こないだ「ダイナー」って映画を見たんだけど
超久しぶりの映画だった。
何年ぶりかなぁ…って考えたら20年振りくらいかな、と。
映画そのものは行ってたんだけど、それは全て子供の付き添い。
アンパンマンやポケモンやプリキュア、ドラえもんってとこね。
ま、それはそれで涙流すんだけど、大人の映画って意味では20年振りかな、と。

映画だけでなくDVDも滅多に見ない。
嫌いな訳じゃない。
用意スタート!までが腰が重すぎるのよ…
見出せば楽しめるし最後まで見るんだけど、映画館に行く事、DVDを借りる事(場合によっては借りても見ない)までの道のりが東京に行くより遠い。
そんなもんだから、映画やDVDを趣味にしてる人はマジで尊敬する!
なんだか超賢くて、超物知りで、超オシャレって思ってる!

んじゃ、今回なんで映画に行ったの?って事なんだけど、理由はシンプルで
「行く」
って約束したから(笑)
知り合いがその映画に関わってて、
「超オモロいから行ってね♪」
と言われればノーと言えない日本人代表トーヤ選手、諸手を挙げてYESって言ったのよね。
結果、そう言ってくれた事に感謝する事にはなるんだけど、この約束なかったらやっぱり行ってないな(笑)
んでね、これだけ映画見ない人なので普通の人はどんな理由で映画選びするか分からん訳です。
今回は上記経緯で行くようにはなったんだけど、映画館の椅子によっこらしょって座ったタイミングでふと思ったのよ。
「これ、何の映画なんだろ?」
と。
勝手にね「ダイナソー」なイメージがあったんだけど、よっこらしょした後に
「蜷川実花が恐竜の映画作るか?」
と。

そんなこんなで何の先入観なくして見るのが映画の正しい見方かどうかは知らないけど、ダイナーのはじまりはじまりな訳です。
尚、「正しい見方」ってのは全ての芸術・アートでは存在すると思ってる派なので、今回はお行儀悪い人って自覚はあります。

始まって速攻アングラな感じが漂うわけですよ。
あれ?
「娘と見に行ってね♪」
ってその友人に誘われた気がするけど違うくね?、と。
んで、結構序盤のシーンで、旅行代理店の先輩役に蜷川実花居たというね(笑)
そんな間違い探し的な見方もお行儀悪いって何となく分かってる。
映画中盤以降にギャング(?)のボスの肖像画に見覚えがあるけど、誰かなぁ…って思ってたらエンドロールの出演者に「蜷川幸雄」て(笑)

そんなこんなで、いきなりですがこの映画を見て泣いたポイント
「想像力がない奴が人を殺す」
(セリフは正しく覚えてない)

このセリフの前振りで
「想像力のない奴は死ね」
とか
「無知は罪」
って言葉が出てたのよね。
なーんか引っかかってたんだけど、なるほどこのセリフへの誘導だったんだな、と。

んで、なんでこんな言葉で何故泣くか、と。
マジでそう思ってるから。
親の想像力の欠如により、子供たちがどれだけ苦しめられるか。
会社や上司の想像力の欠如により、社員がどれだけ苦しめられるか。
仕事の想像力の欠如により、客や会社がどれだけ苦しめられるか。
当然、神羅万象の全てを想像することは絶対にできるわけがない。
ただ、強烈な違和感に対しても想像できない…いや、想像しないことに腹が立つ!

例えば、我が子がおぼつかない手付きで料理をしているとしよう。
子供が手を切りそうになってる。
そこで安易に包丁を取り上げる。
そんな想像力の無さに腹が立つ!
それを乗り越えさせずして何が教育よ、と。
目先の「血が出る」「子供が痛がる」
その程度しか想像出来ない。
それらは所詮自分可愛さでしかなかろう。
もっと先のもっと未来を想像しろよ、と。
何が子供の為になるかを想像しろよ、と。

例えば、納期ギリギリの仕事に部下が困ってたとしよう。
部下は残業続きで困り果ててる。
そこで安易に助け舟を出そうとする。
場合によっては手伝ってあげる。
そんな想像力の無さに虫唾が走る!
部下は助けてくれと一言でも言ったか?
今までそんな事を何回繰り返してきた?
目先の「納期が間に合わない」「部下が疲弊している」
その程度しか想像出来てない。
それはお前に責任があるだけだろ!
部下はいつまで残業し続けないといけないのか、と。
部下がお荷物といつまで言われ続けないといけないのか、と。

自分可愛さの想像力の欠如で、他人の人生を遠回り(遠回りならいい方か)させてる事に気付かない人の多い事よ。
因みに上の例はトーヤ自身の事なんすけどね…
よー殺してたわ、人を。

なぜこの人はこんな些細なことで怒るのか?
なぜこの人はこんなに酷いことをされても平常心なのか?
なぜこんなに辛い状況で笑えるのか?
なぜこんなに楽しい場面で涙をながしてるのか?
ちーとは黙って想像してみろってんだよ(お前の事だよ、トーヤ)

って事で、自分自身今までの人生で想像力の無さに何度も呆れて、そして人を不幸にしてしまったな、と改めて気付いちゃった。
それが分かってるから泣ける訳で、それが分かってるから変われる訳で、それが分かってるから悔しかったんっす。

もう人を殺さない。
けど、殺されたくもないので想像力の乏しい人間には近寄りません(笑)
これがこの映画を見て私が得たものです。
見てよかった♪

さて、映画も終わったけど友人の名前でも探すか、とエンドロールを注視したら…
お!
なんじゃこの
「アソシエイトプロデューサー」
もう意味が分からんけど、エキストラじゃないんだろな(笑)
次回作は太宰治なんですって♪
娘に似てると言われた太宰治なんで、これまた見ねばならんのかな。

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