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【"Just transition"を学んだ日】

11月28日、
【エネルギーの未来 トークセッション 世界一やさしいエネルギーの話】を無事開催することが出来ました。
ゲストのお2方、お集まりいただいた皆さん、貴重なディスカッションの時間をありがとうございました。

イベントから数日経ち、
自分の中で響いたことをつらつらと、大きく2点、書いてみようと思います。

<日本で圧倒的に足りない議論、『公正な移行』>

私がイベント前につぶやいていた疑問、
移行の過程で今フル稼働してる化石燃料系の発電所はどうなるの?

正直、専門家の方にこれ聞くのドキドキだったんです…冷汗
「そんなことより変化だろ!何聞いてんだ!」って思われそうで…
(どんな偏見だよ。すいません、怖がりすぎてました。)

でも、ゲストの1人である、気候ネットワークの伊与田さんが "Just transition"とう聞き慣れない言葉を教えてくださったことでこの疑問へのもやもやはちょっと晴れた。

「Just transition(公正な移行)」は、国連ILOの国際ガイドラインで、パリ協定が求める気候対策を進める上で重要な要件と定められている。労使および労働組合による社会対話(social dialogue)は、その基盤であり、OECD多国籍企業行動指針の重要な部分である。投資家は、TCFDやCDPといったイニシアチブを通じて、公正な移行を進める上でのあらゆる分野のビジネスにおけるリスクと機会を包括的に開示するよう、企業に求めている。
(参照記事:EcoNetworks

要は、
「去りゆく業種の働き手も守りつつ、移行のプロセスを進めていこう」
ってこと。

ヨーロッパ諸国では、近年の持続可能エネルギーへの移行に際して、
この議論が政治の世界で議論が進んでいるそう。
一方日本ではまだこの議論の動きはなく、
新政権で「2050年までにカーボンニュートラル実現する」と言うてるけど、
明確な道筋がまだ表明されてないのが実情だ。

私達市民が単に、「脱原発!」とか「脱化石燃料!」と、減らすだけのために声をあげるんじゃなくて、
「『公平な移行』のための対策案考えてくれ!」って提案することも有効なのかもしれないな。
って感じました。

<悲観的になるんじゃなくて、現実をしっかり見よう>

諸外国の移行成功例や、上記のような公平な議論が行われている例を聞くとどうしても、
「やっぱり日本は遅れてる」とか「結局外国では出来ても日本じゃ無理なんだ」とか、
悲観的というか、諦めポイント探しそうになってしまうのは私だけじゃないはず。

そんな私に響いたのが、もう1人のゲスト、コスタリカ研究所の足立さんが最後に力説されてたこの言葉。
日本はいろんな意味でおっきい国!だからこそポテンシャルが大きい!

そうだよな。
人口も、面積も(特に領海)、いろいろと日本は大きい。
なんか島国なのもあるし、外交的に中国・アメリカ・ロシアとの繋がりあるのもあって、
日本は小規模な国だと思われがちだけど、全然そんなことないんですよね。

エネルギー移行の方法は1つじゃない。
その国、基その土地々々で最適な発電方法があるはず。
言い訳しないで、現状の日本で出来ることを自分なりに勉強して考えようと、
強く感じました。

<まとめ>

何もイメージがつかなかった移行へのプロセスが、
Just transition のお話を聞けたことで具体的になった時間でした。
コスタリカの移行の歴史をお伺い出来たのも大きい。
何より、
こういう話題について複数人で意見交換をして考える大切さと、
現実を踏まえた前向きな議論の大事さを痛感したイベントでした。
改めてこういう機会に誘ってくださった、コスタリ課メンバーに感謝。

これからも学び続けて、 "educate myself"しようと思う私でした。

ご一読いただきありがとうございます!

(文責:eri)


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