見出し画像

エルセとさめのぽきの新曲MV「君の街まで」が面白いことやってるから一度は見た方がいい

「君の街まで」、公開されましたね。あれにはぎょっとさせられました。何それって人はとりあえずこれ見て。アジカンの話じゃないよ。

ぎょっとしました?このMVを公開前から待っていた人はみんなぎょっとしていたんじゃないかな。手出てくるし。

この感じを求めていたら紙人形劇が始まった。紙人形劇のルーツって江戸時代の人形劇らしい。めっちゃアナログ。

求めていたものとは違うものが出されたわけだけど期待は裏切られていなくて、むしろ彼らのアーティストとしての高い意識に今後がますます楽しみになった。普通は思いついてもこんなことやろうとはしない。たぶん制作チームのProjectBLUEのスタッフは、さわやかのハンバーグが食べたくなったらさわやか行くためだけに静岡行ってハンバーグ食って帰ってくるような連中だろう。普通の人はびっくりドンキーのハンバーグで満足するのに。しかもこのMV驚くことに前作の投稿から2ヶ月ちょっとで今までと全く違う手法を取り入れてる。その間にも生放送でVTuberらしい活動しながらVTuberによるオムニバスCD「virtuaREAL.00」への新曲を制作や、このCDのリリースイベントで月末に初のリアルイベント参加を決めたり、輝夜月2ndライブの制作に携わったりしていたのにだ。この人達静岡行った次の週に平気で大間のマグロ食べに行きそう。

エルセとさめのぽきのって海の底のアーティストだし、1stシングルのBLUEのときからずっと海の幻想的な美しさを映像で表現していて、ここまで海の中の世界観を大事に作品を作っていたと思う。

この現実のアーティストにはできないことをしているところに惹かれていたけど、今回のMVって地上にシーンが移ったところから最後の方まで海の要素がなくなるじゃないですか。歌詞にも海に関するフレーズがないし。だからこの曲でペープサートを取り入れているのが洒落てるなと思った。このMV見た後だと「君の街まで」の地上に出たエルセちゃん達をMVで生かす手段が凡人の私にはこれ以外には思いつかない。それを実現させてるのがすげえ。

ところで私はオタクなので二次元×紙人形のこのMVを見て「ひなろじ ~from Luck & Logic~」のOPを思い出した。残念ながら公式動画がなくて貼れないけどアニメでも紙人形を用いたOPがちょっと前にあった。

この作品は「ラクエンロジック」の派生作品だが別にラクエンロジックには触れていなかったし数話垂れ流した程度のアニメなので、ひなろじの記憶はこのOPと何かやたらと風呂に入っていたことしか覚えてなかったが、OPだけはすぐに思い浮かぶくらいには印象に残っていた。たぶんこのOPがなかったらこのアニメの存在は忘れていた。どんなアニメだったっけって調べてたら一話で風呂に二回入ってた。風呂を題材にしたアニメらしい。

紙人形劇を見てひなろじのOP思い浮かべるのは一部のオタクだけだけどペープサート(紙人形劇)を用いたMVで何か思い浮かべる作品ってあります?

たぶんこのMVを見たことのある人ならこれを思い浮かべたはず。

クリープハイプを知らない人にもこのMV監督がヨーロッパ企画の人って言えば通じるんじゃないだろうか。オタク向けの記事だし。

クリープハイプも地道に積み上げて今の地位を獲得したバンドなのを知っているからリスペクトはしているけど、それでも正直なところ彼らの曲は普段あまり聴いていません。脳が世間のサブカルっぽいイメージを気にして聴くことを拒んでいるんだろうなたぶん。でもこのMVは好き。コミカルな紙人形の動きとは裏腹に皮肉たっぷり。

ペープサートみたいな手法ってあまり見ないから印象に残りやすいんですよね。VTuberだと尚更。ペープサートを用いたMVは人の記憶に残りやすいはずだからエルセとさめのぽきが好きな人には今回は気合入れてこの作品のことを広めてほしい。「君の街まで」は誰に対しても一度MV見せたらきっと憶えてもらえるだろうから。私は「君の街まで」を見たVのことを全く知らない音楽好きや小さな子供とか他方面で映像作品を制作してるクリエイターの感想を聞いてみたい。

この記事でエルセとさめのぽきに興味を持ってくれた人がいたなら是非今までのMVの再生もお願いしたい。このMVとはまた違った良さがあるよ。私の大好きなアーティストだから自信を持っておすすめする。