映画を観た記録133 2023年10月29日   深作欣二『仁義の墓場』

Amazon Prime Video で深作欣二『仁義の墓場』を観る。

戦後やくざの狂犬、厄病神ともいえる石川力夫の実録映画。

冒頭の石川力夫を知る関係者への取材音声が面白い。石川力夫の生い立ちがわかる。石川力夫を渡哲也が演じる。しかし、どうみても渡瀬恒彦にしかみえない。兄弟だから似るのは仕方がないか。

カメラが斜めになったり、横になったり、見せ方が面白いというか、異色である。また、画面がモノクロだったり、カラーだったりりする。

石川力夫は、関東で暴れまくり、関東に10年出入りしてはいけないという命令が下されるものの、1年半で戻ってくる。このときは、ヤク中になって戻ってくる。石川力夫はすでに女を関東から出るときに作っていた。女は智恵子という。多岐川裕美が演じている。石川力夫は結局のところ、関東でまたあばれ、刑務所へ収監されるところを、智恵子が病身をおして、借金で保釈金を作る。智恵子は最終的に自殺し、石川力夫は、河田組に襲われるものの、一命をとりとめ、府中刑務所へ収監され、独房から屋上に上がり、飛び降り自殺をして死ぬ。

狂犬のようなやくざの人生であり、狂犬のようなやくざの墓には仁義と彫られている。

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