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逃避の散歩 60.北区内で歩いていない鉄道駅ラリー

これまでに東京都の区市内という縛りで駅ラリーを何度かしてきた。最初の4区市は1日で一気に回ってきたが、回を重ねるたびに1日で回る必要はないだろうと思えてきた。

たとえば中央区(5556回)でやったように日を分けて歩くのもアリだし、前回みたいにその区市内で踏破していない駅をつぶすだけでもいいんじゃないかといまさら気付く。

で、今回は北区だ。初めて降りた浮間舟渡駅前にいる。ここがスタート地点となる。実はいま立っている場所から見て奥にあるスーパーマーケットのあたりから板橋区だったりする。

歩くルートは以下の通り。

JR浮間舟渡駅→JR北赤羽駅→東京メトロ赤羽岩淵駅→JR赤羽駅→東京メトロ志茂駅→東京メトロ王子神谷駅→JR東十条駅→JR十条駅→JR・東京メトロ王子駅(都電荒川線王子駅前停留所)→東京メトロ西ケ原駅→JR上中里駅→JR尾久駅→JR田端駅

要は北区で通過したことがない駅を踏破していく。過去(6回)に都電荒川線のすべての停留場を通過しているのでルートの構築上割愛できなかった王子駅前停留場以外の停留場の前は通過しないことにした。

前置きが長すぎるので、とりあえずJRの線路沿いに東へ歩く。

こう言うのも何だが、地味な道だ。その高架下に並んでいるのは駐車場に整備工場、タクシーや輸送会社の営業所、小さな公園、リサイクルショップ、飲食店と統一性がない。同じJR線で中央線の荻窪駅から西荻窪駅間の高架下を思い出す。

9個目の信号を越えたところで上り坂となり、その先には橋が見える。その途中にある10個目の信号のあたりで次の駅の出入口が目に入る。

13分経過、北赤羽駅前を通過。そのまま橋の方へ進む。

名称板によると橋は浮間橋というそうだ。それを越えると道は高架と交差してその下をくぐりぬける。少し先に広めの交差点が見え、その手前に経路案内板が見える。

交差点へ進みながらそれを見ると、前方は赤羽駅、左右を交差しているのは環状八号線であることがわかる。交差点で進む方向は前方ではない。また右側に行くと志村坂上と案内されているので、当然進むのは左側となる。その先で再びJR線の高架下をくぐる。

28分経過したところで別のJR線の高架が見える。先ほどの高架は埼京線と新幹線なので、これはJR赤羽駅から分岐している京浜東北線や高崎線、東北本線などで使用されているものだ。昔、新潟方面へ旅行したときに赤羽駅から乗り換えて高崎線に乗ったのを思い出す。

この高架を越えたところで道が南東側へ曲がり、5分ほど進んだところで少し左に曲がったところで五差路の赤羽交差点に出る。ここで環状八号線が終わり北本通りと合流する。そのことを信号待ち中に目に入った交差点の案内表記で知る。

信号が変わり横断歩道を渡って35分経過、東京メトロ赤羽岩淵駅3番口前を通過。この駅が東京メトロ南北線の終着駅となり、この先は埼玉高速鉄道と接続している。南北線はここまで乗ったことがない。

また横断歩道で北本通りを横切り、南東側に伸びる人通りの少ない商店街へ入る。10階建てくらいのマンションがところどころにあるが、昭和に建てられたと思われる3階建てのビルが多い。突き当りの五差路に入ると左中右と前方3方向道が伸びているが、ここは真ん中の道を通る。

また五差路に出て、妙に味のある商店街のゲートが目に入る。

町の作りが複雑で少し方向感覚が怪しくなってきたので、グーグルマップで位置を確認。その左横にある道を通って突き当りで北区立赤羽小学校の横に出てその角を右折し、次の角を左折するとJR赤羽駅東口のバスロータリーの近くに出るようだ。

その通りに進むと、あるバス停留場の前に出る。止まっているバスの行き先表示は「高円寺北口」と書かれている。

一瞬自分の頭の中にある地図でこんなところまで行けるのか? と疑問がわいたので歩きながら改めて頭の中で考える。確か板橋区(4142回)の隣で、この南側に環状七号線が通っているはずだから、内回りで行けるか。

