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何だこの夢・・・

寝入ったところで夢を見て、すぐに目が覚める、ってことが結構あるんですが、

昨夜、少しまどろんだところで、何だか情景は昔見せられた写真等とは全然雰囲気が異なるけれど、神風特攻隊が準備して発進?するところに立ち会っている夢を見てすぐに目が覚めました。

夢なので、どういう立ち位置でそこに存在していたのかよくわからんのですけれど、「うーん・・・これが片道分の燃料しか積んでいない機体かぁ」なんて、少ない知識で眺めていました。

目が覚めて「何だこの夢・・・」って思った後は、いつも通りすぐ寝たんですが、今朝、目が覚めてから布団の中で某SNSをぼけーっと眺めていたら、何のスレッドだったかもうわかりませんが(少なくとも戦争は全く関係ない)、返信のコメントの中に無言でYoutubeの動画リンクを貼っている人がいて、普段動画リンクまで見ることはないのに、なんかタップしてしまいました。

すると、少し驚きましたが、その動画は神風特攻隊についての解説動画でした。
何やら基本的に文字だけでしたが、神風特攻隊が20歳前後の若者で編成されていく中、階級的に編成の対象ではないとある中尉が、正義感から何度も自分から志願し、ようやく志願が認められて散っていったという話。

熱血で、正義感があり、人望も厚かったと語られるその人物は、後進を育てていることもあり、自分の教え子が神風特攻隊に編成されているのに、自分が後方にいてどうする!と自ら望んだそうです。

そして、その中尉の性格を良く理解している妻が、
「夫の決心を邪魔してはならない」
と、3歳と1歳の子を道連れにして川で入水自〇。遺書には、これであなたの後顧の憂いもなくなるでしょう、みたいことが書いてあったとか。それを読んだ中尉は泣き崩れた、とありましたが、その後軍がそういった事情も汲んで、ようやく志願が認められ、操縦士ではなかった中尉は、通信士的な名目で、別の操縦士が乗る機体に同乗して特攻して散ったそうです。

最後に遺書として子供に宛てた手紙の内容が語られました。
なんか、泣かないで待っていてくれ、すぐにそちらへ行くから~、みたいな。

ちょっともう後半は適当に流していたので、その動画の立ち位置がどんなんかはよく見ていませんが、とりあえず美談っぽい雰囲気はありました。
(もういない子供に感動的な遺書残すとかちょっとおかしくない・・・?)

と、これがホントの話だったと仮定して、わざわざマジレスすると・・・

いや、ただの狂気でしょ。
それは当時の状況を知らないから云々、とか知らん。いつだって世論とか状況とかどうでもいい。
ただの洗脳による狂気です。それか酔狂な人の個人的ドM趣味です。

妻の遺書読んで泣き崩れたんですよね。嫌だったんですよね。でもその後何だか喜んで志願して散っていく。てか、操縦士がいるところに同乗して、っていなくていーじゃんか。

と、細かいところはおいといて、これ本人が認識しているかどうかわかりませんが、タヒんだ方がラクと思えるくらい現実、現状が追い込まれてますよね。こういう話の時に必ずすっ飛ばされますが、多分、戦争に反対なんてしたらそれこそタヒぬより恐ろしい事態が展開されたり、こういったものが美談とされる中、それこそ「操縦士がいるところに同乗、意味ないでしょ」とか突っ込んだらタヒぬより恐ろしい事態が展開・・・ww

現実が辛すぎて、でも洗脳なのか知らんけど、なぜ辛いのか考えることが出来ない状態でとことん追い込まれるとこんなんなるんじゃないの?

少なくとも、わたしが子供の頃学校でこの辺の昔話を教えられたりした時、子供同士の認識として、「ありえねぇ~」だったように思います。

あなたは戦争がしたいですか?なぜそんなことをしているのですか?
ある日あなたの為、って言って妻が子供と一緒にタヒんでいたら楽しいですか?
と聞いたら、国の為にとかその当時流布されている定説が返ってくるのでしょうけど、そう答える以外に現実的に逃げ道がなくなっているだけではないですか。

そんでこれ、ある日いきなり
「これから戦争をします。のっけからうちの主な攻撃手段は特攻でーす。志願してね。」
って言われたら上記の美談どころではなく、誰もついていかないです。
徐々に徐々に慣れさせていかないと成立しない。
まずは
色々やらざるを得ない状況になっちゃった、ちょっと頑張れば大丈夫。あれ、続いちゃった。あ、でもホラちょっと勝ったからみんなにも恩恵あったでしょ。
あ、また頑張らないと・・・。今度はもっと大変だけど今が執念場だから。ホラホラ文句言っている奴は士気を下げちゃうからみんなで排除しようね。今さえ頑張ればいいんだから。あ、ちょっと状況やばいね・・・。
みんなで頑張ってきたのが無駄になっちゃうからここさえ乗り越えれば何とかなるんだけど、特攻っていういい手段があるんだ。

ここまで来ると美談成立です。おめでとうございます。

この、少しだから大丈夫、と負荷を与えて、その恩恵をちらつかせてまたさらに大きな負荷、と繰り返して慣れさせて気が付くと、のっけからだったら絶対に受け入れられないものが受け入れられるようになっているの、って心理学的によく語られる常套手段なんでしょ。知らんけど。

〇スクくらいなんだ!みんな我慢しているんだから少々苦しいくらい文句言うな!
みんなで頑張ろう!
マナーです。
旅行割引サービス~(のテイ。実質据え置き)

少しだから大丈夫、の負荷と恩恵の例

そんで負荷が最大まで高まってくると、何だか凄く辛いけど、思考ブロックがかかっているから「操縦士がいるところに同乗、意味ないでしょ」みたいな至極真っ当な突っ込みが出来なくなって、もしくは突っ込んだらタヒぬより恐ろしい事態が・・(ry という状況になっていて。
で、辛すぎて無意識にタヒぬことの敷居が下がってくる。すると文字通りタヒに物狂いでさらに労働力を発揮したりするんでしょうね。労働力が欲しい側からすればウハウハです。

もう色んなところで言われていますが、大勢人を集めて
「今からみんなでこれ(戦〇とか?)やりまーす」
って何の強制力もなしに全員足並みが揃うワケないです。足並み揃えさせるように誰かが動かないと揃いません。揃えさせる人は何をしようとしているのでしょうか。
一部の趣味をお持ちの方以外のかなり多数の人は人を〇すのはそんなに好きじゃないと思うのですが・・・。

あと、至極真っ当な突っ込みを言っちゃいけない、ってシーンの多さでその進行度が計れると思います。

って、最早言うまでもないことを言語化することになってしまったのですが、何でこんな夢と動画を見たのでしょう・・・


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