見出し画像

桜花賞全頭診断書+予想見解

こんちにはヒデです。時間も取れましたので桜花賞の全頭診断と予想見解をアップします。どうぞ予想のご参考にしてください。

1.ワイドラトゥール


評価:D
 新馬戦快勝後はファンタジーS10着を挟んで紅梅S1着。ただ、ハイレベルのチューリップ賞で7着では敷居が高い印象。枠は外目がよく光明は見えない。
 母ワイドサファイアはフローラ賞2着も半兄にはかしわ記念覇者のワイドファラオと距離には融通の効く母系。これは種牡馬の距離適性を引き継ぐことを意味しており、OPの勝ち鞍は14でもこの馬のベストは1800mか。いずれせよ、根幹距離では割引。

2.クイーンズウォーク


評価:B
 中内田川田の黄金コンビ。新馬戦から②①①でクイーンSを制覇。前走の走りはオークスを見据えたものだが、前から行っても上りを使える器用さは牝馬でもトップレベル。相手には有望も軸には?
 半兄グレナディアガーズは朝日杯FSをレコード勝ち。阪神マイルには定評のある牝系。坂ありコースを得意としているのは牝系も父キズナも同様。内枠で上手く捌ければ阪神の急坂でも上りを出せそうな点はプラス。キズナ牝馬は瞬発力を持続するため、明日は脅威の存在になる可能性大。

3.インフェニオン


評価:D
 新馬戦こそ上がり最速の3着と苦戦したものの、その後は連勝でフェアリーSを制覇。秋口から活躍し始めたと言うことは多少時計のかかる芝が好走レンジとなっている。標準並みの春芝となった阪神ではキレ負けの可能性もあり、強気にはなれない。
 母イチオクノホシは33秒の上がりを武器に阪神牝馬Sを制した経験があるものの、産駒はパワータイプが多い印象。この馬も例に漏れず、先行へモデルチェンジでフェアリーSを制覇。パワーに向いていることは間違いない。スンナリ先行ならば良さが生きるはずでも展開のハマり待ち感は否めず、入着が精一杯か。

4.キャットファイト


評価:D
 新馬戦アスター賞連勝で一気に評価を上げ、阪神JFでは4人気に推されるものの10着大敗。続くフェアリーSも6着敗退で完全に評価を下げたが、アネモネS1着で桜花賞滑り込み。春になって走りやすくなってきた可能性もあり、中団待機から差し込みで波乱の目も。
 近親に活躍のいない母系も、遡ればMiswakiに辿り着く血統。ディスクリートキャットを父に迎えたがダート色が強いのも事実。夏場は成長が早く活躍できても春からはダート路線が堅実か。今回もアネモネS組らしく苦戦必至。

5.シカゴスティング


評価:C
 新馬戦からフェニックス賞連勝、ファンタジーSは12人気3着と穴を開け阪神JFでも5着健闘。しかし、年明け初戦のフィリーズレビューは12着と大敗。距離延長は妙味ありも精神面に課題を残しており、スンナリ先行などマイペースで行くのが条件に。
 近親には桜花賞馬のマルセリーナ、グランデッツァなど早期から活躍した馬が目立つ。母父スクリーンヒーローのロゴタイプ産駒はマイルが適距離。小柄で瞬発力も発揮できそうなため、1発を含んでいるものの、気性面に難が残るのが欠点。とにかくマイペースで行くことが条件で、内枠が致命傷になりかねない。相手までか。

6.ハワイアンティアレ


評価:C
 新馬戦7着のあと休養し、年明けに初勝利を挙げるとその後チューリップ賞15人気3着の大健闘で権利獲得。勢いは確実に上位だし、このレースに必要な上りも持っているため警戒が必要。
 ロードカナロアに母父マンハッタンカフェはレイハリアを筆頭に短距離での活躍が目立つ組み合わせ。近親を見ても、セントウルS2着のホーマンテキーラがいるなど、スプリントに向いている。距離課題が今回の鍵になるため、前走のような流れ込みが精いっぱい。展開の助けが必要なことは明白で、軸候補には?

