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【アジアンヘイト】タイムズスクエアで怒鳴られました

タイムズスクエアで怒鳴られました

ガラガラの羽田を出発して、
13時間かけてJFKに到着しました。

当たり前なのですが、JFKも
ガラガラ。

入国を通っていた日本人は
おそらく10名もいたかな。

機内のCAさんは、ほぼマンツーマンで
付いてくれてありがたいです。

(ANAをはじめ、航空会社全社にいえる
ことですが、経営は大丈夫かなぁ)

こんな時期で、事前準備が甘かったですが、
結果入国審査はスムーズできました。

ヘルスフォームの書き方や
どうやって入国審査をスムーズに
通ったのかは、ここに残しています。

アメリカに来る方は参考になるはず。

いざマンハッタンへ

荷物を宿において、まずは今の
マンハッタンがどうなってるんだろう。

と思い立ち、ホームステイ先に
荷物をおいて地下鉄へ。

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セントラルへ向かう途中の
車内はみんなマスク着用。

ヒスパニック系、アジア系、
有色人種、みんながマスクをしています。

白人の姿はありません。

なんとも異様な空気を感じながら
タイムズスクエアにたどり着きました。

すると、意外なことに想像していた
よりも人は出ていました。

先週の原宿竹下通りは、おかしなくらい
若者が戻っていたのを見ていたので、

それと比べちゃうと少ないですが、
ぼちぼち人はいます。

ここでも違和感だったのが、
黒人のファミリーがやたらと目立ちました。

長距離バス乗り場からも大きな
荷物を持った家族やカップルが
続々出てきました。

NY住民ではない人達が観光で
やってきているようです。

※エンパイアステートビルの前も人はバラバラ

背筋が凍ったメッセージ

マディソン・アベニューをウロウロしたあとに
一人でサラダランチをしていたときです。

ブルブルブルブルーと携帯に
SMSメッセージが届きました。

AT&T(アメリカのドコモみたいの)からの
メッセージでした。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)からの
要請でのテキストが書いてあります。

「あなたは旅行先から戻られましたか?
14日間あなたの健康を監視しています、
あなたが家にいるのかを調べます。」


え!??

どこかで私の行動が筒抜けになっている・・。

あんなに中国の監視社会を避難しておいて、
アメリカもガッチリ監視してるじゃん。

いや、それともこのメッセージは
たまたまなのか。

怖くなって、留学センターに問い合わせたところ。

返信が来た。

(以下、領事館からのメール抜粋)
ニューヨーク州は、トラベラー・ヘルスフォームを提供しない場合や自主隔離に従わない場合には2000ドル(最大1万ドル)の 罰金が科されることがありますのでご注意ください。

やばいじゃん。

NYに行って
「初日で1万ドル取られちゃったよ〜」

なんてネタはいらない。

日本に帰る居場所が無くなってしまう。

この国は本気だ、ルールがめちゃ厳しい。

東京から来たあまちゃんの私、
この国をなめていました。

なんにせよ早く宿泊先へ
帰ったほうが身のためだ。

そう思ってカフェをあとにしました。

これがアジアンヘイトなのか?

タイムズスクエアから地下鉄までの
帰り道。

すると突然、目の前から歩いてきたヒスパニック
交じりの30歳くらいの女性がいきなり近づいてきて、

私に顔を近づけて、めっちゃ怒鳴ってきました。

内容は英語だったので
定かではありませんが、

「テメーのジーザスは、マザー◯ッカー!!」
みたいな感じです。

え!??

