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「いしのまき大賞」2個人1団体 商議所会員大会で表彰

 石巻商工会議所は29日までに、各種分野で全国に誇れる功績のあった本年度の「いしのまき大賞」として、和紅茶の銘柄化に取り組む㈲ファーム・ソレイユ東北=石巻市旭町=、アーク溶接工として「現代の名工」に選出された㈱宮富士工業=同市大街道東=工場長の高橋茂男さん、石巻市出身の映画監督である庄司輝秋さんの2個人1団体を選定した。表彰は石巻グランドホテルで3月4日にある会員大会で行う。

ファーム・ソレイユ東北

 ファーム・ソレイユは平成29年に東北初の国産紅茶kitaha(キタハ)を開発。2年後のG20大阪サミット首脳夕食会で提供され、注目を集めた。おととし7月には桃生町に和紅茶製造工場を整備するなど、地域産業の発展に尽くした。

ファーム・ソレイユによる新商品発表会

現代の名工 高橋さん

 高橋さんは宮富士工業で長く金属溶接分野に従事。優れた技能で産業振興に貢献し、昨年に厚労省主催の「現代の名工」に選ばれた。技能者の模範として、技術の伝承と後進を育成してきた功労をたたえて大賞を贈る。

「現代の名工」である高橋さん

ほやマン監督 庄司さん

 庄司さんは広告会社で映像制作に携わり、昨年、自身初の長編監督作品となった「さよならほやマン」が全国50カ所で公開。網地島でのオールロケやホヤをモチーフにしたキャラクターなどで石巻の魅力を発信するとともに、多くの人々に感動を与えた。

「さよならほやマン」を監督した庄司さん(左)

 大賞は商議所第6代会頭の故・若生金郎氏から遺贈された基金を活用し、平成19年度に創設。17回目の本年度は自・他薦7候補から商議所の選考委員会が選び、今月の常議員会で承認された。
【熊谷利勝】

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