10月号_写真

新しい時代の価値観とは?


 現在、車離れが叫ばれて久しい。


 免許を持っていない若者が増えており経済的な理由などから車離れが進んでると言われている。

 しかし本当にそうなのだろうか。
 

日本がバブルに沸いた80年代まで、車はステータスシンボルであった。

 会社のヒエラルキーと同様に車にもヒエラルキーがあり、高級車を所有することが人生の大きな指標であった。
 

 アパートに住んで中古のポルシェを買うという今の世代には考えられないような価値観が日本に蔓延していた。
 

 翻って現代の車社会はどうなっているのだろうか。

 販売台数の4割は軽自動車。6割が登録者(普通自動車)。

 この事実だけで、車に興味が薄れたという観点でみるのは危険ではないだろうか。

 一言で言えば、日本人の文化が一段階上がって、車をステータスシンボルでなく、「道具」になったということではないだろうか。
 

 スプーンや、フォークを自慢する人がいないように、走って人と、荷物が詰めればそれでよし。

 そのようなパラダイムシフトが起こったのではないだろうか。
 

 今や車で権威を誇示したり、一晩で一千万を使ったというような価値観は若者には受け入れられないだろう。

それよりも、価値観の共有であったり、人間の本質を追求したいというような新しい時代に入ったのではないか。

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