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<カセツラジオ内のオンライン演劇>2時間後に脚本を完成させて本番という企画。

「2時間で芝居を作りますよ」

なんでこんなこと言ってしまったんだろう。


先日のオンラインイベント<カセツラジオ>で、「オンライン演劇を上演する実験をしてください。」というご依頼でした。打ち合わせをこれまたオンラインでやると、「本番時間が長いから、お芝居の時間枠を2枠取りますので、2回上演してほしい。」とのこと

「いやいや、それなら1回の方がいいなあ。」と僕が言いましたが、仮設実験を検証したいというのがテーマであるので、なんか実験的なことができれば・・・。ということになり・・・。1枠15分ほどあるのか・・・

と条件を並べて考えてみました。そこで口から出た言葉が、

前半の1枠目、登場してトークさせてください。そこで視聴者から何かキーワードをもらったら、2枠目までの2時間でお芝居を作りますよ」

と言ってしまったのです。

そう「即興に近い速攻さで、お芝居を作る」宣言をしてしまったんです。


主催者のLoftworkの小島さんは「おもしろい!」と喜んでくれました。しかし僕は、「やば!できるやろうけど、できなかったらどうしよう」と思いましたが、<チャレンジなくして進歩なし!>ヤッてみるか!!

と挑戦することに!!  で、この企画が誕生したんです。

僕だけの責任で作るだけならいいんだけど、実際にやる俳優たちにお声かけをしたとき、俳優たちの反応は様々でした。「わかりました」と一言だけの人もいれば、「即興ですか!!」とあからさまに拒否反応を示す人もいました。みんな、やれんことないやろうけど、かなり負担!!と思ったに違いないと思います。


僕は、【できたらかっちょええ!】【決まれば素敵!】というものが頭に思いつくと、やりたくて仕方ないんです。役者のみんな、付き合わせて申し訳ない・・・。

で、実際にやってみることに。

僕が揃えた俳優陣は、井路端健一・中尾周統・藤原麻友美・海徳桃代の4人。僕の芝居によく出てくれるすごーく信用をしていて、すごーく迷惑をかけてしまっている役者たち。でも、この4人の布陣なら必ず成功するという、キャスティングだけで成功が見えたようなものだと確信を持っていました。

6月5日(金)夕方に接続テストで確認し、19:30からの本番。

僕たちの出番は20:30分から。まず僕が登場して、メインMCの赤松悠実さんとなんだかんだと経歴の話しをし、俳優陣を紹介していきます。視聴者の方たちからキーワードを募集し、たくさんの言葉の中から、「初恋」「幼馴染み」「お酒」の3つからお芝居を作ることにした。

設定のはめ込みパズルを行い、それぞれ4人のキャラクターに合わせた配役をする。配役と言っても何も決まっていないから「配」ではないから「役決め」の方が正しいのか・・・。

で、それぞれの関係性を決めて、絡ませていく。僕のお芝居のとりあえずの外枠の作り方はこんな感じなんです。

そして登場人物たちを会話をさせていくと、うまくかかわっているときはどんどん会話が出てくるんです。 (うまく行ってなかったら、セリフが出てこないんです)

これを体系化したのが、「★型=ペンタグラムの演技ワークショップ」になるのだけど、これはまた別のお話で・・・。

で、なんとか登場人物たちの役割が生まれだしたので、セリフが出はじめました。それが会話になっていきます。気持ちの動きも考えていき、短い時間に感情を高ぶらせるには「誰を怒らせる?」「誰を悲しい気持ちさせる?」「誰がピンチに追い込まれる?」などを考えながら、箇条書きを行くって行くと、プロット(あらすじ)が生まれてきます。ここまで出来たら勝手に登場人物は話し出すことがあり、ラク~~に脚本がかけてしまうんです。(ほとんど口だてですが)

セリフを役者と共に確認し、頭に入れていくと、新しいボケが思いついたりします。それをまた拾い上げ、差し込みまとめていくと、

徳田博丸流の「コメディ=喜劇」が誕生します。

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役者たちと共に固めていくことで、芝居に深みが出てきます。この瞬間が好き!役者がカッコイイなあと思う瞬間のひとつです。

時間内にあわせていって、

なんだかんだあって、で2時間後。

本番を迎えたのでした。

ありがとうございます!


〈今回のつけたし〉

その模様はこちらからhttps://m.youtube.com/watch?v=ug9mIQzkEt4&feature=youtu.be



















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