見出し画像

ディープ記念分析&全頭診断

 こんにちは、ヒデです。今日はクラシックを占ううえで非常に重要な前哨戦、ディープインパクト記念が施行されます。報知杯弥生賞ディープインパクト(皐月賞トライアル)と正式名称が非常に長い競走で、馬名も長いほうが良いというオカルティックなデータもありますが、今年はどのようなレースになるでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いいたします。

X(Twitter)のフォローもよろしくお願いします。

1.傾向分析

・脚質、枠順傾向

Check:外目の枠有利
→外枠、6枠以降が過去5年間で3勝。4枠以降が基本的に有利な傾向となっています。特に穴馬も出している8枠や安定感のある6枠、それに4枠などが好調な傾向。それでも内枠も走らないわけではないので、外枠有利程度に捉えるのが良いでしょう。

Check:先行有利
→良馬場に回復するならば先行有利は揺るぎません。昨年も先行ししたタスティエーラが1着、同じくトップナイフが2着に入るなど、先行勢が馬券内を独占。良馬場×小頭数ならば先行有利と考えてよさそうです。

・ローテー傾向

Check:基本的には同クラスから
→過去5年に馬券になった15頭のうち11頭は同クラスから馬券になっています。中でもG1からのローテは鉄板といえます。そのほかであれば共同通信杯を惜敗した馬。東京競馬場の長い直線で差された馬が巻き返すというケースが散見されます。タスティエーラやメイショウテンゲンがこれに該当しています。

Check:昇級戦組は同場所組を
→昇級戦組は同場所の馬に安定感あり。過去5年10頭が出走して2勝、2着1回と安定感抜群。ただ、人気の妙味は少ない傾向に。人気になっている素質馬を狙うのがベターになっています。差とpのフラッグなどがこれに該当しています。

・血統傾向

Check:ポストディープは欧州ノーザンダンサー系
→日本の芝に適性のあるノーザンダンサー系が好走しているのが近年のトレンド。昨年はサトノクラウン産駒のタスティエーラが1着、デクラレーションオブウォー産駒のトップナイフが2着でしたが、ともに欧州ノーザンダンサー系でした。今年も狙っていくのは欧州ノーザンダンサー系が中心でしょうか。

Check:馬券内ならば中距離サンデー系
→中距離サンデー系、ハーツクライ産駒が好走している傾向にあります。ハーツクライ産駒はボーンディスウェイやシュヴァルツリーゼなど、穴的な妙味もあるのが特徴。人気であっても勝ち切れないので、三連系の軸などには最適な印象になっているといえます。

2.全頭診断

評価はSABCDの5段階。
Sは該当馬、勝利級の馬
Aは該当馬、連対級の馬
Bは馬券になる確率がある馬
Cは展開次第で馬券になる可能性のある馬
Dは今回厳しい馬

1.アドミラルシップ

評価:C
 京都の新馬戦で1着、ホープフルSは得意の内枠で4着。ただ延長で1人気に推された前走ゆりかもめ賞では7着。徐々に着順を下げている馬です。
 前走の敗戦は距離もありますが、それよりも頭数が少なく勝負にならなかったイメージ。ホープフルSの4着は頭数が揃ったうえで内枠と徐々に闘争心を高めた結果4着を得たと考えるのが妥当。
 全兄にブラックホール、半姉にライラックがいるように、闘志をむき出しにして走るようなレースを得意としているだけに、今回のような小頭数のレースでは強さを示せるかは?

2.レッドテリオス

評価:D
 デビュー戦の前走は不良馬場の中捲り気味に上がって好走。強さを見せました。重賞は初挑戦です。
 兄はトランスナショナルで主に地方競馬の重賞戦線で活躍しているように、パワーが優勢なタイプ。この馬も不良馬場で勝利しているところからそれが示されているでしょう。
 ジャスタウェイ産駒は内枠で好走することが多い印象ですが、初めての経験で焦る可能性もあり、今回のメンバーに入って前走の競馬ができる可能性も低いため、厳しい結果になるのかもしれません。

3.シュバルツクーゲル

評価:A
 中山の芝2000mで新馬勝ちした後東スポ杯2歳Sで2着と波乱を演出。先行して押し切れるタイプとなっています。
 この馬の半兄のシュヴァルツリーゼは弥生賞2着の実績があるほか、母や牝系はドイツで実績を残しているタイプが多い印象。先行してかなり渋太いタイプであると考えることができます。
 前走重賞入着、ディープインパクト系、先行できる馬ということを総合すると可能性はかなり高そう。軸としても期待できる一頭といえます。
 

4.エコロレイズ

評価:C
 新馬戦以降は中山で連戦して②③①④と安定も前走は昇級戦で伸びきれず。小頭数では中山競馬場であっても凡走してしまうことを露呈しているのは大きなマイナスであるといえます。
 また、ペースについていけていないのもマイナス材料。前走の敗因は昇級戦でペースについていけていないところから影響しているといえます。アメリカンペイトリオット産駒は先行して南畝でしたから、血統的には合致していても展開に注文が必要に。
 個人的には狙ってみたかったのですが、紐程度の評価が妥当なのかもしれません。

5.シンエンペラー

評価:S
 もう何度も言われており、聞き飽きたかもしれませんが一応。藤田さんが海外から連れてきたのは凱旋門賞馬ソットサスの全弟。素質は新馬戦から見せており、矢作師曰く「幼稚園児」な気性ながら新馬戦と京都2歳Sを連勝。さらにホープフルSは2着。現段階でも3歳牡馬戦線のトップランナーと言っても差し支えありません。
 欧州系は完成がサンデー系やWar Front系よりも遅く、感性はダービー前後ということが多い傾向があります。それでも勝つのだからポテンシャルは相当なものがあります。
 先行意識の高い川田騎手ならば先行してあっさり押し切りというのも十分考えられますから、軸として勝利に期待です。