そう結論が出たときにはバスロータリーを抜けて45分経過、JR赤羽駅東口前を通過。

少し南側へ駅に沿って歩き、南改札口前を左に。赤羽駅南口入口交差点を渡って道なりに北本通りのある東方向へ進んで行く。58分経過したところで北本通と思われる道が奥に見えてくる。その手前右側にある北区立なでしこ小学校正門前の横断歩道がある角を左に入って路地を道なりに抜ける。

北本通りに出たところで右側を見ると、都バスの志茂一丁目停留場とその奥に次の駅の出入口が見える。

1時間経過、東京メトロ志茂駅1番口前を通過。

ここから次の駅まで北本通りを南下していく。北清掃工場や赤羽警察署、大日本印刷の施設の前を通過し、1時間10分経過したところで歩道橋と陸橋が見えてきた。

手前の宮堀第二歩道橋に宮堀交差点であることを示す名称板、その横に経路案内板がある。それによるとこの通りを交差し、後ろの神谷陸橋が通っている道が環状七号線。左は外回りの西新井方面で、右は内回り大和町方面。大和町は板橋区の都営三田線板橋本町のあたりだ。先は高円寺方面でもある。

陸橋下の横断歩道を渡って先を進み、1時間15分が経過したところで見えてきた王子五丁目歩道橋を渡って対向の歩道に移動すると、次の駅の出入口はすぐ目の前だ。

1時間17分経過、東京メトロ王子神谷駅3番口前を通過。

この出入口の後ろ側にある横断歩道を渡って対向の歩道へ移動して右前方の道に向かい、さっき渡った歩道橋の左脇を抜けて駐車場の角を左に入り、道なりにまっすぐ進んで行く。突き当たったら左折して次の角を右。信号を一つ挟んで次の十字路を左に入って進むと五差路に出る。

五差路の右側に二つ道があり、一番右側は坂道になっている。ちょうど道に挟まれた三角地に自転車駐車場の案内図があり、それによれば坂を上れば次の駅があるので、坂を上る。JR線の高架が見え、その下をくぐると跨線橋と次の駅の姿がはっきりとする。

1時間32分、JR東十条駅南口前を通過。

跨線橋を渡るとすぐに上り坂となる。上りきると信号の先に「十条中央商店街」と書かれた看板の付いたアーチがあり、それに「演技場通り」と書かれた横断幕が左右に下がっている。事前に道は調べても通る途中で通過する施設などはほとんど調べないので、目を大きくする。

横断歩道を渡り、左右を交差する2車線道に対して道幅が1車線分しかない細い商店街に入る。程なくして道は下り坂になる。下り切ったところでその演芸場が見えてきた。

「篠原演芸場」というらしい。こんな感じの大衆演劇場というと、記憶にあるのは浅草寺の近くか。交通の邪魔にならない路肩に移って検索し、運営会社が同じであることを知る。

道草検索をして少し時間を潰してしまったので、急ぎ気味に歩を進める。

1時間39分経過したところで踏切が見える。この辺りは事前に調べていたので、踏切を渡ってアーケード商店街の前を左折して通過証明の写真が撮りやすい西口へ回る。その手前で歯車の付いた鉄道の車輪のモニュメントの前を過ぎると十条駅の出入口はすぐだ。

1時間41分、JR十条駅西口前を通過。そのまま交番のある奥の歩行者用通路を抜けて南側の踏切を渡って幅の酷い2車線車道を進む。

踏切から3つ目の交差点の右側奥にある自衛隊十条駐屯地の前を通過したところで上り坂になり、右へ大きく曲がるところで歩道橋が見えてくる。その歩道橋を渡ってすぐの交差点を左折して南大橋へ向かう。その先にあるJR線の線路と高架を越えずに、その横にある階段を下りて右折する。

真っ直ぐ進んで奥に木々が生い茂る柵に突き当たり、その柵に沿って歩いて北区立名主の滝公園の門の前を通過。公園の柵に沿って進み、隣にある王子稲荷神社を越えた次の角を入ると突き当りに「北区稲荷前ガード」というJR線の下を通る歩行者用通路が見えてくる。

