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あの日の秘密基地のように

自己紹介1でも書いたように、僕は幼い頃白血病を患っていた。

しかし、通常の生活の中では、そんなことも感じさせない子供だった。

「探検」と称して草っ原を駆け回り、寄せ集めた段ボールや廃材で秘密基地を作った。

思えば、あの秘密基地こそ、僕が最初に手がけた「建築」だったのかもしれない。

そんな少年時代の名残なのか、建築設計を生業としてもう15年が経つが、建築という箱を設計していても、いつも外との関わり合いについて考える。

住まいの心地よさは。インテリアや家具、はたまた断熱性能なども大きく関わるところだけれど、実は、どのように外と関わることができる内部空間をつくるか・・・というところが大切だと思う。

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自ら設計した自邸は、2階にLDKとつながるウッドバルコニーをレイアウトした。

その場所で天気の良い休日は朝食を食べ、週末は七輪でプチ焼肉パーティーをし、青空や星空を眺める。

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山や川でキャンプやアウトドアを楽しむのも好きだけど、身近にあるアウトドアスペースでそれぞれの楽しみを見つけてみるのもまた良いものだ。


アウトドアキッチン、アウトドアダイニング、アウトドアリビング・・・。

暮らしにアウトドアを持ち込む。そんな仕掛けを考えているとワクワクしてくるものです。



(フリーペーパーCRASIM掲載文 リメイク)


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