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初心者にはレンタルサーバーよりもHerokuをオススメする理由

Webサービスを公開する場合、サーバーに詳しくない方は共有レンタルサーバーを使おうと思いませんか?

いわゆるホームページであれば、HTML、CSSがメインで、Javascriptが少しというような作りだと思いますので、その場合はロリポップエックスサーバーさくらインターネットなどの共有レンタルサーバーをオススメします(^_-)-☆

共有レンタルサーバー上にFTPでソースコードをアップするだけなので、設定も多くなく、スムーズにサイト公開ができると思います。

ただし、Web APIを利用したWebアプリなどは、ソースコードとしては複雑ではありませんが、レンタルサーバーだとライブラリーのインポートや設定が必要になるので、Herokuがおススメです(*^^)v

Herokuとは?

Heroku(ヘロク)はPaaS(Platform as a Service)と呼ばれており、プラットフォーム構築(アプリケーション公開)にかかる作業を代行してくれるサービスです。

拡張性が高いことや、環境構築がサクッとできることから、最初の環境構築をスムーズにでき、保守や運用にも時間をかけずに対応することができます。

少し凝ったWebアプリケーションを開発する場合、インフラの知識が必要になってきますが、Herokuを使えば、ほぼ前提知識がなくても開発・運用ができてしまいます。

Herokuはアプリケーションの実行環境やデータベースなどを提供してくれるので、Webサービスの開発に集中することができるってこと(^^♪

Herokuの基本的な使い方は以下のページを参照ください。

Herokuで使える言語

Herokuでは以下の言語が使えます。
・Java
・Ruby
・Python
・Node.js
・PHP
・Go
・Scala
・Clojure

Herokuのメリット

①初期は無料で使える
あまりアプリケーションを動かさない場合は無料で利用できます。
アカウント登録だけならもちろん無料(*^^)v

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Herokuでは、上記のようにdynoと呼ばれる単位ごとに料金を従量課金制で支払うことになります。dynoはサーバーの単位のようなものになります。

無料プランだと1アカウントあたり未認証の場合は550時間/月まで、認証済みのアカウントの場合は、1000時間/月までが無料枠のようです。
Webサービスを常時稼働する場合は、24時間 x 30(日) = 720時間かかりますので、ざっくり1サービスのみであれば無料枠内で運用することが可能だと思います。


②デプロイが簡単

ソースコードを本番にアップすることをデプロイといいますが、これがとても簡単にできます。
特にソースコードの管理にGitHubを使っていると、GitHubが更新されるたびに、自動でデプロイをしてくれる機能がありますので、意識せずにデプロイを行うことができます。

もちろん、適宜設定画面からデプロイすることもできますし、コマンドラインで以下のコードをたたくだけでもデプロイができます。

git push heroku master

③設定やバージョン管理がラク
GUIが充実していますので、設定画面で、直感的に操作することが可能です。また、レンタルサーバーでFTPを利用すると過去の履歴(バージョン)管理はGitを使わないとできないことが多いですが、Herokuでは、管理画面でログが確認できます。
過去のバージョンに戻すロールバックもサクッとできます。

また、コマンドラインでは以下のコマンドを打つだけで履歴が確認できます。

heroku releases


④アドオンが豊富
Heroku では、150 種類以上のアドオンや、1000 種類以上のオープンソースビルドパックなどが豊富にそろっています。

代表的なアドオン(*^^)v
パフォーマンスチェック(New Relic)
スケジューラ(Heroku Scheduler)
データベース(Postgres)
メール(sendgrid)

Herokuのデメリット

①管理画面は英語のみ
登録前のWebサイトの概要説明は日本語がありますが、ログイン後の管理画面は英語しかありません。そのため、英語にアレルギーがある人は難しいかもしれません。難しい英語は無く、直感的に操作できるので、英語にアレルギーがなければ調べながら設定できると思います。

②料金がわかりにくい
はじめにHerokuの料金はdyno単位と書きましたが、レンタルサーバーの料金体系と比較すると、直感的にはわかりにくいです。レンタルサーバーは「容量〇GBで〇円」と分かりやすいので、それに慣れている人は、Herokuの料金体系に慣れるのに時間かかるかもしれません。
ただ、慣れればHerokuの料金変更はレンタルサーバーと違い、コマンドをたたくだけの一瞬でできるので、かなり便利に感じるでしょう。

③無料枠の場合、30分でスリープしてしまう
30分間アクセスがないと自動でスリープするように設定されています。スリープ状態になってしまうと立ちあがるまでに時間がかかってしまうので、注意したほうが良いでしょう。アプリケーションによっては、30秒待たさせることもあるようです。回避する手段としてはアドオンのSchedulerを定期的に動かすなど、何らかしらの手段を講じれば可能ですが、課金には注意しましょう。

共有レンタルサーバーが良い場合

はじめにも少し書きましたが、Wordpressなどを利用してホームページを作成する場合は、レンタルサーバーが便利です。FTPでソースコードをアップするだけでサイトを公開できるので、難しいことを考えずにサイトを公開することができます(^^)/

今後、AWSやGCPなどのクラウドサーバーを利用していきたいと思っている場合は、Herokuの料金体系は良い参考になると思います。

また、チーム開発ではバージョン管理は欠かせないので、そういったことに慣れていきたいとか、まだレンタルサーバーしかさわったことないけど、今後徐々にスキルアップをしたいという場合もHerokuはおススメです(^_-)-☆

ちなみに、、、、
レンタルサーバー(ロリポップ)でLINE Messaging APIを公開する場合は、通常、SSLのドメイン直下にディレクトリを作成し、そこにLINEの実行ファイルをアップ(^^♪(共有SSLだとできない場合もあるみたい...)
LINEのwebhookのURLもHerokuであれば、URLの末尾に"/callback"で設定ができるけど、共有レンタルサーバーの場合は、Callback URLを"https://サーバー:443/linebot/callback"にする必要があるみたい... ※:443が必要

※Pythonのライブラリーのインストールなんかも結構面倒…( ゚Д゚)

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