天井の低いトンネルのような道を通り、突き当りで右側の階段を上ると対向側にある新幹線の高架下に出る。そこから高架沿いに南東方向へ進み、北とぴあ前交差点の辺りまで出る。ここで2時間7分経過。

背後の北とぴあ側を見渡すと、長崎の平和記念像の縮小レプリカと東京メトロ王子駅の5番口が目に入る。

信号が変わったので、横断歩道を渡ってJR駅前のロータリーに進む。

2時間8分経過、JR・東京メトロ王寺駅北口前を通過。JRの北口改札のそばにある階段を上り歩道橋を渡って都電荒川線王子駅前停留場(トップ画像)へ移動し、山の下架道橋の下をくぐって飛鳥山公園のモノレール乗り場の前に出る。

今回はこのまま山手通りの坂を上っていかず、モノレール手前からJRの線路沿いに伸びている小路を進む。乗り場前にある案内図によると「飛鳥の小径」と名付けられている。

一応名称が付いているにもかかわらず、あまりに狭くて少し物寂しい道だからか、歩いているのは自分だけだ。2時間19分が経過したところで道は右に曲がりつつ、急な上り坂になる。いずれは明治通りに合流するので合点は行くが、意外と傾斜がきつい。

坂を上りつつ飛鳥山公園の塀に沿って進み、一里塚交差点に出る。横断歩道を渡らずに左折して交差点の由来である一里塚に滝野川警察署、そして国立印刷局東京工場の前を通過したところで次の駅の出入口が見えてくる。

2時間26分経過、東京メトロ西ケ原駅1番口前を通過。

続けて北区防災センター、滝野川消防署がある滝野川公園の前を通過し、平塚神社前交差点を左折。道は横断歩道を越えたところでなだらかな下り坂になりながら右へ曲がる。下り切ったところに坂の説明が書かれていて、蝉坂というそうだ。そこからすぐ左側に次の駅が見える。

2時間35分経過、JR上中里駅前を通過。

駅舎の右側にある跨線橋を渡って線路を越えたらすぐ左折して直進。突き当りを左に折れてすぐ次の角を右に入るとまた別のJR線の線路沿いに出る。左折してエレベーター付きの跨線橋「上中里さわやか橋」がある踏切を渡り、すぐ右折して線路沿いに進む。

日が暮れかけてきた時間とはいえ、2時間46分経過したところで駅のホームが見えてきた。突き当たって左に折れると駅の出入口が目に入る。

2時間48分経過、JR尾久駅前を通過。残り一駅。

ここから背後にある明治通りは通らずに、出入口から見て左側にある地下道「尾久構内架道橋」を通り抜ける。その理由は、明治通りを通ると途中で荒川区に入ってしまうからだ。区境に沿って歩くのはいいが、うっかり隣の区を跨いだ場合はその時点で駅ラリーは失敗と決めている。

入っていくと、歩いているのは自分しかいない。左右にはJRの様々なポスターが飾られている。別に鉄道に詳しいわけでもないのでポスターに感激することはないが、この地下道は無人なので楽しい。

突き当たって地上に出て左側へ曲がり道なりに進んで行くと、車両基地らしき柵が見える道に突き当たる。ここからしばらくは車両基地の間を通る道を進む。

人も車も通行量がさしてないので、心地よく歩けている。

3時間1分経過したところで、JR東日本東京支社ビル前に来たところで信号のある交差点に出て、正面に平坦な道と坂道の分岐がある。最後の駅に向かうには、坂を上って跨線橋の新田端大橋を渡らなければならない。ちなみに、この道をどちらからでも線路沿いにまっすぐ進むと西日暮里駅に行ける。

今日はJRの線路の高架下や跨線橋や踏切を通過した気がする。記憶をたぐると、この跨線橋を含めて総計で14カ所だと思う。たぶん。

3時間5分、JR田端駅北口前に到着。

これで北区内の鉄道駅はすべて踏破した。そういえば、田端駅から電車に乗るのは久々だな。混んでなきゃいいけど。