西山嘉彦

大学卒業後、映像業界から出版業界へ。以来、自分の興味あるジャンルの雑誌を立ち上げつつ、…

西山嘉彦

大学卒業後、映像業界から出版業界へ。以来、自分の興味あるジャンルの雑誌を立ち上げつつ、某月刊クルマ雑誌の編集長を経て現在某WEBマガジン編集長。日本旅行作家協会会員。写真はすべて自分で撮影したものを使用しています。

マガジン

  • 旅するBD-1

    BD-1で日本各地をポタリング旅。

  • 脱サラ四国巡礼記・BD-1で同行二輪の旅

    折りたたみ自転車BD-1で四国八十八カ所霊場の旅へ。3週間の休日を取ることができないので、会社を辞めてのチャレンジです。

  • 旅するBD-1、東海道五十三次をポタリング

    東海道五十三次を4泊5日で折りたたみ自転車BD-1で走破した記録を、宿場ごとに記事にしています。自転車もしくは徒歩で東海道旧道を旅したい人の参考になれば幸いです。

  • 思考の旅する文庫

    つれづれなるままに、文庫本を読んで思いついたあれこれ。 書物との接し方も人生の後半戦になると、知識を得るためではなく、己の人生に悔いを残さないために、と変化するのです。

  • 旅するCAR

    クルマで旅するたのしさをお伝えします。

最近の記事

四国巡礼の旅は、有明港からフェリーに乗って行こう!

同行二輪、フェリーも個室でBD−1と一緒/2022.6.4朝からパッキングしていた荷物を再度点検。向こう1週間の四国地方の天気予報をWEBで調べて、フリースの長袖を持って行かないことにする。登山ならともかく、夏の四国には必要ないだろう。 重量はそれぞれ次の通り。サドルバック:4.9kg、フロントバッグ:2.3kg、リュック:5.7kg。リュックにはMacBook Airを入れているので、想定よりも重くなってしまった。 横浜からフェリー乗り場の有明までの実走行距離は39.4

    • どうして四国巡礼に向かい、なぜBD−1なのか

      四国八十八ヶ所へ向かう人には、それぞれに理由がある、という。亡き人の供養であったり自分探しの修行、病の治癒にただの観光など、実に様々。しかし、何か足りないもの、足りてはいるが満たされないものを埋めるために、八十八ケ所を巡るということでは一致しているのかもしれない。その不足しているピースは人それぞれということのようだ。 では、あなたは? と、問われると答えに窮してしまう。 BD-1で東海道五十三次を制覇したあと、次は中山道六十九次か四国八十八ヶ所にチャレンジしようと思ったの

      • 旅するBD-1、中山道六十九次旧道を行く_01:板橋宿

        DAY 1 08:07_板橋 2019.4.25の記憶●とげぬき地蔵を軽く参拝 雨上がりの日本橋は、木曜日(平日)の朝。つまり、これから出勤という人たちの姿が増えてくる時間帯。巣鴨駅を右手にする頃には、完全に通勤時間帯となってしまった。 〈とげぬき地蔵入口〉で、巣鴨地蔵通り商店街へと進路をとる。駕籠をモチーフとした車両通行禁止の案内板が道路の中央でクルマの行く手を塞いでいる。日本橋を出立したあと、旧中山道を走っている気分にいまひとつ浸れずにいたけれど、ここにきて旧中山道を

        • 旅するBD-1、中山道六十九次旧道を行く_00:日本橋

          DAY 1 07:10_日本橋 2019.4.25の記憶●平成時代にやり残さないこと 平成が終わる。 それは昭和の時と違って、あらかじめスケジュールされていました。突然終焉を終えた昭和。高校2年冬、何かやり残したことがあるようなないような、そんな思いで平成を迎えたのでした。 平成のうちにやり遂げておきたかったこと。いつか、ではなくて、いま、やっておきたいこと。 平成のカウントダウンが始まって、慌てて旅の出立準備を始めました。それが、中山道旧道をBD-1で走破する旅だっ

        四国巡礼の旅は、有明港からフェリーに乗って行こう!

