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ねずみくんのチョッキ展 誕生45周年 心温まる物語 1月9日まで石ノ森萬画館

 ロングセラー絵本の世界が楽しめる石ノ森萬画館の第87回企画展「誕生45周年記念ねずみくんのチョッキ展~なかえよしを・上野紀子の世界」が来年1月9日まで同館で開かれている。初作からこれまでの計20作品に焦点を当て、子ども目線に配慮して展示の高さも工夫した。観覧料は大人900円、中高生600円、小学生250円、未就学児無料。

緻密に描かれた原画やスケッチが来場者を楽しませている

 昭和49年に誕生した「ねずみくんのチョッキ」は、作家であるなかえよしをさん、画家の上野紀子さん夫婦が共同作業で生み出した作品。「ねずみくんシリーズ」としてその後数多く発表され、累計470万部を超すロングセラーとなっている。

3階飲食ブース「ねみちゃんのまんぞくプレート」(990円)

 企画展は出版元の(株)ポプラ社(千葉均社長)=東京都千代田区=が協力。白を基調とした展示は、余白を大きくとって見せる「ねずみくんシリーズ」ならではの世界観となっており、年代ごとに区切られたコーナーには、計160点の原画やスケッチ画が並ぶ。子どもたちが楽しめるように、低い位置にはのぞき窓の展示があるなど、遊び心にあふれている。

3階飲食ブース「なずみくんのジョッキチーズパフェ」(1430円)

 連動イベントとして、ポプラ社による「絵本の図鑑」パネル展がイロリ石巻で11月20まで、11月26日―1月8日は市図書館で開かれる。「ねずみくんシリーズ」全巻など、さまざまな絵本を展示しており、無料で読むことができる。

 ポプラ社の武井知美チーフは「企画展は45年に及ぶシリーズの歴史が分かり、絵のタッチも時代で変遷している。描写の細かさや空間表現の楽しさも味わってもらえれば」と話していた。【渡邊裕紀】





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