映画を観た記録151 2023年11月8日   ロベルト・ロッセリーニ『ロベレ将軍』

Amazon Prime Videoでロベルト・ロッセリーニ『ロベレ将軍』を観る。

主演の小悪党バルドーネを演ずるのがヴィットリオ・デ・シーカである。デ・シーカはなかなか男前である。バルドーネは、逮捕された家族へ釈放してやるぞ、と話を持ち掛け、ばくちの金を手に入れて夜な夜な遊ぶ小悪党である。だが、目をつけられていたバルドーネは逮捕される。

あるときロベレ将軍を生け捕りにするはずのナチスドイツは、銃殺してしまった。ナチスドイツはロベレ将軍と捕虜交換を企んでいたが銃殺してしまったので、どうすることもできない。バルドーネを知ったゲシュタポのミュラー大佐はバルドーネをロベレ将軍のなりすましにされ、ファブリツィオの存在をつきとめようとする。

ロベレ将軍のなりすましでしかないバルドーネは愛国心に目覚め、ミュラー大佐に「イタリア万歳」というメモを渡し、銃殺刑の列に並ぶ。

イタリアのムッソリーニが失脚し、連合軍とイタリアが組むようになり、レジスタンスが起き、ナチスドイツは失脚したムッソリーニと組み、戦争を続けている時期を物語化している。

本作品では、空襲や爆撃がありながらも、ローマ市民はコートやドレスなどを着ている。しかし、水は配給制のようだ。

戦争下のドラマとして見ごたえがある。

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