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        • 脱サラ四国巡礼記・BD-1で同行二輪の旅
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        • 旅するBD-1
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        • 旅するBD-1、東海道五十三次をポタリング
          59本
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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_53:三条大橋

          DAY 5 18:07_三条大橋 2018.3.27の記憶●時代から取り残されたようなエリア 京阪京津線の大谷駅の先で歩道橋を渡り、ふたたび国道1号線に合流。坂を下りればそこは三条、ではなくて、クルマで見慣れた京都東IC。逢坂山の坂道と東山あたりの坂道を混同しておりました。逢坂山を下っていけば、左手に蹴上浄水場が見えてくるものとばかり……。完全なる記憶違い。 しかし自転車だと、ここから先が意外と走り甲斐があります。最後に、旅情あふれるステージが残されているのです。まず、名

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_53:三条大橋

          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_53:大津宿

          DAY 5 16:52_大津宿 2018.3.27の記憶●単独行に憧れる 瀬戸唐橋を渡ると、もう大津宿に入ったような気分になります。〈鳥居川〉を右折して、京阪石山坂本線と琵琶湖線をクロスしながら北上。 しばらく琵琶湖は見えない琵琶湖畔をジグザグしながら走ります。クルマだと大津から京都までほんのちょっと。BMW i8で東海道を走破したときは、草津宿に20時頃に到着して撮影、その後、大津宿を下見しながら走って、京都市内に一旦入った経緯があります。それから再び大津まで戻って、国

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_53:大津宿

          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_52:草津宿

          DAY 5 15:41_草津宿 2018.3.27の記憶●記憶と違う東海道旧道 時代の流れとともに変化していたことを体で感じたBD-1での東海道旧道旅でしたが、それを現在進行形で感じたのが草津宿です。 東海道旧道と国道1号線がクロスするポイントが、まさに変わりつつある最中でした。2015年のBMW i8で旅したときのルートとは、まったく景色が変わっていたのです。 そもそも、2015年に通った時から、なんか変な道だと思っていたのです。しかしそのときは川沿いの道を進んでいた

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_52:草津宿

          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_51:石部宿

          DAY 5 14:44_石部宿 2018.3.27の記憶●スケジュール通りの進行 5日間でゴールできるという目算がたったからか、水口宿では「飛出しとび太くん」なんかに心を奪われてしまい、やはり旅は心のゆとりが必要なのだなぁ、と思いいたったのでした。 そもそも、旅には日常の資本主義的競争社会から離れて、普段は目にしない景色や様々なものを見て、自分自身のことを見つめ直すという側面があります、あくまでも個人的にですけど。 それなのに、最初は3日間で東海道旧道を制覇する予定で出

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_51:石部宿

          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_50:水口宿

          DAY 5 12:58_水口宿 2018.3.27の記憶●はじめての三択というルート 水口宿の江戸方には、冠木門があるのですぐに分かります。ここが水口宿東見附跡。さらに少し行くと二股に分かれるポイントがあり、そこが高札場跡。ここは左右どちらのみちを進んでも正解。有名な三筋の道なのです。 今回は左を選択。するとすぐに進行方向二手に分岐しているのですが、そこは右を選択。つまり、三筋の道の真ん中を選択したのです。日本橋から三条大橋を目指すと、三筋の道がいまいちピンときません。地

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          旅するBMW i8、東海道五十三次旧道を行く_03:神奈川宿

          DAY 1 7:51_神奈川宿 2015.11.26の記憶●見た目は派手だが静かなヤツ 歌川広重の描いた東海道五十三次。神奈川の絵は、「台之景」。腰掛け茶屋が並んでいる絵です。東海道本線や京急本線で寸断された旧東海道は、この浮世絵に描かれた坂道で復活します。つまり現在の横浜駅は、かつては海だったということです。 さて、この「台之景」に描かれた腰掛け茶屋に「さくらや」という看板があります。このさくらやは幕末の頃に買い取られ、「田中屋」と改められ料亭となります。いまも続くこの

