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ひとり親の消耗、決断疲れについて

とくになにもしていないのに頭が働かなくなることがある。なんなのだろうと思っていたところ、「決断疲れ」というものがあることを知った。意思決定を長時間繰り返すと決定の質が低下してしまうそうだ。決断疲れにより決断をまったくしない状態になってしまうこともある。疲れるほどの決断をしていないという人もいるかもしれないが、これは人生を左右するような大きな意思決定だけではない。パンにバターを塗るかジャムを塗るか。こういった細かいものを含めると人は1日の間に数え切れないほどの意思決定をしている。それが積み重なって決断疲れを起こしてしまう。

ひとり親として生きていると途方もない量の意思決定を続けていかなければならない。仕事と家事育児でひとり分以上の頭を使っているし、通常は夫婦ふたりで決めるようなことをひとりで決める必要がある。夕飯のメニューもそうだし、家電の買い換えもそうなのだけど、子どもの将来にかかわるかなり重要な課題もひとりの頭で処理することになる。旅行の計画も自分だけで子どもを連れまわせるという条件付きで決定しなければならない。そしてひとり親にとってはお金に関する問題というのが常についてまわる。日中仕事をしていればこれらを考えるのは夜になるのだけど、朝から数え切れないほどの意思決定をしているため、夜には精神がすっかり疲れてしまって決定ができなくなってしまう。

決断疲れが起こると決断することを回避するようになる。それを利用したのがスーパーのレジの横に並べられたお菓子だ。買い物中に数々の決断をして、レジにたどり着いたときには普段通りの決定ができなくなっている。そこで衝動的に横にあるお菓子を買ってしまうのだ。僕も精神的に疲労しているときには高額な買い物をしてしまう傾向にある。それも夜寝る前にネットで買ってしまうことが多いように思う。僕の場合は買い物だけで済んでいるが、もっと人生を左右するようなケースもあるだろう。婚活を続けてようやく結婚した人がすぐに離婚してしまうのも、決断疲れの状態で相手を選んだからではないだろうか。これによって再婚と離婚を繰り返すひとり親は多いんじゃないかという気がする。

それでは決断疲れを起こさないためにはどうすればいいかというと、意思決定を減らすということになるかと思う。自分が意思決定を減らすためにどうしているか1日を振り返ってみる。基本的に毎日同じ服を着ている。クローゼットを開けると同じシャツが5枚かかっている。これで服を選ぶという決定を回避している。朝食はトーストで決まっているし、ランチはいくつか決まった店にしか行かない。2千円までの本は迷ったら買うことにして、意思決定の負荷を下げている。家には持ち物が少ないので、それも精神疲労の軽減に役立っていると思う。振り返ってみると、一番よかったのは夜に筋トレをすることだったかもしれない。そもそも夜に決断をする状況をつくらず、筋トレをして頭をからっぽにするのは効果的だったように思う。

決断疲れという言葉は学術用語ではなくわりと新しい概念なので、これから研究が進んでいくのだと思う。それでも対処法としては、意思決定を減らすことと疲れたら休むこと以外には出てこないのではないかと予想している。自分の生活の中でルーチン化することで減らせる意思決定はかなりあると思っている。それから、ついつい休憩をとらずに仕事をしてしまう傾向がある。まだまだ改善の余地がありそうなので、とんでもない意思決定をしてしまう前に決断疲れが起こりにくいよう生活改善をしようと決断する日々を送っている。

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宮崎ひび

三姉妹のシングルファーザー。株式会社トーフラボ代表。ボランティアカメラマン。自由に生きています。 http://tofulab.jp 写真を撮ったり、文章を書いたり、本を読んだりするのが好きです。Wi-Fi環境下でしか生存できません。

シングルパパ起業家はがんばらない

三姉妹のシングルパパ。株式会社トーフラボ代表。心の健康とつきあいながら、がんばらないで自由に生きていく。
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