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大晦日、メイウェザーと対戦決定。神童 那須川天心から、世界のTenshin Nasukawaへ。

先日のRIZIN.14発表記者会見で、50戦無敗、世界最強のプロボクサー、フロイド・メイウェザーとスペシャルマッチを行うことになった那須川天心。

このスーパーカードへの反応は様々だ。

まず多いのがエキシビションでしょ?

次いで、海外で名前が知らえていないので、この子供は誰?

といものだ。

日本人対決の次は世界との戦い

メイウェザー自身、このファイトがプロボクシングではなくEntertainmentと言い切っており、RIZINという舞台がボクシングではなく、格闘技の最高峰だと理解している。

PRIDE時代とは違い、RIZINは立ち上げ戦からMMA(総合格闘技)だけでなくキックボクシングや、グラップリングマッチなど様々な格闘技の試合を行う最高峰舞台となっている。特に神童、那須川天心がRIZINに参戦してからは、キックボクシングの試合が増えた。

そしてようやく、RIZIN自体がMMA、キックボクシング、女子格の3本柱で落ち着いたころに、堀口恭司対那須川天心の日本格闘技界で実現可能なスーパーカードを発表。さいたまスーパーアリーナのアリーナバージョンを超満員に出来た。PRIDE GPではさいたまスーパーアリーナをスタジアムバージョンで利用しており、毎回満員に出来ていたのは世界的なスター選手とそれを見るファンの熱があってこそ。

堀口恭司対那須川天心の日本人同士の最高のカードでさいたまスーパーアリーナを超満員にできた実績は大きかった。この試合を見たメイウェザー側がRIZINに声をかけてきたとのことだ。那須川は、堀口恭司という最強の総合格闘家にキックボクシングルールではあるが勝ったことで、RIZINでは戦う相手がもはや居ないと思われたが、一気に世界のスーパースターと戦うことに。

RIZINならではのカードになる

この対戦について、とても否定的な意見が多く目についてしまうのは仕方ないが、現状RIZIN以外でメイウェザーと試合契約をして、相手を用意し、さいたまスーパーアリーナで大会を開催できるプロモーションが日本にあるだろうか?

もちろんRIZINはボクシングライセンスがないので、プロボクシングの大会は無理だし、金額の面で話せばボクシングの世界戦のような大きな大会を日本で行おうとしたら、メイウェザーと対戦相手のギャランティーだけで数百億円だ。そんな負担が出来るボクシングプロモーターが日本にいるだろうか。

逆に異種格闘技戦も行っているRIZINであれば、ボクシング対キック、MMAからという試合がやりやすい。異種格闘技戦であれば、プロボクシングの世界戦ほどのギャランティーにならずとも組める。それでも超高額だが。

ルールは未定とのことだが、キックがどれだけ使えるのか、バックブローが使えるのか、ラウンド数など決めることは多いだろう。本来なら全てクリアしてから発表となるわけだが、大晦日までのプロモーションを考えるとRIZINとの試合契約、那須川との対戦合意が行われた時点で発表としたのだろう。

RIZINと那須川の世界的な知名度は一気に高く

さっそくメイウェザーとボクシングで対戦したUFCのスーパースター、コナー・マクレガーがInstagramおよびTwitterでこの一戦を煽ってくれている。


このようにメイウェザーと戦うとなると世界的なスターに顔と名前を売ってもらえるのがよく分かる。50centもこのスーパーカードについてInstagramに2回投稿している。

海外の格闘技ファンからすると、メイウェザーに試合をさせる格闘技プロモーションがラスベガス以外にあることがまず驚きだろう。直前までUFCでコナー・マクレガーに勝ったハビド・ヌルマドメゴフが対戦希望を出していたので、次はヌルマドメゴフが戦うと思われていたに違いない。

これでまずRIZINの名前が売れたことで勝利と言えるが、メイウェザーのギャランティーは超高額なので、RIZINは社運を賭けた勝負。しかし、このくらい突拍子もない勝負に出ないとならないほど日本の格闘技界は冷え込んでいるのかもしれない。

国内でも一般紙、スポーツ紙で掲載

これまで掲載されてこなかった一般紙でも報道されている。

ボクシング界のレジェンドがRIZINに参戦することもあり、スポーツ新聞の一面を飾っている。

地上波の番組でもRIZINの放送があるフジテレビだけでなく、民放各局でニュースとして報道されていた。

EPSNでもメイウェザーのRIZIN参戦を報道

EPSNのYoutubeチャンネルのメイウェザー対那須川天心の対戦発表記者会見の動画は17万再生を超えている。アメリカではアンチも含め、多くの人がメイウェザーが次に誰と試合するのか気になっていたはずだ。

メイウェザーのおかげで多くのメディアでRIZINと那須川の名前が報道され、相乗効果で名前を売りたい海外の強豪選手も、メイウェザーと同じ大会に出たいとRIZINにオファーがあるだろう。他の対戦カードについては発表がないので、当初予定していたカードの編成も反響を受け、若干変わる可能性があるかもしれない。

スポンサーに苦しんでいそうなRIZINも、メイウェザーの試合ならと国内のみならず海外のスポンサーも増えるだろう。試合のギャランティーも超高額になっているので全額の支払いにこぎつけるには、大型スポンサーが新たにつかないと厳しい。

那須川天心から、Tenshin Nasukawaへ

このスーパーファイトでメイウェザー目当てだとしても世界中の人々、格闘技関係者が当日の試合、那須川の過去の試合映像を見ることになる。

Youtubeでmayweather rizinと検索した場合は、トップにメイウェザーの対戦相手の「Tenshin Nasukawa」の紹介動画が34万再生でトップだった。

tenshin nasukawaで検索した場合のトップは403万回でこちらのKO侍の那須川のKOハイライト動画だった。

「このキッズ、誰だよ?」とセレブや有名人、ライトなファンがツイートしたり、インスタに投稿したりしたときに、海外の格闘技通がこの動画などをコメント欄に「Tenshin Nasukawa's fight」などと紹介して宣伝してくれる。

海外での検索はもちろん「Tenshin Nasukawa」になるわけなので、これからは漢字表記よりもローマ字表記の方が記事の数、動画の数ともに大きく増えることになる。そういった意味も含め、世界のTenashin Nasukawaになる。

大晦日まで色々なプロモーションやSNSを通じて、那須川天心からTenshin Nasukawaになることで日本の格闘技が盛り上がることを期待したい。

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