ファンタジーから現実に昇華した春牧(いや、牧春?)

日を追うごとに、春牧(牧春?)に対する思いが膨らむ今日この頃。劇場版を観終わって、本当に賛否入り乱れてるなぁと思いながら、いろんな人の感想を読んでいると、ようやく自分の中で輪郭がはっきりしてきた…様な気がする。という、甚だ心許ない雑感です。

ドラマ版は質の良いBL漫画…もしくは古き良き少女漫画。ファンタジーの世界の話だったのではと思うわけです。対して映画は、BLなんてものでもなく、ラブストーリー…と簡単に言ってしまえるようなものでもなく。現実世界を生きていく(いい年した男の)ふたり…を見せつけられるという…。そりゃ、ファンタジーの世界で生きる春牧を期待していた人にとっては、なんか違っただろうなーなんて。

改めて考えてみると。万が一、ドラマの終わりから、♪ふーたりのため〜 せーかいはあるの〜 みたいな春牧を見せられてたら、それはそれで狂喜乱舞してたとは思うんですけど(そこは素直に)、果たしてそれで「二人が幸せでよかった〜」とわたし自身は満足できていたのか。多分それこそ「なんか違う」と言ってたのではと思います。今回の劇場版で示された春牧は、決して春田が牧のいるコッチ側に渡ってきてよかったね〜という安易なものではなくて、アッチだろうがコッチだろうが、別々の二人が一緒に生きていく以上避けて通れないあれこれ。ブラス、男同士だからこその難しい問題も(さりげなく?)セリフとして入っていて、春田や牧が本当にいまこの世界で生きているかのような錯覚さえ覚えてしまう…。わたしは限りなくベストに近いのかなと思っています。

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