見出し画像

ITスタートアップで考えるストックオプションの行使・売却タイミング

前回のnoteで私のストックオプション詳細を赤裸々に公開をしました。

その中で、「会社自体には引き続き成長期待を持っているので当面は株を保有し続ける予定です。」とやや自社の今後に自身満々で書きました。(汗)
冷静に考えると当事者バイアスが多分にかかっている気がするので客観的に他社の株価はどうなっているかをまとめてみました。

自社を贔屓目で見やすいので、ずーっと株価が上がっていく未来をみてしまいがちですが、現実はこうです。

定性的な分析大事!!

■ 集計

- この10年ほどで上場したIT企業(主にハード系ではなくソフト系)をピックアップ( 28社 )
- SO行使を上場初日だと仮定し、上場日終値 VS 1年後、3年後、5年後で騰落率を計算
- それぞれの年の中央値、平均値を算出

〇 対象企業
チームスピリット
HEROZ
マネーフォワード
ウォンテッドリー
UUUM
Fringe81
ユーザーローカル
オロ
ユーザベース
LINE
アカツキ
はてな
ラクス
AppBank
メタップス
Gunosy
カヤック
gumi
クラウドワークス
弁護士ドットコム
フリークアウト・ホールディングス
じげん
コロプラ
エイチーム
リブセンス
KLab
クックパッド
グリー

■ 集計にあたっての備考

- 対象企業は、以下サイトからITスタートアップっぽい企業をピックしました。漏れていたり、ちょっと違うのでは?というツッコミはなしでお願いします

96ut.com
https://96ut.com/ipo/list.php

- 騰落率算出は、絶対値の株価にて算出しています。
- Yahoo!ファイナンスなどから地道に集計取ってきましたが、転記ミスなどあったらすみません

Yahooファイナンス
https://finance.yahoo.co.jp/

■ 結果

集計結果


■ 考察

- 上場1年後のMedianは-20%。つまり、IT企業で「上場ウェーイ!」となっても、1年後に「何か株価あがってなくね?」と思う人達が平均的な像

- 3,5年後ではAverage、Medianともにプラスに転じる
数年を経ると、成長に伴って株価も正当に評価されはじめるよう(サンプル数が少ないので、信ぴょう性にやや乏しい)

- コロプラは業種の特性上、値動きが非常に激しいが。ネットゲーム系のように一発当てると跳ねる企業はバリュエーション高いうちに売った方がよさそう

- サンプルが少ないものの、5年後に上場日の株価を上回った企業は8社中5社。

■ まとめ

- 業績と照らし合わせないと妥当性の判断はできませんが、ITスタートアップは上場1年目の株価は伸び悩みの傾向が見受けられました。ラクスなどのようにあまり注目度は高くなくても、しっかりとビジネスを伸ばせれる企業であれば、株価もついてきます。私も自社の成長を信じ、引き続き株を保有し続けようと思います。上場してからが勝負!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?