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道の駅開業は11月末予定|東松島市

加工機能備え食育学習に活用

 東松島市が三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア(PA)隣地に整備する道の駅について、飲食物販など3棟の施設工事が10月15日に完了し、開業時期は11月末を見込んでいることが分かった。18日にあった地域生産物加工研究会(鈴木しゅく会長)の総会で渥美巖市長が明らかにした。農水産業と観光振興の基地となる拠点施設であり、運営する第3セクターの㈱東松島観光物産公社は、他の道の駅で職員研修を進め、受け入れ体制を整えていく。

飲食物販棟など3棟

 道の駅は、矢本PAの南側(敷地面積1万4682平方㍍)に飲食物販棟(2階建て)、観光案内・道路休憩施設棟(1階建て)とコンビニエンスストアを整備するもの。駐車場は約330台。総事業費は約20億円で合併特例債や国の補助を充てる。

11月末開業となる道の駅イメージ

 飲食物販棟は、地場産品を中心に圏域や友好都市などの品を扱うだけでなく、地元農水産物の加工施設機能も併せ持つ。こうじ発酵機、みそこし機など最新機材を入れ、農村婦人の家=同市小松=で活動してきた加工研を中心に、技術習得や研究、地域の小中学生を対象とした食育学習の場も担う。総菜加工場も併設するが、別の団体が販売用に使うという。

 工事日程では10月15日に施設の本体工事が完了し、11月10日まで配電や空調など付帯整備を実施。この間、近隣の道の駅で職員の接客運営研修を重ね、引き渡し後は実際の建物を使ったリハーサルを行い、11月末の開業に備える。

 同研究会総会の来賓あいさつで、日程を明かした渥美市長は「みなさんの作ったものを売れるようになれば地産地消にもつながるのでチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。

 市は今後、市内3中学校の新1年生を対象に道の駅の名称アンケートを行う。候補は当初の予定から1案増えた全4案。投票結果を踏まえ、庁内の道の駅プロジェクトチームで検討し、名称を固めるという。【横井康彦】



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