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東京在住、正社員、男性がこれからしんどくなりそう

令和になりましたね。
今まで改元の時は天皇の崩御があってだったので自粛ムードとともに、でしたが、おめでたい気持ちで改元されて気持ちがリセットされる体験はいいですね。

GWで時間もあるので頭の中でグルグルと考えていることを書きとめていきたいなと思います。

今回は「東京在住、正社員、男性」の3つが揃ってる人ほどこれからの時代の変化によって逆風が直撃するかもなと思ってるというお話です。

背景からお話しします。

思考の発端は、継続的な人口減少による労働力不足です。(どのくらい人口減っていくのかなどはこちらから)

まず、若者が少なくなることから有効求人倍率は高いまま推移しています。20新卒だと1.83倍、300名以下の中小企業だと8.6倍。

要は人を採用することはとても難しく、多少景気変動があっても人口減少のスピードの方が早く慢性的に続きそうです。


2つ目に個人の側で見ると、副業/複業、フリーランス、リモートワークなど自由な働き方をする人、希望する人の増加が継続的にあります。(広義のフリーランスだけで1100万人以上)
ここからの時代で社員として1社だけで毎日満員電車に揺られて通勤、といった状況の人が増えるイメージはありません。

データ類はこの辺りを参考に
https://www.lancers.co.jp/news/pr/14679/
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-SeisakutoukatsukanSanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000189092_2.pdf
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp181015.pdf 
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-SeisakutoukatsukanSanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000189091_1.pdf


この2つの流れは不可逆で
企業からすると今までのように正社員で会社に来られる、フルタイムの人中心に組織を構成することがどんどん困難になっていきます。


この流れの中で、企業としては

・テクノロジーの積極導入などによって人がいなくても仕事が回るようにする

もしくは

・社員かどうか、フルタイムかどうか、会社に来るかどうかなど関係なく様々な立場の人たちで組織を作って会社運営する

の2つの打ち手が考えられます。
そしてどちらの手も打つことになり、必然的に働く場所や時間、雇用形態、ロボットか人かなどの境界はなくなっていき、あらゆる状況の人たちで組織編成するような会社が増えてくると思います。
(このような組織をボーダレス組織と呼んでこれからの組織の形として提唱してます)


そうなるの困った人たちがいます。
その代表格が「東京在住、正社員、男性」たちです。

正確にいうと、
新卒でその会社に入り、会社に出社でき、長く勤められる男性というだけで実は下駄を履かされている人たちです。

今までは、東京に住んで正社員で長く働く男性をロールモデルとして人事制度や働き方のルールが設計されていました。

だから地方にいったり、時短になったり、リモートになったり、契約社員になったりすると働くことはできても出世が限られたり不当に賃金下がったり、希望する仕事にはつけなかったり、能力高くてもアサインされなかったりなどなどが起こっているわけです。


ただ、今回話しているように組織がボーダレス化してくると大事なのは、どこに住んでるかでも性別でも雇用形態でもなくなります。

シンプルに
・何ができる人なのか(役割)
・そのミッションを果たせるか(結果)
の2つにフォーカスが絞られます。

そして今までは正社員&フルタイムの人と、時短&業務委託の人が比べられることはなかったわけですが、役割が一緒であればおもいっきり比較されうる対象になりえます。


そうなることによって、
自分が思ってるより評価が高くない、給与もらえないといった「東京在住、正社員、男性」はたくさん出てくることになります。

本人が意識してるかしてないかに関わらず、
・東京に住んでいること
・男性で長い時間、期間継続して働けること
・正社員であること
によって自分たちが既得権益側であり、守られてきている存在であると初めて気付く人も多いのではないか、と思っています。

新卒一括採用、終身雇用、年功序列のような代表的な日本型雇用システムの中で働いてきて、いきなり雇用形態や場所など関係なく競争が始まるわけです。それはしんどいよな、と。

ベンチャーなどで日本型雇用システムの会社にいない人も同様です。
ベンチャーほど即戦力を求めるし、人数も少ないからこそハードな働き方になりがちな中で自然と男性優位な働き方が設計されてます。
結果として、ボーダレス組織化していくとこの人たちも本当に優秀で今のポジションにいるのかどうか、が問われるようになるわけですね。


このように組織がボーダレス化していくと、
役割と結果をベースにした組織運営、人材配置が進みます。
結果として、実は下駄を履かされていた!となり得る可能性が高いのは「東京在住、正社員、男性」なのではないかと考えています。


今日は以上です。

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