7.スウィープスウィート


評価:A
 上がりを武器にデビュー以来阪神JFを除いて馬券内に好走。特に白菊賞は他馬よりも0.5秒以上早い上がりを繰り出しており、瞬発力ならば世代随一の実力を誇る。名手武豊とも手が合っており、直線外から伸びれる桜花賞にはベストマッチの一頭。堂々主役候補で間違いない。
 祖母は秋華賞などG1を3勝のスイープトウショウ。近親にはアドマイヤハレーなど。非根幹距離に寄った牝系をうまく父スワーヴリチャードで中和しており、瞬発力とその持続力には相当の信頼がおける。今回は前走よりもペースが速くなると見ればその瞬発力がさらに生きる展開になること間違いなしで、ノーマークにはできない一頭。

8.コラソンビート


評価:B
 俗に言う"伝説の新馬戦"では3着に敗れたものの、その後は三連勝で京王杯2歳Sを制覇。牡馬とも互角のレースを展開。ただ、阪神JFでは人気を背負いながら3着、今年初戦のフィリーズレビューでも2着と勝ちきれないレースが続く。急坂コースでは力を発揮できない可能性もあり、信頼できる軸とは言い切れない。立ち回りがカギ。
 こちらも新種牡馬スワーヴリチャード産駒。近親には香港ヴァーズ勝ち馬のウインマリリンなど。母父オルフェーヴルは近年のトレンドで心強いものの、距離はもう少し必要なタイプでマイルは距離不足感も漂う。延長ローテはプラスに作用しそうで期待は高いが、血統面からも解決すべき課題は多い。

9.アスコリピチェーノ


評価:S
 新馬戦から三連勝で阪神JFを制覇。33秒台の上がりを安定して出せる末脚は魅力的で現状の牝馬戦線では最右翼の実力を有する。そもそも新潟2歳から暮れのG1を制するのは快挙に近く、並の牝馬とは言えない。よほどのことがない限り連は外さないと計算のできる有望株。
 ダイワメジャーに母父Danehill Dancerの組み合わせは19年に阪神JFを制したレシステンシアに似た血統構成。レシステンシアは加速からの先行力に長けていたものの、Danzig系らしく瞬発力を持続できるのが本馬の特徴。近親にはムーヴザワールドやタッチングスピーチサトノルークスなど早期に活躍した馬も多く、完成度と瞬発力の両面から文句なし。一番人気も頷ける血統構成。

10.セキトバイースト


評価:B
 基本は先行タイプも差しでも競馬ができる器用なタイプ。ここ二走も紅梅Sは差して2着、チューリップ賞は逃げて2着と脚質不問。綺麗な芝でキレる脚はないものの、ジワジワ伸びる末脚持続ならば負けない。アテにはなる。
 デクラレーションオブウォー産駒はパワー全開で仕上がり早という特徴を強く出しており、2歳戦から活躍馬を多く輩出している。この馬もそのパターンであり、牝馬のトップナイフという評価がしっくり来る。
 母は加G2のカナディアンS(芝2000m)を勝利したように本来の守備範囲は1800〜2200の感。ハイペースで距離適性が求められれば一撃も。

11.ライトバック


評価:B
 確実に差し脚を伸ばせるタイプで、キャリア上がり33秒台を出せなかったことはない。新馬戦を差して快勝すると以後アルテミスS4着、エルフィンS1着と掲示板を確保する安定感。完全な追込みではなく中団で競馬ができるのも強み。流れ込み警戒。
 近親には皐月賞を制したディープブリランテ、スプリンターズSを制したタワーオブロンドンなどがいる距離不問のタイプ。中距離でも活躍が見込まれる。キズナ×母父Danzigというのはニックスの配合で、同じExceed And Excelからは牡馬クラシック戦線で活躍するジャスティンミラノがいる。マイル〜中距離で中団から一気に差しが必勝。今回も位置を取れればチャンスあり。

12.ステレンボッシュ


評価:A
 札幌の新馬戦を制した後は中山2着、東京赤松賞1着と異なる競馬場で好成績を叩き出すと年末の阪神JFで2着と差しに回ったことを感じさせない実力を発揮。今回は雷神モレイラが鞍上でテン乗りもあまり気にしなくて良い。直線徐々に加速して早い上がりを出すタイプで阪神マイルは歓迎。堂々の軸候補で、理想は赤松賞のような前目からの差し。
 近親には早期の重賞から活躍した馬が多数。昨年牝馬ながらホープフルSを制したレガレイラ、ブラックタイド=ディープインパクトも同じ一族。国内外の重賞を出している名牝系。父エピファネイア、母父ルーラーシップとサンデーサイレンスの4×4はあってもやや欧州に振れている血統であるため、加速力には劣る印象。早めから動いて長く脚を使うのが一つの条件になるのは間違いない。鞍上ならば不問か。

