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逃避の散歩 56.中央区内鉄道駅ラリー(その2:日本橋駅から水天宮前駅まで)

(その1:築地駅から日本橋駅まで)より続く。

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さて、前回の終着点である日本橋交差点に戻ってきた。位置としては東京メトロ日本橋駅のB10口に近く、またB12口があるコレド日本橋の前だ。

さて、前置きはほどほどに日本橋より北側にある残りの中央区内の駅を踏破しよう。ルートは以下の通り。

東京メトロ三越前駅→JR新日本橋駅→東京メトロ小伝馬町駅→JR馬喰町駅→都営新宿線馬喰横山駅→都営浅草線東日本橋駅→都営新宿線浜町駅→東京メトロ、都営浅草線人形町駅→東京メトロ水天宮前駅

こうして駅を挙げると数がそこそこあるのだが、実はこのルートを踏破する所要時間は短い。これらの駅はそれぞれ近い場所に集中しているからだ。

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スタートからわずか2分、日本橋を渡ってすぐの日本橋北詰交差点にある東京メトロ三越前駅のB6口に着く。ここは以前東京メトロ銀座線を全駅踏破したとき(10回)にも通過している。今回はここから地下歩道に入る。

階段を下りていくと地上にいるより少し涼しく感じられる。道は昭和通りの真下を通っている。

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3分経過。階段を下りてすぐ右側にある半蔵門線の日本橋側改札口前を通過。左側に日本橋三越本店新館の入り口を横目に、奥へゆるやかに上りながら延びている連絡通路を進む。

通路の終わりを知らせるような短い下り坂を進むと、左に三越本店本館本館の地下出入口、右側にコレド室町の地下出入口が見える。コレド室町2に入っているTOHOシネマズは日比谷や新宿と比べて空いているのでたまに利用している。

次の改札口が見えてきた。

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東京メトロ銀座線三越前駅の三越方面改札前を通過したところで6分経過。このまま地下通路を先へ進む。

8分経過して銀座線の宝町三丁目方面改札を越えたところで、ほんのり涼しかった空気の温度感が急に蒸し暑く変わる。そしていままでモダンな感じだった石張りの壁が白のコンクリートに、照明も飾りのない蛍光灯になる。天井を見ると次の駅の案内板が見える。

室町3丁目交差点の真下に位置する突き当りを右側へ。普段はここで左にある3番口から地上に出る。JR神田駅方面へ向かうためだ。右側へ進むのは今回で初めてだ。少し進むとここで壁や天井の様相が変わる。

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12分経過、JR新日本橋駅改札口前を通過する。さらに奥へ進み、8番口から地上の江戸通りに出る。

左を見ると首都高速1号線と昭和通りが交差している交差点がある。横断歩道の角に案内板があり、それによると通りの名称は同じでもここまでが国道4号線でこの先は国道6号線になる。

横断歩道を渡り、歩道を進むと強い日差しが背後から降り注ぐ。太陽の位置が逆側の歩道に移っても建物による日陰が作られない方向にあるのでそのまま進む。申し訳程度の街路樹のわずかな木陰が救いだ。

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17分経過、人形町通りと交差する小伝馬町交差点の横断歩道を渡って工事閉鎖中の東京メトロ小伝馬町駅2番口前を通過。本当は横断歩道手前に4番口があったが、通過証明の写真が撮りづらいので仕方なくこっちにする。この駅は地下歩道によるショートカットができないのでこのまま地上を進む。

小伝馬町三丁目交差点を越え、鞍掛橋交差点の横断歩道を歩いてあることにふと気づく。

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あれ、清洲白川の東京都現代美術館から神田まで歩いた時(37回)に通過した暗渠じゃないか。江戸通りは横切ることが多くきちんと歩いたことがなかったので、これで頭の地図が更新された。

馬喰町交差点が見えてきたので、このあたりに次の駅の入り口があるはずだが……あった。この横断幕と作業用の足台がなければ非常に地味でわかりにくい見た目なので、間違いなく気づかずに素通りしただろう。

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22分経過、外装工事中のビルにひっそりとあるJR馬喰町駅2番口に初めて入り、駅のものとは思えない薄暗い階段を下る。これを下りた先はJR馬喰町駅、都営新宿線馬喰横山駅、都営浅草線東日本橋駅の3つの駅が繋がっている地下歩道だ。

