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【開催報告】ひだ財団設立記念助成プログラム「一般社団法人もちもちびと」報告会

ひだ財団設立記念助成プログラムに採択された一般社団法人もちもちびと(こどもの基地ねこのひげ)の報告会を開催しました。皆様からお預かりしたひだ財団の設立寄付を原資とした「設立記念助成プログラム」は、「安心・安全に暮らせるコミュニティづくり」をテーマに昨年秋に募集し、2024年2月末までを事業実施期間としています。


子どもの主体発揮を保証する自由な遊びの場「プレーパーク」の開催

一般社団法人もちもちびとの助成プログラムを活用事業は、子どもの主体発揮を保証する自由な遊びの場・プレーパークの開催です。
【実施目標】
・子どもの主体発揮の機会を保証する
・子どもの育つ環境について考える機会と、視野が広がる経験を提供する

実践①子どもの主体発揮の機会を保証する

★プレーパークの開催
時期:2023年11月~2024年2月まで毎月1回(合計4回)
場所:高山市神明町3-53 こどもの基地ねこのひげ
来場者:述べ65名
★安心安全な運営
プレーリーダーを中心とした大人達で、リスクハザードを含めた主体的な遊び場を安心安全に運営できる環境を整えるため、プレーパーク開催後に、スタッフ、プレーリーダー、保護者、地域の人たち、その場に集まった大人でミーティングを実施。次回開催に向けて、運営方法をブラッシュアップしている。

実践②子どもの育つ環境について考える機会と、視野が広がる経験を提供する

現在行われている「こどもの権利条例」の検討にあたって、高山市が市民に開かれた意見交換の場をつくっている。この条例策定の要である”こどもまんなか”とはどういう状況を指すのか、住民一人ひとりが考え、参加・発言できるようになってほしい。そのために「こどもまんなか社会を考えるお話会」を開催し、プレーパークに遊びに来る子育て世代以外の層も参加できる機会を毎月1回企画した。

活動の背景、もちもちびと が感じている地域課題

報告会は、課題感の共有から始まりました。
地域のつながりの希薄化、少子化によるこども・若者同士の育ち合い・学び合いの機会の減少。複合的に絡み合う地域課題によって、こども・若者が、地域コミュニティの中で多様な経験を育むことが困難になっています。特に地方部では過疎化が進展し、地域の居場所づくりに課題があることをこども家庭庁の資料とともに プレーパーク開設の背景を語る中田さん。

一般社団法人もちもちびとでは、制度の狭間にいる不登校児童の安心安全な日常における居場所を保障しようと昨年4月から「こどもの基地ねこのひげ」を平日毎日(9:00〜15:00)で開設されています。この活動の一環で「千葉市子どもたちの森公園」のプレリーダー相沢孝紀さんを講師に呼び保護者や地域の大人に向けた「遊ぶを学ぶ連続講座」を昨年夏頃企画。その中で学校に行っている子も、行っていない子も、どんな子どもにも主体発揮を保障する場が必要だと感じ、プレーパークを毎月開催することを決意したそうです。計4回のプレーパークには延べ65名が参加。地域の大人や親子連れ、子ども達が、ナナメの関係を築くことができたと法人代表の野中さん。

報告会後は、そのまま「こどもまんなか社会を考える会」を行っていただきました。自然体験や現体験の必要性、子どもを信じて待つことの難しさ、三間(時間・空間・仲間)の喪失について、参加者した大人たちの子どもの頃の記憶と今を比べながら、なぜ失われつつあるのかを考えました。

このお話会は毎回プレーパーク後に開催されており、テーマを固定せず、その時々の参加者の興味関心時に沿って語らいます。#こどもまんなか社会 を目指して一歩進みたい、そんな気持ちを持った“子どもの育ちを応援する大人”が同じ空間に居合わせ、多様な視点・価値観に出会えるように、深められるように、このお話会を企画しているそうです。

「こどもの基地ねこのひげ」スタッフ、ねこひげプレーワーカーの茶子さん

助成期間は2024年2月を持って修了となりますが、もちもちびとの皆さんの活動はこれからも続きます。引き続き、私たちもこどもまんなか社会の実現に向けて、地域としてどのような仕組みが必要か関係団体の皆様とも協議していきたいと思います。

そして一般財団法人もちもちびとでは、一緒に活動してくれる仲間を募集しているそうです!プレーパークやお話会に興味のある方、興味はないけど時間はあるという方も、ぜひ一度、活動を覗いてみてください。

次回のプレーパークは、3月16日(土)10:00〜15:00に開催されます!

プレーパークとは?

冒険遊び場(プレーパーク)とは、子どもが遊びをつくる遊び場です。火を使ったり、地面に穴を掘ったり、木に登ってみたり、何かものをつくったり…。じぶんの「やってみたいと思うこと」を実現していく遊び場です。さまざまな遊び場が展開されていくので、変化し続ける遊び場ともいえます。禁止するのではなく、一緒に考えてやってみる。自分で考え、自分の力と責任の範囲内で、好きなことを好きなだけできる場所。ひとりで寝っ転がって休んだっていい。自分だけの時間を過ごせるそんな場所です。

今後も「誰もがあるがままに生きる世界」を目指し、活動していく一般社団法人もちもちびとさん。そんな世界を地域全体で協働していきたいです。

助成団体概要

団体名:一般社団法人もちもちびと[非営利型]
(こどもの基地ねこのひげ)
住所:高山市神明町3-53
メールアドレス:nekonohige202304@gmail.com
電話番号:080-7432-8053(平日9:00~16:00)

※2024年3月の報告書提出いただく予定です。助成金の使途などの詳細な助成事業実施報告は2024年4月となります。


【一般社団法人もちもちびとからのお知らせ】

こどもの居場所プロジェクト
「居場所から広がる子どもの育ちを支えられる地域社会」

 【全国の視点】NPO法人冒険遊び場づくり協会代表・関戸博樹氏
 【岐阜県の視点】岐阜学習支援ネットワーク代表・南出吉祥氏
 【高山市の視点】こどもの基地ねこのひげ
 【クロストーク】高山市長×登壇者

日時:2024年3月6日(土)13:00~16:30
会場:高山市民文化会館3階講堂
主催:一般社団法人もちもちびと
後援:高山市、高山市教育委員会
申込:https://forms.gle/GNaUuDKNnb2fBsJT9

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