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語順が変われば・・・ ハングオーバーとオーバーハング

hangover(ハングオーバー)は、「二日酔い」という意味の英単語です。この言葉をナマで聞いたのは、MT法のアルバイトでアメリカ人クルー達と一緒に働いていた時でした。アメリカから日本の九重に調査に来ていたメンバーの中にはお酒好きがいて、夕食時にはかなりの量のお酒を飲んでいました。その中の一人が、朝挨拶した時に、こめかみを抑えながら「・・・hangover・・・」という言葉を発しました。

この時始めてhangoverという単語を聞いたので、その瞬間は意味がよく分かりませんでした。その後の会話で、「昨夜飲み過ぎて・・・」みたいなことを言っていたので、何となく”二日酔い”かなと意味を予想しました。あとで辞書を引くとその通りで、意味が合っていたことがわかりました。

hangoverは、以下の例文のように使います。
 I had a terrible hangover yesterday. (昨日はひどい二日酔いだった)

ところで、hangーoverの語順を逆にした、over-hang(オーバーハング)という英単語もあります。overhangは、「突き出た部分/張り出し」などを意味しています。これは、over(限度を超えて/極端に)という接頭辞と、hang(ぶら下がる/垂れ下がる)を合わせた言葉です。最近はスポーツクライミングが流行っていますが、壁が垂直(90度)以上に傾斜している状態をoverhangと言います。

地下資源に関連する用語で、overhangとhangoverの関係のように、語順が入れ替わると意味が変わるものがあります。それは、”shale oil”と”oil shale”です。前者はoilがメインで、後者はshaleがメインの意味になります。

shale oil(シェールオイル)は、日本語では頁岩油けつがんゆと呼ばれるもので、地下の頁岩(shale)層に残留している原油のことです。一方、oil shale(オイルシェール)は、油母頁岩ゆぼけつがんと言い、石油や天然ガスに変わる前の高分子有機物であるケロジェンを多く含む頁岩を指します。

ちょっとややこしいですが、後ろの単語がメインの意味であることを覚えていれば、意味を混同することはありません。


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