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【生活日記】2023年4月17日 パク・チャヌク次回作に期待。宮崎駿の即席年表を作る。

8時45分起床 9時1分出勤 朝から会社貸与PCがWindowsアップデートを始めて待機時間が発生。前日の仕事終わりに「更新してシャットダウン」を選んだのにいつもこうなる。

週次で発生するタスクを午前から昼過ぎまでかけて終わらせる。

柿内正午さんのポッドキャスト『ポイエティークRADIO』第百四十六回では先日の『随筆かいぼう教室』の振り返りが語られていた。宮崎さんと柿内さんが「女性の書き手を励ましたい!」と熱くなりながら、わかしょ文庫さんの発言を遮っていることへの奥さんのご指摘。私も唯一違和感のあった瞬間だったのでなるほどと思った。自分も気をつけたい。あと柿内さんが予算オーバー気味に本を買ってしまうことを「本に対しての貞操観念がない」と表現されていたのも可笑しかった。

長年相互フォローの方が「TBSポッドキャストの再生時、最初にジングルが入るようになったのがダサい。すぐに番組内の音楽が流れるようにしてほしい」とツイートされていた。ジェーン・スーさん周辺のポッドキャスト番組に次々とスポンサーがつくのは嬉しいことだが、”ポッドキャストで売る・ポッドキャストを売る”という印象が強まっている。ポッドキャストのリスナーにも新陳代謝が起きそうな予感がある。(※TBSさんはかつてポッドキャスト配信されていた膨大な番組アーカイブを捨てた過去があるので、頼むからそいういう暴挙だけは今後はやめてほしい…)

『マイ・ネイバー・トトロ』公開から35周年ツイートを発見。私が生まれた翌年だったのか。

日テレでのテレビ放送のおかげでジブリ作品の人々への浸透率は高い。ゆとり世代・Z世代にとっては自分がまだ生まれていなかったり、劇場公開当時の様子を何一つ記憶していない作品も多いだろう。そもそも宮崎駿は何歳のときにこれらの作品を手掛けたのだろうか。Wikipediaからデータを拾ってまとめてみると、意外と中年からの遅咲きだったことがわかる。ちょっと励まされた。(もちろん青年期にも素晴らしい仕事をしていたのは存じ上げております、というエクスキューズも添えて)

宮崎駿の代表作と公開時の年齢

MUBIポッドキャストで『別れる決心』公開時のパク・チャヌクインタビューを聞いた。今後の作品について問われると「ここ数年ずっとショスタコーヴィチの交響曲第7番を聞いている。ナチスがレニングラードを包囲した際に勇敢に戦った市民に捧げた曲だ。この物語をより多くの人に伝える方法を考えている。戦争映画を撮るなら、戦争に対処する市井の人々を描きたい」と答えていた。もし本当にそんな作品が作られたら、ロシアーウクライナ戦争の進展次第では多くの共感を集めるかもしれない。ある意味これもプロパガンダになりかねないところが怖いところだが。いずれにしてもパク・チャヌクが描く第二次大戦は非常に興味のあるところだ。

アーマッド・ジャマル死去の一報。レジェンドが逝ってしまった。

「死ぬまでに食べたいグルメ」というテーマで作業中に妄想をしていた。あの店、この店など色々思いついたが、木村拓哉の作る「キンキの煮付け」のことを思い出した。ビストロスマップでここ一番の時に登場するあのひと皿。あの企画は服部栄養専門学校の監修が入っていたはずだから味は一流だろう。確かレシピ本も当時は販売されていたような気がするから、古本で探してもいいかもしれない。

仕事が終わってからKさんと餃子の王将。最近ハマっている甘酢あんのかかった天津炒飯とホルモン味噌炒めのジャストサイズを食べた。ちなみに天津炒飯は甘酢あんと醤油あんを選べるらしい。

天津炒飯

帰宅してからMUBIでアイスランドを舞台にした短編映画『Nest』を視聴。雄大な大自然の中にぽつんと立っている電柱が物語の中心となる。あることがきっかけで電柱が折れてしまい、父親は子どもたちのためにツリーハウス(厳密には木ではないが)を建てることを思いつく。土台となる金属製の枠をクレーンで設置し、3人の子どもたちが協力して秘密基地を作る。資材を上に引き上げるのに四苦八苦しながらも、立派な建物ができあがっていく。しかしある日の事故をきっかけに秘密基地はしばらく放置される。そして再び子どもたちが戻ってくると2人しかいない。嫌な予感を観客に与えながらも最後は微笑ましい結末を迎える。子どもたちの奮闘する姿とアイスランドの18ヶ月に渡る季節の移り変わりを定点観測する。ホームビデオを超えたドラマチックな展開に心を揺さぶれれる作品だった。ありふれた題材を見せ方ひとつで魅力的な物語へと昇華させる手腕が素晴らしい。

『Nest』by Hlynur Pálmason

寝る前に千葉雅也著『メイキング・オブ・勉強の哲学』を一気読みする。勉強することと欲望すること、欲望と欠如の関係など興味深い考察だった。
個人的にとてもよかったのは紙の本のメリットについて語られた一節。紙の本についてコメントを求められたそのまま引用しよう。

しかし、紙の本の有限性は、圧倒的です。電子書籍デバイスでは、他の本のデータも読めるという潜在性がやはり集中を妨げてしまう。一冊の紙の本を読むときには、本当にそれしかできないわけです。あまりのその「他のことのできなさ」のすばらしさ、です。僕の場合、ざっと速読する必要があるものは電子書籍で読むことが増えてきました。 でも、丁寧に読む必要のあるものは紙の本ですね。もっと丁寧に読む必要のある本は、紙の本も電子書籍も両方買っています。

千葉雅也著『メイキング・オブ・勉強の哲学』148−149頁

なんだかんだ遅くまで起きていたので、午前2時に意識を失った。

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