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ヘクトパスカル(hPa)とミリバール(mb)

台風14号が近づいています。現時点では、まだ風が少し強いくらいですが、雨も降りだしてきました。九州は台風の進路になることも多く、「またか!」
という印象です。台風の時に気になるのが、中心気圧です。私が子供の頃の単位はmb(ミリバール)でしたから、いまだにhPa (ヘクトパスカル)がピンときません。

国際単位系は、フランス語では『Système International d'unités』といい、その頭文字をとって SI単位系と略称されます。SI単位系は、メートル法の後継単位系として国際的に定められ、アメリカとイギリスを除いた世界中で広く使用されています。日本でも1993(平成5)年に計量法が改正された際に、法定計量単位としてSI単位が採用されました。計量法に合わせるために、気圧の単位も、1992年からmbからhPaへ変更されました。

SI単位系での圧力の正式な単位はPa(パスカル)で、この単位はは1平方m に1N(ニュートン)の力がかかる圧力のことです。しかし、このままの単位では従来のmbとの換算が容易ではないので、100倍に相当する接頭辞であるh(ヘクト)を付けたhPa(ヘクトパスカル)が使われるようになりました。

ところで、”台風の強さ”は、中心気圧ではなく、中心付近の最大風速で階級分けされています。最も強い”猛烈な”は風速54m/s以上で、”非常に強い”台風の最大風速は、44m/s以上54m/s未満です。また、”強い”台風の風速は、 33m/s以上44m/s未満です。昨晩まで”猛烈だった台風”は、現在”非常に強い台風”に変わっています。我が町である福岡市にも近づきつつありますが、この記事を書いてる最中に、風雨が次第に強まってきました。今後、大きな被害が出ないことを願うばかりです。

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