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17日間ベトナム縦断旅の総評

※10000ドン=60円で計算

2024年4月、私はベトナムをハノイからホーチミン(サイゴン)まで17日間で縦断した。

行った都市はハノイ、サパ、フエ、ホイアン、ニャチャン、ダラット、ホーチミンと有名なところばかりだが、 初めてのベトナム旅のため今回はメジャーどころを回った。

旅の目的として一番大きいのは「移住先としての下調べ」、続いて「ベトナムのコーヒー事情を知る」、「単純に海外旅行したかった」である。

そういった目的に沿って上から下までベトナムを旅したわけで、この記事ではその所感を書き留めておく。

ベトナムは楽しいか?

こういった表現はベトナムに失礼だが、旅行先としてベトナムはいまだ安い。日本が2024年4月現在異次元の円安をしており、またベトナムの物価が上がっているとしても、フリーターの私が旅できる程度の安さではある。

飯は屋台なら200~400円くらいでフォー、バインミー、定食、フルーツシェイクなどが食べられ、そしてどこも美味い。現地民が食べている店ならまずハズレはない。日本は食事の平均点が高い国だが、ベトナムもそうだと感じた。

交通費は寝台バスが1000~2000円くらいで、そこら辺を走るバスは長距離でも60円くらいで乗れる。宿泊費はドミトリーなら400円から、個室は1200円からある。このように食費以外も割安な国だ。

しかし割安な反面、観光して楽しめるかは人によるだろう。レジャーやリゾートがメインなら楽しるだろうが、歴史や文化となると難しい。

ベトナムの歴史として有名なのはフランス植民地時代やベトナム戦争であり、それより前の歴史は世界史マニアじゃないとまず知らないはずだ。私も北部ベトナムが中国とバチバチやっていたり、扶南やチャンパ王国などは知っていたが、実際その名残を見て「うおおおおおお!」みたいにはならなかった。

よってベトナムの観光地を楽しめるのはよっぽどの歴史好きか予習している人でないと難しいだろう。

良かった地域

私が都会嫌いなことを差し引いても、観光するなら田舎のほうが断然面白い。田舎は人が擦れていないため優しく、古い文化が残っており、物価も安い。今回のベトナムでは北のハノイや南のホーチミンなどの大都市よりも、中部ベトナムがダントツで面白かった。実際、今回のベトナム旅で面白かったベスト3は全て中部ベトナムだ。

ニャチャン

海沿いのリゾート地で、ロシア人が多いと聞いていたが、実際居たのは韓国人ばかりで、店名やメニュー表もハングルだらけだった。


これで2000円は流石に安い

リゾート地として有名だが、少し良い個室ホテルに2000円ほどで泊まれるし、食事代も高くない。


絶対美味いやつじゃんと思ったら美味いやつだった

海沿いなので当然海産物が豊富なのだが、このニャチャンで食べたホタテチーズが最高だった。今まで食べた海産物で間違いなくトップ3に入る。

良いホテルで爆睡して、ホテル前にある無料のビーチで身体がボロボロになるまで焼いて、夜は海産物をどか食いする⋯⋯単純ではあるが一番楽しい行動がこれだった。もっと時間があれば私はここに沈没していただろう。

なぜ皆ハワイなどに行きたがるのか理解できない。ニャチャンに来れば馬鹿みたいに豪遊できるし、メチャクチャ楽しいと思うのだが。

ダラット

フランス植民地時代の避暑地として扱われていただけあって、そこまで気温が高くない。コーヒーの産地なだけあってコーヒーが美味いし、治安も良いし、物価はベトナムの中でもさらに安く、飯も豊富で美味い。山や滝などのアクティビティも色々あるため、遊ぼうと思えば長期間遊べる。色んな観光客に向いている都市と言えるだろう。

ダラット市場

ホイアン

古都ホイアンは街がコンパクトで観光しやすい。美味しい店、ナイトマーケット、クラブ、川沿いの風景、古い町並みなどが狭い地域にギュギュッと凝縮されている。


ホイアンでよく見る風景

街に飽きても少し離れれば田舎が広がっているし、もう少し遠出すればリゾート地のダナンがある。場所の良さと、欲しいものが大体揃っているのがホイアンの良いところだと思う。

かかった費用

17日間で60210円なので1日の生活費は3500円ほどだった。福岡空港からハノイ行きの片道航空券15000円はここに含めていない。個人的に節約して旅をしたとは感じておらず、今振り返るとやはり割安に旅ができたと感じている。

ベトナムで生活できるか?

当初の目的でもあった移住先としての候補だが、正直なところ住むのは無理だと感じた。

暑い環境は自分の身体に合っており、食事も美味しい。若者が大量にいるため常に活気があり、これから先も成長していくだろうという希望を感じる。高度経済成長時の日本もこうだったのだろうと思う。(知っている人いたら教えてほしい)

しかしそれらの利点を帳消しにするのが大気汚染だ。これはベトナムだけでなく東南アジアに言えることだろうが、とにかく排気ガスによる大気汚染が酷すぎる。

体内に入った排気ガス、香料、洗剤などの化学物質の除去が、私は遺伝的に他の人より不得意だ。そのため私はベトナムで浴びた排気ガスにより、旅行中に丸1日寝込むことになってしまった。もちろん食生活の変化と旅の疲れも原因にあるだろうが、変な咳が出たり声が変わったりしていたので大きな要因は大気汚染だろう。

まとめ

ベトナムにはまた観光へ行きたいと思うが、現時点で住める国ではなかったというのが今回の旅の結論だ。

ベトナムの詳しい話、現地で感じたことはやる気があったら記事にしようと思う。

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