かつて、というか今も変わらないのだが、新しいものが出てきた時、
大人たちはそれを子供たちに勧めようとする事が少ない気がする。
いや、勧めない程度なら可愛くて、むしろそれらの事を否定する事も多々ある。
「なぜ目新しい事を否定するのか?」
この件に関しては、おおよそ理解はできており、大人達がわからないような
新しい事を子供たちが始めてしまうと経験を教えられない、
つまり、マウントが取れないという現象が起こるからではないかと思う。

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いまでも覚えているが、娘が保育園のころ発熱をした時の事、
祖父母は布団を窒息するほどに掛けるのだ。
もうそれはそれは簀巻きのようにぐるぐる巻き状態。
娘が寒いというならまだしも、寧ろ暑がって汗だくになっているのだ。
祖父母の曰く
「汗をかいたら体温が下がって風邪が良くなる♪」
と。
ちょっと待ってくれよ、確かに俺もそのようにされてきた(君たちの息子だから)
でも、今はそれは逆効果なんだ…と言ったかどうかの瞬間
「だったら我々の生き方・育て方が間違っていたのか!」
と激昂してくる。
当時は正解だったんだけど、今は間違いなのよ、私のご両親…
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まぁ、自分の親に向かって「マウント」という表現は行き過ぎかも知れないが
兎に角、先輩たちは教えたがりなので『教えられないモノ』は基本的に
否定的になっちゃうんではないかと考えている。
って事でまあ、それは大目に見るとしよう。

ただ、その中でも漫画やアニメに関して大人達は
「漫画を見たらバカになる」
「アニメばかり見ると、勉強ができなくなる」
そのようなことを結構言っていたと思う。
(更にその前の時代はテレビ見たらバカになってたんだろうなぁ)
また、その次の時代になると家庭用ゲーム機が普及して来て、
これまた同じように
「ゲームばかりするとバカになる」
と言った言葉が飛び交っていたと思う。

漫画・アニメ・ゲーム
これらは大人向けのものもあったとは思うが、当然子供をターゲットにしたものではなかったであろうか。
まぁ、大人向けに作られたアニメを子供が見たら…まぁバカになるのもあるだろう
(いきなり翻したな、俺)
しかし、子供向けに作られたそれらを見たら子供がバカになるかしら?
というかここで言いたいのはバカになるかどうかではない。
(言いたい訳ではないけど、それ程バカにはならないと思う)

子供たちに向かってそれらを作ってた人達というのは一体どんな人達だったろうんだろうか?

子供向けのものなので、子供達が作っていただろうか?
いやいや、そんなはずはなく大の大人たちが、しかも真剣にそれらのもの作っていたはずである。
子供たちの笑顔が見たくて。

手塚治虫の漫画は確かに大人向けのものも多いと思うが、その中でも子供向けのものというのもたくさんある。
それらは真面目に子供たちを楽しませようとし作られた作品だ。

そんな「大人が作った作品」をいとも簡単に「見たらバカになる」って
よくもまぁ言えたもんだなぁ、と。
ぶっちゃけ子供に向かって
「なんか、お前が楽しそうなのが気に入らない!」
って言ってくれた方がすっきりするってもんじゃないかな。

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因みに、うちの父親にテレビゲームが欲しいと言った事がある。
まず第一波
俺「みんなファミコン持ってるんだよぉ、買ってくれよぉ」
父「本当に”みんな”なのか、みんなを連れてこい。」
俺「…」
そして第二波
俺「なんでファミコンダメなんだよぉ」
父「俺ですら面白くて時間を忘れてしてしまう。
 だから、お前は間違いなく勉強しなくなる!」
俺「…」
今思えば正直に説得してもらったので、特にしこりはないなぁ、と。
そんな父親も、先月70歳になったのだが、ガラケーの中に入っている
ぷよぷよをいまだに遊んでいたりする…
更に余談だが小学校1年の頃、私が遠足でちょっとした悪さをしてしまい
うちの父親が小学校に呼び出され怒られたことがある。
しかし、その時うちの父親は自分の息子が叱られている意味が
分かっておらず、とは言え呼び出されたので叱らない訳にもいかなかったと。
小学校から家に帰ってすぐ父親は私に
「先生が何怒ってるのか分からんかったけど、とりあえず先生が叱れと言ったので叱った。」
と話してくれた(笑)
あぁ、そういや父親ネタも沢山あるな…
トーヤがこうなってしまったのも仕方がないってみんな納得すると思う(笑)
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やべぇ、言いたい事にまったく即してない文章になったが

『オトナが真面目に遊んでんだから頭ごなしに否定すんな!』

今日の文章でこの結論はちょっと酷いな( ノД`)シクシク…

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