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まちライブラリーと私

まちライブラリーとは、本を使って、人との関係をつくる ”仕組み”です。
本を使った活動、本を使って人との繋がりをつくっていくことの全てを表す言葉です。
まちライブラリーに初めて出会ったのは、私の住む茨木市に、住んでいるすぐそばに、立命館大学が出来て、大学を見に行ったら、大学の一角に、まちライブラリー@OICを見つけたのが最初でした。

私は、本が好きだったので、すぐにその場所が、インテリアに気を使っていて、センスのいい場所だったので、気に入りました。その日に会員になり、本を借りました。
最初は本を借りているだけでしたが、徐々にまちライブラリーの取り組みを知り、
マイクロライブラリーサミットに行きました。大阪公立大学での開催でした。
私は開催場所で、すぐに、磯井さんの「まちライブラリーの作りかた」を購入しました。3冊ぐらい買ったと思います。
その日は、田中冬一郎さんが発表されて、フリーペーパーのお店はっちのことを言っていました。田中さんと一緒に帰りに帰りましたが、サミットが終わり、打ち上げに参加したとき、レストランでの自己紹介で、自分は、聖書とヘブライ語をしていると言ったときに、磯井さんが、話しかけてこられたので、親しみを感じました。
まちライブラリー@雨蛙菜園の重成さんが参加されていました。同じ茨木市の銭原の山の中に住んでいると聞いて、面白いと思いました。

その日の記憶はそれだけですが、しばらく数年、マイクロライブラリーサミットには参加しませんでした。

ある日、まちライブラリーの、まちライブラリー探訪記の記者になり、二件ほど書いて、自分もまちライブラリーができると思ってしまいました。

私のマンションの、玄関スペースを使って、マイクロライブラリーを始めました。
まちライブラリー@ATELIER CUORE と名づけ、始めましたが、人が来ません。
個人宅でしかも、マンションには人は来ません。
私は宗教学の専攻ではありませんが、大学の時から20年、宗教思想史をやっていたので、いろんな宗教の聖典があります。
私は、いろいろ考えましたが、どうしたら人が来るのかわかりませんでした。

2024年の3月ごろ、facebook友達の住み開き提唱者のアサダワタルさんが、facebookで、自分の店の日替わり店長を募集していたので、参加しました。

アサダワタルさんの主宰する本と音楽のお店とかでまちライブラリーをすることになりました。名前は、まちライブラリー@近大通り<とか>です。
とかは近畿大学のそばの近大通りにある、もと、築90年の古いクリーニング店で
す。

二つのまちライブラリーをするなんて、いいかげんだと思うかもしれませんが、どちらも置いている本の性格が違います。
とかには、私とアサダさんの関係のある本を置きました。
まちライブラリー関連と、ココルーム(釜ヶ崎芸術大学)の関係の本です。
とかは、芸術作品としての古書店というコンセプトがあると思います。
一冊の本を美しく見せることに努力をしています。

アサダワタルさんのご自身の著作の本棚もあります。このとかはもともとアサダさんが、近大の教員で、教育の一環で、実験的にコミュニティづくりのためのゼミをしたりしていたので、その試みを継続するために居場所としての古書店を始めたのです。
取り扱っている本は、アサダさんの蔵書からなので、人文書、アート、福祉、社会、音楽、児童書、絵本などを中心に広く扱っています。

近年、孤独をどう癒していくかと言う法律や、社会的処方という考え方が出てきて、その実践のための古書店として、アートや、福祉、ケアという言葉を実践する、癒やしとしての居場所というコンセプトがあると感じています。

私としては、まだまだ勉強がしたいので、アサダさんと関われるのはありがたいと思っています。

私は、良い人間関係に恵まれました。まちライブラリーの人たち、アサダさん、本当に感謝しています。まだ始まったばかりですが、良い結果で、いずれは、私もマイクロライブラリーサミットで発表できるように頑張りたいと思います。


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