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紙ではなく「布」を切るからこそ、左手用を。PAUL 左手用裁ちばさみ

ドイツの老舗「PAUL」の左手用ハサミ

今回ご紹介する「PAUL」(パウル)は、ドイツで創業130年を超えるハサミの専門メーカーです。1886年、刃物で有名な街ゾーリンゲンに生まれ、機能性と人間工学、そして何よりクラフトマンシップを大切に、その製品は現在70カ国以上で愛されています。キッチンハサミが有名なので、見かけたことのある方も多いかもしれません。
左手用ハサミのラインナップが充実していること、そして何より黒いハンドルでシュッ!としたデザインに惹かれ、扱うことを決めました。

シンボルマークはハサミ。これがシンプルながらどこかかわいい雰囲気を醸し出している気がします。

紙ではなく「布」を切るハサミだからこそ、ぜひ左手用を

今回ご紹介するのは、布を切る専用の「裁ちばさみ」(布切りはさみ)です。
左手用の裁ちばさみを日本国内で探してみると、事務用・工作用のハサミに比べるとかなり数が少なく、「あるにはあるけど、ほぼ選べない」と言えるような状況です。(現代では小学校の裁縫セットが販売されるときには左手用を選べるようなので、それは心から良かったと思う)

でもハサミにとって、布は紙よりも格段に手強いもの。
ハサミがより精度高く動くことを要求されるため、右手用の裁ちばさみを左手で使うのに苦労された経験のある方も多くいらっしゃると思います。(その理由についてはこちらの記事をご参照ください)
また、ハンドルの形も邪魔して「いつも手が痛くなる」という声もよく耳にします。

いつも左手用ハサミをお使いの方はもちろん、
普段は左手で右手用ハサミを使っている方にも、気持ち良く布を切っていただけたらと思い、この左手用裁ちばさみを取り扱うことにしました。

大きすぎず、扱いやすいサイズ感

サイズは全長21cm。一般に流通する裁ちばさみは21〜25cmあたりが主流のようなので、こちらは小ぶりな部類に入ります。

下の写真は、手が小さめの大人女性(店長)が持ったところです。個人的には大きすぎず扱いやすいサイズかなと思いました。

お手入れ楽なステンレス製、安定の切れ味

刃はお手入れの楽なステンレス製です。本格的なプロユースには少し物足りないかもしれませんが、趣味のハンドメイドやお子様の園グッズ作りなどに十分な仕様です。

もちろん切れ味は、老舗ハサミ専門メーカーの安定感。普段は右で裁ちばさみを使う店長でも、きちんと左手でサクサク布を切ることができました。

黒いハンドルのシンプルなデザイン

シンプルなデザインも魅力的です。
上品なマットブラックのハンドルに、PAULのハサミマークが効いています。ソーイングボックスの中にさりげなく、でも大活躍してくれること間違いなしの1本です。

左利きさんの手芸環境が良くなりますように

店長の私も時々、簡単な小物などを作ることがありますが、手芸関係は複雑な手の動きを求められるにもかかわらず、左利きさんを取り巻く環境は依然厳しいなあと感じます。(圧倒的に数が出ないから作れないというシンプルな理由だとは思いますが)

手に入りづらいからこそ余計に「必要としている人に届けー!」と念じつつ、今後もラインナップを充実させていきたいと思っています。

■サイズ 長さ 21cm
■刃渡り 8.6cm
■重さ 83g
■素材 刃部 ステンレススチール ハンドル部 プラスチック
■ドイツ製



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