三陸道矢本ＰＡ隣地に

 　東松島市が三陸自動車道上り線矢本パーキングエリア（ＰＡ）隣地に整備する道の駅の起工式が19日、現地で開かれた。神事で新たな観光振興の拠点となる施設工事の安全を祈願。10月中の完成、11月開業とし、初年の入込客数100万人を目指す。

　道の駅は、矢本ＰＡの南側（敷地面積1万4682平方㍍）に鉄骨造2階建ての飲食物販棟（延床面積1499平方㍍）、いずれも同1階建ての観光案内・道路休憩施設棟（同486平方㍍）とコンビニ棟（同180平方㍍）を整備。総事業費は約20億円で、合併特例債のほか国の補助を一部充てる。

　飲食物販棟は地場産品や圏域の特産品をはじめ、友好都市の東根市（山形）や豊前市（福岡）、更別村（北海道）などの品も扱う。農産加工施設も併設され、2階は飲食ブースと展望デッキがあり、ブルーインパルスの訓練飛行や地域の景観が楽しめる。

　駐車場は大型15台、小型115台、障害者用3台、二輪車4台分の計137台分を先行整備し、今後追加で約200台分も整えていく。

入込数100万人目標

　起工式には発注者の市や施工業者、地元自治会長ら約50人が出席。渥美巖市長は「1日あたり3万8千台の交通量を生かし、一次産業や観光の活性化に向けて魅力を発信していく」と語った。道の駅の指定管理は2月の市議会定例会に提案するほか、名称やコンビニ運営業者の選定は年度内に決める考え。
【横井康彦】