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_49:土山宿

          DAY 5 11:55_土山宿 2018.3.27の記憶●神社の参道が東海道旧道 鈴鹿峠を越えるのにどれほどの時間、どれだけの体力が必要かよくわからなかったこともあり身構えていたせいでしょうか、トンネルを使って鈴鹿峠をクリアしてしまった後、あまりのあっけなさに拍子抜けしてしまいました。初日の箱根峠越えの記憶が鮮明に残っていたせいでもあります。 まだゴールしてもいないのに、もうゴールしたようなそんな気分。京都駅から新幹線で本日中に横浜まで戻ることができる算段がついてしまいま

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_48:坂下宿(鈴鹿峠)

          DAY 5 11:08_坂下宿(鈴鹿峠) 2018.3.27の記憶●鈴鹿峠はいつも旅人と話す場所だった 宿場町には連子格子の建物だったり、かつての街道筋だったことを連想させる雰囲気が残っているものです。しかし、坂下宿にはそうした残り香がほとんどありません。確かに、沿道沿いに民家が増えますが、それは山間の道路を走っていれば普通にある集落と一緒です。 もともと小さな宿場だったならば気にもなりませんが、かつては本陣が3軒と脇本陣1軒をあわせて旅籠が51軒もあったという賑わった宿

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          旅するBMW i8、東海道五十三次旧道を行く_02:川崎宿

          DAY 1 7:03_川崎宿 2015.11.26の記憶意外とまわりから優しくされるi8 新六郷橋を渡って多摩川を越えると、すぐに川﨑宿です。東海道旧道では、渡し舟で多摩川を渡っていました。第一京浜を通ると、旧道をオーバーパスしてしまいます。そこで、多摩川を渡ってすぐの〈競馬場前〉交差点で右折して、旧道へと戻ることにしました。 この間に、いまはマンションが建っていますが、川﨑宿で有名だった「河崎万年屋」跡があります。小豆や栗などをお茶の煎じ汁で炊き込んだ「奈良茶飯」で有名

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_48:坂下宿(筆捨山)

          DAY 5 9:50_坂下宿(筆捨山) 2018.3.27の記憶●観光地をコラージュした浮世絵ポイント 東海道五十三次旧道で、最大の難所は箱根越えでしょう。そのあと、急坂をいくつか越えてきましたが、鈴鹿峠がゴール前の最大の難所だと思っていました。 関宿も東から西へは、いうなればずっと上り坂です。その関宿を抜け1号線に合流すると、景色はいよいよ峠越えの様相に一変します。 左車線は路肩しかなく歩道がありません。キコキコゆっくり上っていくには、トラックなどの交通量が多すぎて身

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          旅するBMW i8、東海道五十三次旧道を行く_01:品川宿

          DAY 1 6:25_品川宿 2015.11.26の記憶i8には、夜の都会がよく似合う 日中ならば賑わいのためなかなか進まない銀座の通りも、早朝ならあっという間。ブルーに光る街路灯やライトアップされたショーウィンドウやビルが、i8のフロントウィンドウに光の矢となって飛び込んできます。渋滞さえなければ、都内はクルマで移動するのが一番。 いきなり結論を言ってしまいましょう。 i8を運転する最適な時間は夜。そして場所は、イルミネーションで彩られた都会。近未来的なコクピットに身

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          旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_47:関宿

          DAY 5 9:25_関宿 2018.3.27の記憶●関宿は観光地として勝ち組の宿場です 鈴鹿川沿いの道は〈小野川橋東詰〉で国道1号線に合流。160mほど進むと関宿と書かれた大きな看板が見えるので、1号線から右に分岐します。 道幅の狭い東海道旧道を進んでいくと、左手に関一里塚と鳥居が見えてきます。ここが関宿の江戸方、この先1.8kmほど宿場が続きます。 1984年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された後に整備されたのでしょうか、いきなり道路もわかりやすく砂舗装に切

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