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【CRAFTSMAN PREVIEW vol.02】西永工業 西永拓郎さん

住まいの道具研究所では、様々な職人さんとコラボレーションをして住まいの道具づくりをしています。

今回は、真鍮の表札やポストなど、金属加工の道具づくりでお世話になっている西永工業 西永拓郎さんをご紹介させていただきます。

西永工業 西永拓郎さんとは

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西永工業は、西永さんのお父さんがつくった鉄工所。
幼い頃からモノづくりが身近にある環境だったため、「西永工業は、当然自分が継ぐもの」と思っていた西永さん。
学校卒業後、すぐに西永工業で働きはじめ、今に至ります。

西永工業はいわゆる「町工場」。
鉄工所として依頼されたパーツ等をつくることを生業としているのですが、西永さんの活動はそれだけに留まりません。

アクセサリーをつくって、他県の展示会に参加してみたり・・・

オブジェをつくってみたり。

鉄工所の日常を発信するなど、一風変わった活動をしています。

つくりたいから、つくる。

西永さんは、気づいたら朝から晩までずっと仕事をしているそう。

依頼されたものだけでもたくさんあるのに、
なぜアート作品をつくるのですか?

そう尋ねると

アートとは思っていません。
見る人がアートと思えば、それはアートなのかもしれないけれど、僕はつくりたいからつくっているんです。
仕事のフラストレーションを、さらにモノをつくることから解消しているのかもしれないですね(笑)

という答えが帰ってきました。

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西永さんがつくるものは、「ウケ」を考えずつくったもの。
「これがあったら楽しそう」という気持ちでつくっています。

作品を目にする人にとって、作者の想いは関係ない。
全ては受け取り側の問題だと思っています。
僕の仕事は、あくまで「鉄工所」。
アートというより、鉄工所ではこういうことをしているんだよ〜ということを伝えたい。
その気持ちの方が大きいです。

そんな風に語ってくれました。

住まいの道具と金属

西永さんとコラボレーションでつくっている表札とサイン。

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西永工業では、精巧なレーザーカットの機械があるため
オリジナルデザインを手がけることができます。

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機械が全てやってくれると思ったら大間違い。
仕上がりをイメージして設計をし、機械を操り、微調整をする技術は
長年の経験がないとできません。

アイアンや真鍮のアイテムは、住まいの道具の中でも人気の商品。

これからも、新しい商品を生み出していきたいです。

町工場を身近に。

西永さんが、独自の活動を通じて伝えたいのは「鉄工所の仕事」。

普段の生活で、何気なくつかっている鉄ですが、
誰に、どのようにつくられているかは、意外と知られていません。

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完成されたものを見ることしかないので、
つくる過程で鉄くずが出ることや、

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溶接にも手間がかかることなど、
知らないことがたくさんあります。

日本のモノづくりは、西永さんのような人たちに守られてきているのです。

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ホームセンターや家具屋さんには、当然ながら「既製品」しかありません。

でも、こうやって町工場と直接つながると
できることはたくさんあるのです。

「こういう感じの○○が欲しい」
そう言っていただければ、僕も西永さんもどうにかしてカタチにします。

ぜひ、気軽に声をかけていただきたいです。

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もっと町工場を身近に、
職人さんを身近に、
自由なプロダクトを・・・。

そんな想いから、きたる11/30-12/1に「住まいの道具展」と称してイベントを開催することとなりました。

また詳細お伝えいたします。

住まいの道具研究所のインスタグラムもリニューアルしました。

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