ここ何十年も人に怒鳴られることがなかったので
一瞬なにがおこったかわかりませんでした。

しかし、その怒鳴り声に反応した周囲の
マスク越しの視線にヤバさを感じ、


私は・・・


スタスタスタスター、と

足早にそこから立ち去りました。

さすがに「うっさいわボケー!」とか
マンハッタンのど真ん中で言えませんでした・・。

なぜ彼女が私を狙ったのかはわかりません。

たまたま歩いていて気に触ったのか、
アジア人を狙って怒りをぶつけていたのか。

それともNY流のナンパなのか・・。
↑どんだけ前向き

真相は彼女に聞いてみないと
わかりませんが、

ひとつ感じたのは、今のNYにはなんとも
いえないフラストレーションが蔓延しています。

道場の石川先生からも出発前に
教えてもらいました。

NYの友人がナイフを携帯するように
なったとか、ガンのライセンスを申請したとか。

「まさか〜、大袈裟でしょ〜」とは思いましたが、
ちょっと今のNYではありえます。

東京のようなうかれポンチな雰囲気は一切なく、
空気がピリピリしている。と感じます。

「prisoner release covid USA」

私は全然知らなかったのですが、この背景には理由がありました。

昨年アメリカの多くの州で刑務所の受刑者をリリースしたことが
原因としてあると運転手さんが言っていました。

気になって、
「prisoner release covid USA」
でググってみたところ、

コロナばりに恐ろしいことが
書いてあるじゃないですか。

昨年からコロナの影響で、刑務所でも看守や
受刑者に多くの死者が出ていたようです。

さらなる感染拡大を抑えるため、刑務所によっては
15%くらいの受刑者を釈放したとのこと。

CNNの日本語サイトもありました。

ニューヨークのとなりニュージャージーの
刑務所でも2200人が釈放

アジアンヘイトや過激な行動をしてるのも
この人たちが関係してるようです。

昨年から街には囚人がウロウロ・・。
バイオハザードじゃないんだから(汗

ちょっと日本じゃ考えられないが、
そりゃNY居住者は外に出たくないはず。

この状況で、白人の昔からお金持っている
じいちゃん達が外に出るわけがない。

もちろん、もうひとつのピリつく
原因はコロナ。

NYの地下鉄乗ると、10人いたら人種は
5種類以上に分かれてます。

なので、◯◯人だったらこうでしょ的な
コンセンサスはなくなります。

だからこれまでアメリカでは表情で
コミュニケーションを取ることが大事
でした。

それが今はマスクを付けているので表情がわかりません。

コロナの前は

「へっ、マスク?
そんなもん日本人しかつけねーよ」
※とは言っていませんが

マスクなんて面倒なもの付けていませんでしたが、
なんと今は90%以上マスクをしています。

なんならフェイスシールドしてる人や、
目出し帽の黒人も見かけます。

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なのでとても閉塞感を感じるし、
見た目もめっちゃおっかないです。

ちなみにマスクなしの人も10%くらいいます。
彼らは超強硬派か、すでにワクチン接種した人だそうです。

こんな状況のためか、ホームステイ先の
おばちゃんのチェックも厳しいです。

顔を合わせると、デフォルトで消毒と
マスクのチェック。

履いて帰ってきた靴にも消毒スプレーして、
玄関で靴を脱がされます。

Amazonのダンボールにも
消毒スプレーします。

家の中でもマスクしてないと、
不機嫌な顔をされます。

今や東京だったら対面で打ち合わせしたり、
朝の電車も満員です。

渋谷あたりだと、夜は飲み屋も
開いてたりします。

私自身、日本からやってきてすっかり
コロナへの警戒感が薄れてました。

東京の当たり前が、ここには
ありません。

今の宿泊先はWoodsideの近くですが、
レストランは昼でも8割ウーバーか
テイクアウトです。

飲み屋で乾杯ウェーイ。
みたいな空気はありません。

みんな何かを抑圧されて、
フラストレーションがたまってる。

それもあって、バンバン
ワクチンを打つのかも。

というのが、この数日間で
感じたところでした。

とにかく、こんな状況で日本から渡航される人はちゃんと各国のガイドラインを読んでおきましょう。

やっぱり今は未曾有の非常事態なんだと
身を持って体験できました。

ギリギリ無事でしたが、日本の事情しか知らない
私のコロナ感はかなりゆるかったです。

被害を見れば、そりゃアメリカと日本じゃ
マインドセットが違って当然。

でも、こんな時期だからこそ郷に入って
現地の情報を取ることが大事だなと思いました。

日本だとアメリカの囚人釈放の
ニュースすら入ってこない。

いや、見ててもきっと頭に入って
きてないのかも。

対岸の火事とは
まさにこのことだなと。 

ミャンマーの今の実情も見ているようで
頭に入ってきていない。

NetFlixだけじゃ世界のことは
やっぱりわからない。

みんな立場があってのことだし、報道がどうとか
言いいませんがやはり自分の経験として
現場に来るって大事なことだと思いました。

明日はようやく滞在四日目になるので、こっちでの
PCRテストが受けられます。

自由まで、あと少し。
でも現地のマインドを忘れず過ごそう。


ホンマヒデ

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