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【生活日記】2023年4月13日 柿内正午さんのポッドキャストとルネ・ラルーの短編アニメ。家から一歩も出ず。

 8時45分起床 9時1分出勤

リモートワークの利点を活かし滑り込み(厳密には遅刻)で仕事を開始

営業部から膨大な数の修正箇所を指摘されテンションが下がる

午前中は柿内正午さんのポッドキャスト『ポエティークRADIO』を最新回からひたすら聞き流す。

双子のライオン堂で開催された『随筆かいぼう教室』を見逃し配信で観て以来、柿内さんの語りにハマっている。

当日の登壇者だった宮崎智之さん、わかしょ文庫さんのゲスト回。それぞれに興味深い。とりわけわかしょ文庫さんの「相撲トーク」が斬新で耳に残る。「親方が糖尿病で足を悪くして杖をついて歩いているのを見ると…」という発言。確かに相撲好きだからこそ手放しで”推す”のは難しい。ジャニーズ問題と合わせて考えるとやっぱり複雑な気持ちになってしまう。

ちいかわへの悪口、日記本を出版されている「蟹の親子さん」とのトークも非常に面白かった。柿内さんが奥さんととりとめのないカルチャートークに花を咲かせている様子が、かつてモーリー・ロバートソン&池田有希子夫妻が運営していたポッドキャスト『i-morley』を彷彿とさせる。

昼食に冷凍しておいたサバ缶の炊き込みご飯と冷凍ギョーザスープ。あまりにも連続で食べ続けていて栄養の偏りが心配になる。

昼休みの残り時間はMUBIで短編アニメ『かたつむり』を視聴。何をやっても野菜を上手に作れない農夫が、悲しみのあまりに涙を流す。しかしその涙を受けた野菜がぐんぐん成長したことから物語が展開する。あらゆる方法を尽くして畑一面に涙を撒くと、たった一晩のうちに巨大な野菜の出来上がり。そこまではよかったのだが、葉っぱ目当てにやってきたかたつむりまでもが巨大化してしまう。大きくなったかたつむりは農夫の家を破壊し、街へと向かう。夜の営みに励もうとする女性を喰い、好奇心旺盛な女児をおびき寄せて喰う。逃げ惑う人々を喰い、ついには街を荒廃させる。農夫は廃墟に腰を下ろし呆然とする。だが気を取り直してにんじんの栽培を始める。もちろん涙を流すのは忘れない。そこに目をつけたウサギが姿を表したところでアニメは終わる。

『THE SNAILS』by René Laloux

前情報を入れずに観ると「フランス発のヨーロッパらしいちょっと独特なテイストのアニメ?」と思っていたらあっという間に大人向けの恐ろしい世界に引き込まれる。作者は『ファンタスティック・プラネット』のルネ・ラルーと聞いてすべて納得した。

午後も引き続き柿内さんのポッドキャストを聞きながらリモートワーク。夕方になって木曜はいとうせいこうさんと九龍ジョーさんのポッドキャスト『だいじなケモノ道』配信日だと思い出し、最新回をチェックする。いとうさんは前回すすめられた立川吉笑の落語会に早速足を運ばれたとのこと。コント・落語・歌舞伎とジャンルを横断して九龍さんがブリーフィング。ゲストがなくても十分面白い。九龍さんがどのタイミングでいとうさんに紹介するのか?本人に引き合わせるのか?というところまで見計らっているのが凄いと思った。

知るべき人のところに、知るべきタイミングで伝えたときにこそ、予想以上の化学反応がおきるのだろう。

ツイッター社の先行きを考えるとモヤモヤする。いっそ「出ツイッター記」とでも銘打って長文日記を再開しようかと考えたが、名称にひねりがなさすぎてやめる。とりあえずnoteで日記を書くことを目標にする。

メルカリで購入したスティーブン・コビー『第8の習慣』が届く。定価の半値以下で入手できた。この歳になると自分の方向性を再確認するために自己啓発本が欲しくなる。ちなみに『7つの習慣』は手元にあるものの読破できていない。

夕食はホットクックで和風ミートボールパスタ。調味料はめんつゆ・練りわさび・かつおぶし。わさびのさじ加減を間違えると激痛を喰らう。ちょっと物足りなかったので、友人からもらったシャトレーゼの『名水わらび餅』を食べる。

食事を取りながら18時半まで作業。その後、坂口恭平『坂口恭平躁鬱日記』を読み終わる。推敲など一切考えず、頭の中に浮かんだことをひたすら文字にしていく著者のスタイルに軽いカルチャーショックを覚える。こちらまで躁状態になるのではないかと思えるほど、読んでいて脳の過活動が伝わってくる。

本を読み終わってメールを開くと「坂口恭平パステル画集」クラウドファンディングの案内が届いていた。お値段なんと33,000円から。簡単に手を出せる値段ではないが、少し心が動いてしまった。

Kさんと酒を飲みながら電話。夜12時ごろに意識を失う。枕元の本の山は消化できず。一日が終わる。

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