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あなたの「友達」は、どこから?

小学生から高校生くらいまで、ずーっと考えてました。友達ってどこから? 親友の定義って? あれ、私たち、「知り合い」じゃなかった?

大人になってからも、しばらくはそうでした。SNSで人間関係が可視化されるようになって「あれ、◯◯さんと友達なの?」って聞かれたとき、どうしたらいいんだろう。

10代の頃大流行した「mixi」は「マイミク」というオリジナル名称で繋がっていたけれど、20代で使い出した「Facebook」はカジュアルに「友人」とか言い出すし、大人でもセックスした相手(ただし恋人ではない)のことを「仲良し」とか言うタイプの人もいるじゃないですか……もういよいよわからなくなってきたんですよね。

「友達」は「恋人」と違って「付き合おっか」みたいな言質とるタイミングがないから難しい。定義も人によってバラバラだし、曖昧すぎる。結局、自分の中で「この人を友達と呼べるか」ジャッジすることになるんですよね。なんだろう、この委ねられてる感じ。

いっそ「一度会ったら友達」くらいの感覚の人になれたらいいな、と思う反面、あまりにもカジュアルな友達認定をされてモヤモヤしてしまうことも。「あやさん、◯◯さんと友達なんだよね!」と言われたとき「え? あの人、私と友達って言ってたの?(全然友達じゃないし、むしろ苦手)」とは返しづらいし。

ぐるぐると考えて、数年前からはだいたい関係性を事実ベースで答えるようにしています。「2、3回くらいご飯行ったことあるよ」「うちに遊びに来たことがある」「家が近所」「よく一緒に銭湯に行く」「月1ペースで飲んでる」「昔同じ会社で働いていたことがあります」「中高時代の同級生」「あんまり話したことはないけど、Twiterは相互フォロー」「Facebookは繋がっているけど、LINEは知らないかなあ」「何回か仕事したことある」「フジロック一緒に行ったよ」「家族ぐるみで旅行したりするよ」……便宜上「友達」って言ったり原稿に書いたりすることも多いけれど、いつもはこんな感じ。

このマイルールを取り入れてから、気持ちが楽になりました。「相手はどう思ってるかな」とか考えなくてすむし。苦手な人の話題がでたときにも、相手を否定も肯定もせず、嘘のない関係性「だけ」を伝えられる。なんで10代のころあんなにうじうじ悩んでたんだろう。とっても便利なハックです。

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