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記憶と経験の共有

被写体によって微妙なチューニングはしますが、根底に流れるテーマは「記憶と経験の共有」にあります。つまり、個人的な視点をいかに社会的、普遍的なものにして表現するかということです。

知っているけど知らない、知らないけど知っている、という感覚を写真という媒体を通じて鑑賞者固有のストーリーに置き換わるようにすること。簡単にいうと「これはもしかしたら自分のことかもしれない」と思ってもらえるようなきっかけづくりなのです。

単に綺麗、美しい、おもしろい、という事実だけがそこに写っているよりも、自然に写真と対話しはじめるような余白を残すことで、ようやく鑑賞者が持つ「想像の跳躍力」が発揮されるのだと思います。

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