次世代アイドル発掘も

　「ほやドル」として石巻市を中心に活躍するシンガーソングライターの萌江さんは14日、記者会見し、芸能事務所の「㈱ほやいろ」設立を報告した。社長には尾形萌江さん（29）＝石巻市門脇＝本人が就任。ホヤの消費拡大やイベント企画、次世代のほやドル発掘も進めていく。

　ほやいろは昨年12月に設立し、資本金10万円、萌江さんは「さらに活動を広げるため会社を立ち上げた。ここからホヤを全国、全世界に発信したい」と抱負。まずはマネジャーらスタッフ4人の確保を目標とした。

　イベント事業では同社主催で6月下旬に開く「ほやっほー祭」を昨年より規模拡大で開催予定。萌江さんは「次世代のほやドルをはじめ、かきドル、さばドルといった地域の水産物が好きなアイドルも発掘したい」と意欲を見せていた。

世界中を〝ほやわせ〟に

　「私もホヤも癖の強さが魅力。個性を生かし、石巻とホヤをＰＲしていくことは変わらない」と強調。ホヤを使った新しいメニューの開発や商品プロデュースも行う考えだ。会見で萌江さんは、鏡開きならぬ〝ホヤ開き〟としてホヤ1個をさばき、「全世界がほやわせ（幸せ）になるように」と思いを込めた。

　萌江さんは平成29年から、ほやドルとして活動を開始。同31年にはいしのまき観光大使に選ばれた。その後も石巻地方を中心に幅広くホヤの魅力を伝える活動を続けている。【渡邊裕紀】