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小さな親切とアニメ声

今日は東京に出張で、MTプロジェクトの推進委員会に出席し、今年度の成果と今後の方針を発表してきました。プロジェクトを締めくくる大事なプレゼンでしたが、なんとか無事に終えることができました。そんな心の余裕もあったのでしょう。羽田から福岡へ帰る飛行機のなかで”小さな親切”をすることができました。

天候のせいで、飛行機は多少揺れましたが、定刻の九時前に無事に福岡空港に到着しました。狭い機内に閉じ込められた乗客は、すぐにでも降りたい気持ちを隠しもせず、シートベルトのサインが消えると一斉に立ち上がり、荷物棚を開き始めます。これはいつものことなので、慣れっこですが・・・。ところで、飛行機の荷物棚は結構高い所にあるので、小柄の女性には不便です。

今日も、斜め前の乗客が荷物を取るのに四苦八苦していました。すぐ近くなら手伝ってあげることもあるのですが、今日は少し離れていたので出来ませんでした。乗客が降り始めて、前に進んでいくとピョンピョンとジャンプする小柄な女性が見えました。どうやら、荷物棚の取っ手に手が届かずに、悪戦苦闘しているようでした。私はその横を通り過ぎることになったので、荷物棚の取っ手を下げる手伝いをしました。

移動しながらの”あっと言う間の出来事”なので、当の本人からは何も言われませんでしたが、それを見ていたCAさんから「ありがとうございました」と感謝されました。この”小さな親切”のことを思い出しながら、地下鉄に乗っていたら初めて聞くアナウンスが耳に入りました。「乗客の皆さんにお願いがあります・・・」と始まるアナウンスは、お年寄りや乳幼児を連れたお母さん等に席を譲りましょうというものでした。その内容はよく聞くありふれたアナウンスでしたが声が違いました

なんと、その声は”可愛らしい、いわゆるアニメ声”だったのです。内容は普通ですが、その声にインパクトがありました。普段は車通勤なので、地下鉄に乗るのが久しぶりだったので、このアナウンスを聞くのは初めてでした。ひょっとすると、かなり前からこのアナウンスは流れていたのかもしれません。

このアナウンスを聞いて、”そんな時には席を譲ろう”と改めて決意しましたが、いつの間にか、咳を譲るほうから譲られる方の年齢になっていることにハタと気付きました。でも、機会があれば小さな親切は続けるつもりです。

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