スマホ確定申告ＰＲ

　石巻市出身のシンガーソングライターで、ホヤをＰＲするアイドル「ほやドル」として活動する萌江さんが1月31日、石巻税務署（石本峰男署長）の一日税務署長に任命され、より便利になったスマートフォンを使った確定申告をＰＲした。萌江さんがこの役を務めるのは3年連続で、集まった報道陣を前に今年も「ホヤをさばくより簡単」と笑顔を振りまいた。

　令和5年分の所得税や贈与税などの申告の受け付けは3月15日まで、個人事業者の消費税などは4月1日まで。石巻税務署では16日から来月15日まで申告書作成会場（土日祝日を除く午前9時―午後5時）を設ける。会場は例年混雑し、入場には整理券を現地で当日にもらうか、国税庁ＬＩＮＥアカウントから事前発行を受ける必要がある。

　そこで便利なのが、インターネットを利用したｅ―Ｔａｘ（イータックス、電子申告）の利用。スマホなどを使って、自宅や職場に居ながらいつでも申告や納税の手続きができる。マイナンバーカードを利用すれば入力の手間を省くことができ、職場によっては今年からは給与所得の源泉徴収票の自動入力も可能になっている。

　ｅ―Ｔａｘの利用は年々増え、県内の4年分申告では65％が利用。このうち自宅からスマホ申告は約5割にのぼる。やれば意外と簡単なスマホ申告は、食わず嫌いもいるホヤのようなもの。そんな理由から同税務署は、ほやドルの萌江さんをＰＲ役に抜てきした。

　石本署長から委嘱状を受け取った萌江さんは職員と共に、スマホ申告の利点など説明。オリジナルの歌も披露した。萌江さんは「コロナ禍は家でスマホ申告できた。出かけることが多くなった今は家以外でもできて便利と思う」と利用を呼び掛けた。【熊谷利勝】