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『FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH』の売り上げについて思うコト

『FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH』をクリアしました。前作にはなかった広大なマップ探索はやめ時が見つからず、戦闘は連携技が導入されたことにより前作よりスピーディーとなり、今回からパーティに加入したユフィ、レッド13、ケット・シーは愛くるしくファンボーイの私としてはリッチでゴージャスな体験ができ、かけがえのないタイトルの1本となりました。
開発者の方々へ、素晴らしい作品ありがとうございました。

そんな「FF7リバース」ですが、私のXやYouTubeのおすすめには売り上げが激減した旨の投稿、サムネイルが多く目に付きましたが、はまぁ当然でしょうという印象しかなかったです。

理由(あくまで私の推察)として、2000年代以降、FFは新規のファンを獲得できなかった為、シリーズが進む度に売り上げが低下しているからです。

①コンテンツ過多による遊び手の選択肢の増大

ユフィとの観覧車デートの夢は叶わず…

そもそも売り上が激減したことが話題になるのは何故か。それはFFシリーズがドラクエと並んでゲームハードの売り上げを大きく牽引した事実、歴史がある定番のタイトルだからです。とくにファミコンから初代PlayStation2の時代。その時代に多感な時期を迎えFFに青春を捧げたって人は多くおられることでしょう。

ではそれ以降の世代はどうだったのか、私自身や周囲を例に述べましょう。
私は1993年生まれで2001年に7歳となり「FF10」が発売しました。ナンバリングの中でも上位に入る人気作かと存じますが、しかしながら私を含め周囲の友人は誰も「FF10」を遊んでおらず、お父さん世代が遊ぶゲームという印象が強かったです。

前世代との大きな違いとして、『ポケットモンスター』や『スマッシュブラザーズ』『どうぶつの森』等の任天堂タイトル、『遊戯王』を中心としたカードゲームの存在でしょう。そういった社会現象級のタイトルが次々と生まれ、FFを手に取る優先度が下がってしまったのかもしれません。単純に小1にRPGを遊ぶのは時期尚早説もありますけどね…

2000年でそれですから、今の子供たちは尚更でしょう。大コンテンツ時代の今、存在を認識してもらうことすら難しくなっていることでしょう。FFに限らずね。

コンテンツ過多によって売り上げの低下が起こるのだとすれば、ポケモンだって等しくシリーズを重ねる度に売り上げが低下するはず。しかし皆さんご存じの通りそうではありませんよね。

②開発期間の延長によるリリース頻度の低下

ユーモア成分のあるムービーのテンポ感が最高でした!

ではFFとポケモンの違いは何なのか。そのひとつとしてナンバリングのリリース頻度が考えられるでしょう。ポケモンは約3年周期で完全新作がリリースされるのに対して、「FF13」(2009年12月)から「FF15」(2016年11月末)まで7年、※FF14はオンラインである為、除外。さらに「FF16」(2023年6月)まで7年間空いてしまっております。

ポケモンの3年毎に新作がリリースされるというのことは手に取る機会や話題に触れる機会も3年に1回訪れることであり、逆にFFの場合は7年に1回しかないことになってしまうのです。

7年というのが絶妙で…。小学校を入学から卒業まで、中学を入学し高校を卒業するまで、FFの新作を遊べなかった世代が存在しているワケで、その世代の子供たちが大人になり安定した頃、趣味に時間やお金を費やそうとする人もいることでしょう。その際、FFを遊ぶという選択肢が果たして生まれるでしょうか?大人の皆さんなら共感していただけるかと思いますが、幼少期に夢中になったものを再度触れたいと思う瞬間ってありますよね。しかし空白の7年に多感な時期を迎えた子たちは「そうだ!FFを遊ぼう!」という発想になりずらいと思っています。

そんなメインタイトルのリリース頻度の少ないFFですが、ファミコンからPlayStation2の時代まではそうではありませんでした。Ⅲ~Ⅴまで、Ⅷ~Ⅺまで毎年新作がリリースされており、Ⅵ~ⅦではハードがSFCからPSへ切り替わるタイミングにも関わらず3年しか空いてないという、化け物スケジュールで新作が遊べたワケです。

なぜコンスタントに新作をリリースが出来なくなったのか。理由は単純で1本のゲームを完成するまでに要する時間が以前と比較して大きく延びているからでしょう。とくに「FFⅦ」以降、美麗なムービーが最大の売りのひとつであり、枯れた技術で早急に仕上げるということにはなり得ないでしょうし。

まとめ

売り上げ激減?興味ないね。

①と②は並行して起きているからこそ、FFはシリーズが進む度に売り上げが下がっているんだろうなと推察しております。あくまで仮説にしかすぎませんし、その仮説が的を射ていたとしても、他にも様々な要因と複合的に混ざり合った結果でしかないでしょうしね。

ただどんなに売り上げが下がろうと私はFFシリーズの新作が発表されれば注目するし、発売されれば買って無心になって遊ぶだけであり、自分が楽しむ過程において作品がいくら売れたかなんてどうでもよくて、消費者が売り上げに纏わる記事に踊らされるなんて、バカバカしく無意味なことなのかもしれないですね。

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