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脱力、それから #スロー・フロー・ブログ

昨日の続きをお話しますね。

がんばって、力んで、緊張感いっぱいの心と身体をほぐすために温泉に行こうと決めました。

すると、温泉につくやいなや、僕がたまたま背負っていたウクレレに温泉の女将さんや談笑していたお客さんが気づいてくれて「兄ちゃん、それ何?」と話しかけてくれたんです。

ウクレレとカメラをもって旅してきたこと、今九州で拠点を探していること、これからやりたいことなどいろいろお話をさせてもらいました。

小さなサウナと水風呂を行き来しながら、5〜6人のおっちゃんたちと延々とフロトーク、多分一時間半くらい入っていたんじゃないかな。

奇跡はゆっくり起きている。

お話してると、地元にめちゃめちゃ詳しいおっちゃんたちが、拠点にできそうな空き家がある地域、その連絡先などいろいろ教えてくれただけでなく、一人のおっちゃんの「娘がその地域の役所で働いてるから聞いてみようか?」と、心やさしい提案までしてくれました。

自力で得ようとしてもなかなか得られなかった情報が、ふーっと力を抜いた瞬間たくさんやってきた。
この魔法はなんなんだ、と思いました(笑)

思えば、その日の朝の緊張感が否めないミーティングに少しでも癒やしの時間が流れるようにウクレレを持っていこうと決めたときから、奇跡は始まっていたのかもしれません。

ウクレレを持っていなかったら、多分女将さんやお客さんに話しかけられていなかっただろうから。

おっちゃんたちに、自分の現状や地元の情報を求めていることを伝えられたのも、一度本気になって動いたから。
なんとなく、そうなればいいなくらいの温度感なら、相談もしなかったでしょう。

そのときは気づかなくても、あとになってつながってくる、一つになってゆく。
地面から突然花が咲くことはありません。
種が植わって、時間をかけて、大地から、太陽からパワーをもらって、咲くためのすべてが揃ったそのときに咲きます。
それと同じように、奇跡っていつの間にか始まっているものなんだなと思いました。

僕らが自然と身につけた音楽という共通言語

愉しい時間を過ごさせてもらったので、お風呂を出たあとにそのときいたお客さんと女将さんにウクレレ弾き語りをプレゼントさせてもらったんですね。

僕自身70〜80年代の歌が大好きなので、5曲くらい歌ったのですが、もうめっちゃ喜んでくれたんです。

二時間前に初めてあったおっちゃん、おばちゃんたちと一体になって音楽を愉しむ時間は多幸感に満ちていました。

僕らは音楽という共通言語を自然と身につけてきたんだなぁと、台湾で路上ライブをしたとき以来の実感が湧いたのでした。

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