6.トロヴァトーレ

評価:B
 下馬評ほどの活躍のないレイデオロ産駒ですが、大物の予感を感じさせる一頭。新馬戦、葉牡丹賞ともに上がり最速を中団から出せているのもプラス材料になりそうです。
 近親をみると紫苑S→秋華賞を連勝、さらに欧州遠征でナッソーSを制したディアドラがいる血統で、さらにたどるとロジユニヴァースがいるなど、名門一族。クラシック戦線で活躍できる下地も十分にある血脈と言えるでしょう。
 ここは権利取りのためにも負けるわけにはいかない一戦、坂ありコース得意のレイデオロ産駒がシンエンペラーを上回る可能性もあるため、要マークです。

7.コスモキュランダ

評価:C
 ノリに乗ってる加藤士厩舎のクラシック候補。6月デビューもなかなか軌道に乗れず、初勝利は晩秋の東京。4戦を要しました。その後も京都2歳以上8着、年明けの1勝クラスを2着とクラスに慣れるまで数走を要するところを見せているだけに、今回のメンバーとの初戦では力を発揮できない可能性があります。
 アルアイン産駒自体が新馬戦圧倒後に苦戦するケースが多く、上級クラスでは勝ち味に遅い種牡馬。クラス慣れには時間が必要なタイプであると言えますから、ここは見送り次走狙うのがセオリーでしょうか。今回は展開に注文。

8.シリウスコルト

評価:B
 前走は初めての多頭数に戸惑った印象で、差しに回る結果に。キレる脚はありませんから厳しい戦いになりました。それでも0.6秒差の6着は及第点以上。
 マクフィ産駒はキングカメハメハ系をより欧州系に近づけたような性質を持っており、ズブい分長い末脚を使えるタイプが多い印象。この馬も同様の傾向が出ているのだと思います。
 また、牝系が米国中距離ダートでの実績があるパワータイプというのも影響しているのでしょう。これらが悪いと言うわけではなく、これらの影響で先行からの押切スタイルでなければ押し切れない馬になっていると言うこと。前走のようなレースでは掲示板までが精一杯でしょう。
 だからこそ、今回は先行にこだわってほしいところ。外目の枠から芙蓉Sのような競馬で押し切るのが理想となりそうです。

9.ダノンエアズロック

評価:B
 豪州でリーディングにも輝いたファストネストロックの代表産駒と言える母モシーン。現役時代には豪クラウンSを9馬身差の快勝。16〜25と幅広く活躍していました。
 本馬はその7番仔。半姉には中山マイルフェアリーS覇者のプリモシーンがいると言う血統。世界的にも良血の部類に入ります。そして本馬の父は豪州へシャトル種牡馬へも行くモーリスであり、豪州感の強い血統構成。
 デビュー以降は一貫して東京を使って新馬アイビーSを連勝しています。先行してからの押切ですが、キレる脚があまりなさそうなところは豪州色の強い馬らしいと言ったところ。
 アイビーSではレガレイラに勝っているとは言え、差し馬が先行したレース。真の実力を測るには適しているとは言えません。したがって、今回のメンバーに入って通用するかは?
 しかも過去5年間父ロベルト系の馬券内なしなど、あまり相性の良くないレース、軸にとは言い切れない一頭であると言えます。相手程度で。

10.ファビュラススター

評価:C
 東京で新馬戦を制した後は中山競馬場の1勝クラスを快勝。二連勝で評価は鰻登り。おそらくこの馬にはエフフォーリアやサトノグランツを重ねている人が多いのかと思います。ただ、サトノグランツの年は重馬場で差しが決まりやすかったことを考慮すると今年とは条件が異なっています。
 前走の走破時計は1:59.8で前日の2勝クラスより優秀ですが、実はその前日に行われた(該当レース2日前)同距離の未勝利戦も1:59.8でそのレースだけが遅かった可能性もあり、評価できるかと言われたら?
 父エピファネイア×母父グラスワンダーのRoberto4×4の血統構成ですが、活躍馬と言えばイグナイターやテンハッピーローズがいる程度で成功とは言えない配合。パワーが強く出過ぎてしまう側面もあり、差してきても瞬発力不足で4着…なんてことも十分に考えられます。
 これらを考えたときになぜこんなに人気しているのか、不思議になります。マイネルが人気していないのも同時に謎ですよね。謎に謎を重ねているような形、あまり期待はできないでしょう。

11.ニシノフィアンス

評価:B
 サトノダイヤモンド産駒で新馬戦は逃げ切りV、前走京成杯は逃げられず4番手追走からキレ負けのような形で5着。
 前走の敗因は明白で最内枠に入ってしまったこと。ディープインパクトの後継種牡馬は内枠が得意なタイプと極端に苦手なタイプとに二分されますが、サトノダイヤモンド産駒は後者に該当します。だからこそ外から捲る競馬で上がってくる馬が多いんですね。
 つまりサトノダイヤモンド産駒の多くは内枠の混乱<外を回る不利という馬が多いと言うこと。この大味の競馬ができるのは菊花賞や有馬記念を勝った父のスタミナ譲りなのでしょう。
 それならば今回は狙い目。人気も極端に低いですからね。ワイドの軸や紐にはとても面白い馬といえます。迷った時は入れるのが吉。

見解・買い目

今回は弥生賞ディープインパクト記念のほか、総武S、各場メインレース、小倉10Rの計5レースを掲載!ぜひご覧ください!

中山11R ディープインパクト記念

ここから先は

1,279字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?