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巨石について

オーストラリアのウルル(Uluru)は、”世界で2番目に大きい一枚岩”です。ウルルは現地での呼び名ですが、イギリスの探検家によって名付けられたエアーズロック(Ayers Rock)も良く知られた名前です。私は勝手に"天高くそびえたつ岩石"という意味の”Air's Rock”だと思っていましたが、エアーズは、当時の南オーストラリア植民地首相・ヘンリー・エアーズに因んだ名前だそうです。

ところで世界最大の一枚岩は、マウント・オーガスタス(Mount Augustus)で、これまたオーストラリアにあります。こちらの一枚岩は、西オーストラリア州カーナボンから東に約450kmの地点に位置しています。この岩の底面積は4,795haで、2番目に大きいウルルの約2.5倍の大きさになります。

これほど大きな岩ではありませんが、日本にも大きな岩が露出しているところがあります。数日前のニュースでは、福島県田村市で産業団地の工事中に地中から巨大な岩石が現れました。この地域は元々、岩石の多い山なのだそうで、最初は岩の頭の部分だけが見えていたようです。その後、掘っても掘っても全体像がつかめず、想定外の巨石であることが判明しました。その大きさは、横30m、奥行き22m、高さ17mほどあります。

巨石とは非常に大きな石のことを指しますが、その大きさや存在感から、古代から人々に神聖視され、宗教的な儀式や儀礼の場として利用されることもありました。巨石は自然のものではありますが、古代の人達は自然を超越した存在として感じていたのかもしれません。

私の自宅から伊都キャンパスに行く途中にも、”小さな巨石”があります。この辺りは、ペグマタイトが地表に露出しているところで、海岸付近にも大きな岩がゴロゴロしています。この巨石を、私は勝手に”カエル岩”と命名していますが、”蛙岩”や”カエルの大岩”と呼ばれる巨石は日本各地にあるようです。

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