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季刊誌ヒビウタのこと

日々詩編集室では、まちのひとと本を作る「まちうた」のほかに、ひびうた・チルドレンハウスひびうた、HIBIUTA AND COMPANY内で流通する季刊誌「ヒビウタ」という本を作り始めた。
ひびうたの系列の場所にあつまる人たちのための、あつまったひとたちが伝えたいこと、大切にしていることを収録した、三店舗と、その周辺でのみ流通する小さな冊子だ。

今回は、幼少期の大冒険を描いたり、猫との暮らしをつづったエッセイや、ひびうたでの思い出/仕事の紹介、イラスト、詩などが集まい、44ページになった。
表紙は、ひびうた・コーヒーハウスをパノラマ撮影したものを、リソグラフの青×赤の二色刷りにした。
「みんなの雑誌/本」という感じで、とても素敵にできた。

全ての書物が、「広範囲に届く」ことを目的とはせず、また、「一定の価値基準」による選別を経て、「商品価値」のあるものとして存在しなければならないわけではない。
「自分たちのもの」「わたしたちだけが語り、聞く/読む場」としての書物も、ごくごく個人的な、ちいさなコミュニティで流通し、「わたしたちがここにいる」ための大切な営みになるのである。
日々詩編集室で一年間、「共有地」とは? を自分に問いつづけ本をつくりつづけてきて、「共有地」とは? と考えたとき、「だれでも参加できる/手に取れる」本だった。
「作りたかった」書物のかたちをひとつ、ここでつくることができたかなあとも思っている。

ひびうたや系列店/施設にお越しの際は、ぜひお手に取ってみてください。
原稿用紙も配布しているので、なにか書きたい気持ちになったら、書いて編集室までお持ちください。

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