車はセンサの集合体
タイトル画は、人間に取り付けたモーションセンサの例ですが、多くのセンサを取り付けると人間の3次元動作をデータとして入力することができます。
最新の車は、”動く”コンピュータそのものです。この車にも、多くのセンサが取り付けられて、車の動きや周辺の環境を監視しています。最近では当たり前になったカーナビですが、カーナビにはGPS衛星からの電波を受信するアンテナおよび受信機が内蔵されています。受信機で受信したGPS信号からは粗い位置情報が得られますが、車の移動中の方向や速度を決めるのは、車に搭載した加速度センサ・角加速度センサ(ジャイロ)・地磁気センサなどが使われます。
最近の車には、衝突防止のためのシステムが搭載されていますが、車の前後の車間距離を測るために電波を使ったレーダが使われています。また、左右の車との車間距離を測るために、超音波ソナーも搭載されています。電波レーダも超音波ソナーも原理は”ヤマビコ”と同じで、電波や音波の往復時間から距離を計算しています。
このようなセンサ以外にも、外の明るさを測定する照度センサ、外気の温度を測る温度センサ、車との衝突を感知する衝撃センサなど、車外環境を測定する多くのセンサが取り付けられています。さらに、快適な運転のためのセンサもあります。
新型コ〇ナの感染拡大時期に、新車の生産が大幅に減少しました。これは、各種センサを含む半導体の供給がストップしたためでした。ちょっとピンとこないかもしれませんが、車も半導体なしには作れません。
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