俺たちはやっと
ここまでたどり着いた

あとはこの海を
渡るだけだ

息もできないほど
窮屈になったこの世界に
さっさと別れを告げて

果てしなく広い
目の前に広がる海へ

と…そう思っていた

だけど

俺たちはずっとここで
立ち止まったままだ

海に入ることができない

誰かが引き止めているんじゃなく
きっとこれは
自分の中の何かが拒んでいる

と…みんな気づいている

そう

みんな気づいてるんだ
未来は全く違う世界だってことを

全く違う世界だから
誰も踏み出すことができない

このままの姿では
海を渡ることが出来ない

どうすればいい どうすればいい

あのトリように
大空を 軽やかに・・・
軽やかに・・・飛べたら

そう

あの・・・トリのように