッチ、コンセントともにH=95㎝
(何度も言うけどグレイスカップボードの再現度高いな???)

ちなみにウチメモではこんな感じで図を作って指定しました

ウチメモ投稿画像


つづいて吹き抜けに面しているオープンステア付近のブラケットライト、火災報知器、スイッチ、コンセントも再現

当初はブラケットライトが天井や火災報知器と
かなり近いところに
せっかく上下配光タイプの照明なのに
上部の灯りがきれいに広がらないのでは?
という懸念が…

Before

そこで、ブラケットライトの位置を修正しました
これで上下配光の邪魔はさせない!

After

と言いつつ今度は窓にぶつかるかな~と思ったり

これは正直どこに設置するのが正解なのか今もよくわからないです…
可能であれば建設中にお邪魔してバランスを見ながら指定できたらいいな…

ついでに火災報知器の位置も元の位置がルール的にNGだったようで
天井へ移動することになりました
これも木目の天井に浮いてしまいそうでちょっと不安です…一応近い色味(と言ってもベージュ)にしてもらいました

ちなみに図面のビフォーアフターはこんな感じ

Before
After

ちなみにエアコン用コンセントを
エアコンの真左に持ってきて、1階から見えないようにしたいと要望しましたが
スペースの都合上むりでした
天井付けも推奨されていないようなのでこれで我慢することにします

こういうちょっと嫌なところ
(他には換気口やエアコンスリーブ等)も
家が完成して初めて知るよりも
事前にどこに付くか把握し、変更できないか交渉したうえでダメだったなら諦めがつきますよね



・クロスの切替位置

我が家のベースクロスは基本的には白ですが
部屋によっては一面カラークロスを採用しています

たとえば玄関周りで言うと
玄関ホールは白、シュークロは全面グレー
になっています

うちはシュークロの建具を無しにして
開口部はクロス仕上げ(ただの垂れ壁の状態)を希望していたので
この場合はクロスが切り替わる位置に見切り材が入るとのことでした

当初はそれで問題ないと思っていたのですが
3Dパースで再現してみると…

Before
白とグレーの切替が妙に目立つ
(実際には間に細い見切り材がつく)

うーん、なんか微妙では???

と思ったので、開口枠はつけてもらうことにしました

After
枠を付けることで別空間として区切られて、クロスの切替が悪目立ちしない(気がする)

図面上のビフォーアフターはこちら

Before
After
枠がつく場合はタレ壁(3)になる
※三方枠の3

どっちが良いかは好みの問題もありますが
気づけてよかったと思っています

・床と天井の向き

これは3Dパースがなくても気づこうよ!!
と言われてしまうかもしれませんが

見落としていた箇所があったんです

我が家は吹き抜け天井を木目にしていて
当然1階の床とは木目の向きを揃えていました

ですが、2階の床方向は1階とは変えていたので
2階廊下に立った時に床と天井の向きが垂直になってしまうことに
3Dパースを作成して気が付きました

(上に貼った吹き抜けの画像で気づいた
鋭い方もいるかもしれませんね笑)

吹き抜け天井の木目方向と2階床方向が垂直

ただ、ここは結局垂直のままにしました

そもそも1・2階の床方向はそれぞれ意味があって方向を決めていたので、わずかなスペースしかない2階廊下のためにどちらかの床方向を変える気にはならなかったからです

ちなみに2階の主寝室の天井も吹き抜け天井と同じ木目調クロスを採用していますが
ここは床方向と合わせました(吹き抜け天井とは向きを変えた)

吹き抜けの天井方向は2階廊下の床方向と垂直
主寝室のみ方向を揃えました

・細かい設備の位置

図面をよく見ると脱衣室に洗濯機用の水栓も載っていたので再現しました

脱衣室の洗濯機上水栓とコンセント(どちらもH=1350)

ここで初めて水栓が洗濯機側面の壁から出ていることに気が付きました

この水栓はコンセントと同じく洗濯機背面に付くのが普通だと思っていたので(これまで住んだ家はそうだった)、背面付けを要望したところ
設計士さんいわく
外壁に面している壁に水栓を付けてしまうと断熱材を削る必要があり
9割の施主は側面に付けているとのことでした

断熱欠損はもったいない!ということで納得のうえ側面付けのままとしました
(「9割」ってのはちょっと疑ってるけど…笑)

続いて
かなーり細かいかもしれませんが
トイレ内のタオルリングや収納も再現しました

当初は水栓レバーとは反対側の壁に設置した
吊り収納の側面にタオルリングが付いていました

Before
ちなみに吊り収納の側面は本当は白色です

これだと水を流す際に
水栓レバー(向かって右側)に手を伸ばし
そのあと手を洗ってから今度はタオル(向かって左側)に手を伸ばすことになり、無駄に横断することになりそうだなと感じました

今までの経験上
水栓レバーや水栓からタオルが遠いと
その間に横断した便器や床に水滴が落ちてしまい水垢になりがち…

そこで色々と位置を修正しました

After
水を流す→手を洗う→手を拭くの動線を考えて修正

まずタオルリングを吊り収納から外して水栓レバーの近くへ

そして水栓レバーに近くて眩しいかも
と思ったのでペンダントライト(用の引っ掛けシーリング)を向かって左側へ移動

その結果
ペンダントライトがぶつかりそうになったため
吊り収納をトイレ前方へ移動

この修正により動線を考慮した配置となり
水ぽたぽた回避に成功したはずです!!


以上が我が家の3Dパース活用法ですが
3Dパースの良さが伝わっていれば幸いです

そしてここまで書いてきて気づいたことが…

冒頭では
「一条がパースを作ってくれないから自作した」
という言い分でしたが

仮にHMがパースを作ってくれたとしても
電気図面の内容をどこまで細かく再現してくれるかはわかりませんし
自分で作る過程で気づけた部分がたくさんあったので
いずれにせよ自作するメリットは大きいと思いました

使うツールはそれぞれに合ったものを選べば良いとは思いますが

とにかく細かくリアルに再現したい、確認したいと思う方には
3Dマイホームデザイナーが
断然おすすめです!!!

(メガソフトの回し者ではありません笑)

すでにこのソフトのことでご質問をいただくこともありまして
購入を検討中で具体的な機能や使い方が知りたい方も多いと思います

そんな方はインスタのDMから
お気軽にご質問ください😌

私が使いこなせてる範囲内にはなりますが
なるべく詳しくお答えしたいと思います✨

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