13.テウメッサ


評価:D
 脚質が安定しないものの使いつつよくなるタイプ。それでも三走前から③①②と着順は安定しており、前走の2着で桜花賞への切符をゲット。三走前は上がり最速で飛んできたものの、届かなかったところを見ると本質的には先行タイプ。長いジリっとした脚が武器だけに、今回のレースと合うかは?
 4代母フサイチエアデールから続く伝統のマイル血統で、近親には朝日杯FSを制したフサイチリシャール、アルテミスS2着など牝馬戦線で活躍したビーチサンバなど。ただ、ハービンジャー×キングカメハメハは有馬記念を制したブラストワンピースやオールカマーを制したローシャムパークがいる配合であり、本馬の力を発揮できるシーンも1800m近辺である可能性が高い。マイルは守備範囲外ではないが、このメンバーでは一枚格が落ちるか。

14.ショウナンマヌエラ


評価:D
 新馬戦勝利以降は②⑤⑭と徐々に着順を下げており、ここで一撃ということもむずかしい。テンが速いタイプでもないため、今回はお箱だった逃げ戦法すら封じられる可能性もある。すでに八方塞がりと言った形で前途多難。条件が合っても精々掲示板確保まで。
 近親にはダイワメジャーにダイワスカーレット、ブルーリッジリバーなど。かつては栄華を誇った牝系も近年はメッキリ不振気味。この馬が久々の重賞入着という有様。どうしてもこの牝系は瞬発力に乏しく、持続力勝負に持ち込まないと勝機がなく、圧倒的な能力がなければ大舞台には向かない。ハードルは高い。

15.エトヴプレ


評価:D
 ここまでの実績は福島2歳Sを勝利、フィリーズレビュー勝利と主に短距離に集中しており、マイルは初となる。前走の逃げ切りからもわかるように、前へ行ってスピードで押し切るタイプ。この馬がハイペースを作り猛烈な差し馬場になる可能性も。展開のキーを握る一頭でアテには。
 完全なアウトブリードで、クロスはなし。きょうだいも海外で走っているが主な戦績はなし(1頭UAEのリステッド勝ち)と発展した牝系ではない。父Too darn Hotは愛国モイグレアスタッドSを制したFallen Angelを輩出している。ただ、産駒の適距離は7F=1400mとなっており、マイルまではこなせない可能性も。前走の逃げ切りは鮮烈も今回は再現できるとは言い切れない。

16.セシリエプラージュ


評価:D
 差し一辺倒の競馬で抜けていないからか、戦績の安定しないタイプ。新馬戦から⑩①④③でラッキーな桜花賞権利取り。ただ、安定しない戦歴、同型馬多数でハイレベル。ここは家賃が高いか。
 新種牡馬ブリックスアンドモルタル産駒。祖母ルミナスハーバーは阪神JF3着、母アットザシーサイドもフィリーズレビュー2着の実績がある系譜。瞬発力は武器も、距離適性に疑問符が残るため、推すのはむずかしい印象。流れ込みの一発に警戒レベルか。

17.マスクオールイン


評価:D
 新馬戦から①③②①②と安定した戦績で滑り込みの桜花賞確保。枠不問でパワーのいる馬場で存在感も今日のような暖かい春の芝では疑問符が残る。適性は冬のパワーのいる馬場。ここは厳しいか。
 ドレフォン産駒はジオグリフのように瞬発力を求められない芝コースで強さを発揮するかダートで強いかの二択。今日のような良馬場では強さを発揮できない可能性も高い。牝系もダート中心であまりプラス材料がなく、血統面からも後押しすることはできない。

18.チェルヴィニア


評価:B
 新馬戦はボンドガールの2着もその後未勝利アルテミスSを連勝。ともに上り最速で、東京コースでは相当の実力を有する。差し脚は武器で、邪魔されないであろう外枠はプラスに作用すること間違いなし。有力馬の一頭であることは疑いようがない。
 牝系は日本を代表する系譜で、辿るとシンコウラブリイにたどり着く。ハッピーパスからも母チェッキーノ、叔父にコディーノなど早期から活躍したメンバーが並ぶ。
 ハービンジャー産駒で成長?だがここまでの流れを見て軽視は危険。ゆとりを持ったローテもよく、差しに回っての1発には警戒が必要。

桜花賞予想見解


ここから先は

384字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?