階段を下りて左折してすぐ右側に都営地下鉄の2駅に向かう幅の広い連絡通路がある。だが、いったんその前を通過。先に緑色の案内板が見えるのでそこまで向かう。

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24分経過、JR馬喰町駅西口改札前に着く。すぐに引き返してさっきの都営地下鉄への連絡通路へ。わずかだが上りの傾斜を通り、その後は平坦になる。その天井にある案内板によると次の駅の改札口まで120メートル。すでに次の駅の改札口が見えている。

この先を進むと靖国通りの地下道に繋がっているらしいが、まだ歩いたことがないので今後の楽しみにしておこう。

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26分経過、都営新宿線馬喰横山駅の横山町方面改札前を通過。さらに奥へ進み、突き当りの東日本橋方面改札口前に売店があり、手前の左側に手前から連絡通路、売店、A3口と並び、奥の正面には立ち食いそば屋がある。連絡通路は浅草方面へ行く時に乗り換えで利用することがあるのでなじみがある。

再び改札口前の天井にある案内板によると、次の駅の改札口まで125メートルだそうだ。少し目を凝らすともう次の駅の改札口が見える。ただ連絡通路の直線を進むだけだ。

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28分経過、都営浅草線東日本橋駅の浅草、押上方面のホームと繋がっている問屋街方面改札前を通過。そのままB4口右側の下り階段から連絡通路を抜けてすぐにある階段を上ってB3口に出る。階段に「問屋街」と書かれた案内板がある。

さっきの改札からもわかるように、この辺りは主に衣料品の問屋が集中している。

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30分経過、B3口から地上に出る。この出入口の前を通っているのは浅草橋から清洲橋通りに繋がる若杉通り(旧日光街道)だ。この通りは以前何度も触れている築地近辺で働いていた頃に通勤前散歩ルートとして使っていた。

あの頃は毎日飽きないように様々なルートを考えて歩いていて、ゴールは築地だけど、スタート地点は新宿、渋谷、お茶の水、上野など山手線の内回りの範囲にしていた。特に御茶の水と上野からスタートするときは時間に応じて浅草の浅草寺を経由してから築地のほうへ南下するのが定番だった。

脱線し過ぎたので話を戻そう。進行方向から見て最初の角を左に曲がり、次の角を右。それからは道なりにまっすぐ進む。実はこの辺りを歩くのは初めてだけど、人通りも車も少なくビルの日影が絶妙に路地を覆っているので心地よく歩ける。

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34分経過、上下4車線の広い通りに出て信号待ちをする。この通りは金座通りという。清洲橋通りを歩いている時に横切ることが多い。この通りがあるということは次の駅も近い。この待ち時間を含めて2分程度で着くだろう。

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そして言った通りの36分経過、都営新宿線浜町駅1番口前を通過。この駅の背後にあるのは浜町公園内にある運動場だ。この出入口手前の角を右折して清洲橋通りに出て右折して金座通りの久松町交差点まで戻る。その横断歩道を渡り、通りに沿って西へ進む。

次の交差点の手前で右側に見えてきたのは久松警察署。ということは、すぐ先の交差点は久しぶりの久松警察署前交差点(37回)だ。進行方向から見て左、この交差点の南側に浜町緑道があり、この前はそこからここまで来た。

信号が青なので、すぐに渡って先を進むと金座通りは名称のないただの通りに変わり、交差点を1つ越えると次の駅の出入口が左側に見えてくる。

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43分経過、東京メトロおよび都営浅草線人形町駅A3口前を通過。

先を進んで人形町交差点を渡り左折。さっき通った小伝馬町駅から繋がっている人形町通りへ入り、日陰のある西側の歩道を歩く。日陰で幾分涼しいとはいえ、やはり昼の日差しが強く汗がじんわりと出続ける。片手に扇子、片手に汗拭き用タオルで路上の暑さをしのぐ。

45分経過したところで甘酒横丁交差点に出る。ここで交差している甘酒横丁は、左側へ進むと浜町緑道を横切って清洲橋通り沿いの明治座の前に出る。つまるところ、さっき通過した浜町駅の近くに出るというわけだ。

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47分経過、東京メトロ水天宮前駅8番口に到着。新大橋通りと交差している水天宮前交差点を隔てた先に水天宮が見える。これで中央区内の鉄道駅は踏破完了。

ここで明かしている散歩のルートは基本的になるべく地下歩道を利用をしない方法で構築している。だが今回のように暑さなど天候に起因する理由や、信号待ちや混雑を回避したいときなど状況に応じて地下歩道を積極的に活用するべきだと思う。

熱射病になる前に、冷房の効いた電車に退避しよう。